Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2020.06.22 リーディングシアター「緋色の研究」<矢崎広×相葉裕樹>:はじめての朗読劇

直前までノーマーク、というか公演の存在すら知らなかったのですが、SNSでフォローしている方たちが何人か感想をあげていたのを読んで気になり、アーカイブを購入して見てみました。

 

アーカイブの配信期間がかなり短く、よりによって出社日が重なっていたため、通勤電車で頑張って見ました…。本当は自宅でゆっくり(それこそ紅茶でもすすりながら)見たかったなぁ。

 

朗読劇自体、生の舞台でも見たことがなく、配信でも初めてでした。ということで完全に人生初でしたが、すっっごく面白かったです…!

 

「朗読なんて CD 聴けばいいし、ていうか自分で小説読みますし」って思ってたので、あまり自発的に見てみようとは思わなかったんですが、これはこれで新しい小説の楽しみ方だな~と思いました。文字を目で追うことがないぶん、より自分の頭の中で情景を浮かべやすかったです。

 

BBCドラマ「SHERLOCK」きっかけで、シャーロックホームズシリーズは一通り読んでおり、「緋色の研究」も何度か小説で読んではいましたが、正直あまり好きな物語ではありませんでした(犯人の独白が長すぎる! )

 

でも今回、矢崎さんと相葉さんの朗読を聞いて、思った以上に楽しめたので、また小説を読み返してみようかな~と思えました。ネガティブな印象しか持てなかった小説を、もう一度読み返してみようと思わせてくれる朗読ってすごい…!

 

矢崎さんのホームズは、マイペースで我が道を行く感じはあるものの、そこまで周りの人を見下してる感じはしませんでした。頑張れば私でも友達になれそうなホームズ(かもしれない)

 

雰囲気や声質は硬派で、人を寄せ付けないオーラは出ていましたが、時折見せる穏やかな表情もあって、全体的に優しめなホームズに感じました。というのも比較対象が、私の中の【絶対的ホームズ】であるベネディクト・カンバーバッチのシャーロックだからかと思いますが…。

 

ワトソンに「すごい!すごい!!」って褒められたとき、必死に照れくささを隠そうとする感じがとってもキュートでした。

 

相葉さんのワトソンは……というか正直ワトソンよりも、その他たくさんの役を演じ分ける相葉さんに度肝を抜かれました。何役演じてたんだろう…。

 

矢崎さんがホームズと、犯人役のホープを演じてたからそれ以外全部…??子供から老婆までを1人でこなしていて、しかもそれぞれの演技に全く違和感がなく、本当にびっくりでした。本職の声優さんかと思うくらい、キャラクターによって声色や話し方をガラッと変えていて、音声だけ聞いてたらおそらく同一人物が演じているとは気づかなかったと思います。

 

矢崎さんホームズ&相葉さんワトソンで、他のホームズ作品も読んでみてほしいです。シリーズ化を勝手に希望します!!