Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2020.07.26 「ジャージー・ボーイズ イン コンサート」:帝国劇場から生中継!

新しいキャストでの上演が中止となってしまった「ジャージー・ボーイズ」。

実は本公演は見るつもりが無かったのですが(前チームに愛着がありすぎて…)、コンサート版は配信を実施するとのことで、それなら見ようかな~と。 

 

コンサート、と銘打っているものの、もともとかなりセリフ量の多い演目のため、セリフもたくさん入ってました。ただ本当に中途半端に入っちゃってるため、ダイジェスト版のような印象で、一度も「ジャージー・ボーイズ」を観たことがない人だと、お話についていくのは多分至難の業だったのでは。一見さんお断りの雰囲気をやや感じました。

 

歌で紡いでいく物語とはいえ、あれなら完全に歌だけ切り取って1時間半くらいでまとめた方がスマートだった気がします。ちなみにこれまで3回観てるのに、時々「あれ?それどんなシーンだったっけ?」ってなりました。特に前半。

 

続投&経験者組は、藤岡さん、矢崎さん、spiさん。今回から入ったメンバーが、尾上さん、東さん、大山さん。

 

ジャージー・ボーイズ」の楽曲は、とにかくハーモニー命!!なので、新チームの歌はどうなのかな~と思ってましたが、さすがにみんな上手かったです。状況が状況なだけに稽古期間があまり取れてなかったのでは…と思いましたが、とても美しいハーモニーを堪能できました。そしてそれぞれ持ち味が違っていて、みんな個々でもしっかり光っていました!

 

お芝居ありの本公演でも是非見てみたい!と思ったのは、尾上右近さんのトミー。キャラクターがとてつもなく馴染んでました。本公演だったらとんでもなくハチャメチャなトミーを演じてくれそう。声も年齢のわりに渋くて歌も上手で、最近の歌舞伎役者さんは何でもできるんだなぁ。

 

楽曲で印象的だったのは

♪Cry for me♪(矢崎さん&東さん)

海宝ボブが歌うこの楽曲が大大大好きなのは一生変わらないんですが、矢崎ボブ&東ボブもめちゃくちゃ良かった…!!東さん、歌いこなしてて素晴らしかったです。

 

♪December, 1963(Oh, What a Night)♪(矢崎さん)

ちょうどこの曲の時に、回線が途切れてPCをぶん殴りそうになり(危)だからきちんと全部聴けてないのが悔しいんですが…矢崎ボブの歌声、やっと聴けた!海宝さんがボブやってる間は聴く機会がなかったので…。クールでスマートな印象の矢崎ボブでした。

 

♪My Eyes Adored You♪(東さん)

コンサート版だからか、フランキーのソロやグループとして歌う曲を、他の役の方がソロで歌っていたのが新鮮でした。中でも東ボブが歌うこの曲、温かくて優しい歌声が良かったです。東さん、バラード系の楽曲だとかなり色気のある歌声になるんですね。素敵!

 

♪Beggin'♪(spiさん)

他の楽曲とはちょっと毛色が違っていて、とにかくサウンドがかっこよすぎて大好きな1曲です。中川フランキーの代わりにこの曲を歌いこなすspiさんがかっこよかった…!ややハスキーになる声質が楽曲に合っていて、正直ここだけもう1回聴きたかったです。

 

あとはおなじみの

♪Sherry♪

♪Big Girls Don't Cry♪(←自宅で観てたので一緒にめっちゃ踊りました)

♪Walk Like A Man♪

♪Dawn♪

♪Can't Take My Eyes Off of You♪

 

どれも最高に素晴らしかったです!

中川フランキーはやっぱり本当にすごい!!あんな自由自在に声を操れたら、歌ってて楽しそうです。

 

そういえば途中、藤岡トミーが中川フランキーに向かって怒鳴るシーンで、中川フランキーがぼそっと「……飛沫…」ってつぶやいてて笑ったし、そのあと藤岡トミーが口元を手で隠しながら怒鳴り始めてさらに笑いましたwご時世的な事情を逆手にとった場面になってました。笑

 

このメンバーで、今度こそきちんとした「ジャージー・ボーイズ」ができるといいな。どちらのチームも本公演で観てみたくなりました!