Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2019.12.27 ミュージカル「ロカビリー☆ジャック」:けいや~く♪ゲロッパ!!

 

3度目&見納めの「ロカビリー☆ジャック」!

 

開幕前は自分の好みに合わないんじゃないか…ってかなり心配してましたが、なんだかんだ楽しめたので良かったです。観劇するたびに好きになる作品でした。

 

そもそも人気のある海外作品を日本版で上演っていうのが圧倒的に多い日本ミュージカル界において、日本オリジナルミュージカルをやる(しかもコメディ)っていうのはなかなか大変だと思うので、そういった意味でももっと評価されてもいい気がしました。同じメンバーで再演するのであれば絶対に観たいですが、みなさんお忙しそうな方ばかりなので、再び集めるのはなかなか大変そう…。


観劇3回中3回とも座席が良い感じ(?)の取り方ができており、1回目は17列センターブロックから全体を楽しみ、2回目は7列目最下手、3回目は4列目ドセンターで堪能しました。

もちろんオペラグラスなしで表情がばっちり確認できましたし、演者さんと目が合っているような、嬉しい錯覚が何度も体験できました。特に平野サマンサとは、劇中めちゃくちゃ目が合う気がして終始ドキドキ。サマンサが真ん前で歌ってる時に見下されてる感があったのと、カーテンコールで彼女が放ったウィンクと投げちゅーは、完全に私に向けられたものと勝手に思い込んでます!!!!!!!!!!!(嗚呼幸せな勘違い)


【ジャック・テイラー:屋良朝幸さん】

・「エリザベート」で京本ルドルフを観てから、「ジャニーズの役者さんをなめちゃいかんな…」と思ってましたが、屋良さんもすごかった…!正直歌に関しては、周りが正統派ミュージカル役者さんが多かったのもあり、「ジャニーズの人だな~」という感じはありましたが、クライマックスでルーシーに愛を告白して、悪魔に向かって殺せ!って言う歌(タイトル不明)は、気迫がこもっててそのパワーに圧倒されました。

 

・かっこいいのにどこか小物っぽさも感じさせるお芝居をされていて、役柄にぴったりだなと。でもかっこ悪いシーンでも、絶対にかっこよさが「ゼロ」にはならないのはさすがでした。

 

・もともとダンスがすごく得意とのことで、特にルーシーを助けに行く時のダンスパートがめちゃくちゃかっこよかった!!!!!2幕も後半に差し掛かるというのに、よくあんなに動けますよね…。あと跳躍力が半端ない(小並感

 

・酔っ払った演技が真に迫りすぎてて、最初ホントに酔っ払ってるのかと思ってた…(んなわけない)



【ビル・マックロー:海宝直人さん】

 

めちゃくちゃおいしい役でしたよね!?ジャックが主役ですが、ビルもかなり出番が多くて、最後おいしい思いするし、笑いどころかっさらっていくし、正直ジャックより目立ってた気が…w

 

・「道」でもなかなかのおふざけ系キャラでしたが、あっちはやや危険な感じのおふざけキャラだったので…。

 

・基本的に物腰柔らかで真面目でちょっと気が弱いビルだけど、たまに微妙に言動が雑になるのが個人的にツボでしたw

 

・NYでマネージメントしてるシーン。一緒に働いてる女性に何度も電話を邪魔され、2杯目のコーヒーをその女性が持ってきてくれた時に、「いやまだコーヒー飲んでないから」と断る海宝ビル。

さらにその女性が、ビルのために持ってきたコーヒーをその場で飲もうとすると、

「飲むな」(目が笑ってない)

「そして去れ」(目が笑ってない)

って言うシーンが好きでした。笑

 

・裁判のシーンは、ビルの笑いどころが満載すぎてお腹よじれるくらい笑いましたw

以下、ビルが面白過ぎたシーンのメモ。

 

① 柵と監視員?と一緒にとことこ出てきて、さらに主張する時は柵と一緒にくるくる回って、監視員さんも一緒のタイミングで回転。

 

② ルーシーの主張に「ええええええええええええ!?!?!?」って足上げて尻餅ついて、ルーシーが柵と一緒にくるくる回ると、足上げ尻餅体制のまんま、一緒にくるくる回転。

 

③ ジャックが変装グッズをビルに渡す

→ビル、そのまんま隣にいる監視員にグッズをリレーで渡す

→ジャック、ウィッグを投げる

→ビル、飛んできたウィッグをよける

(華麗すぎる一連の流れw)

 

④ すべてを告白したジャックに対して、なぜか真っ先にビルがジャックにハグ。

 

⑤ テッドが暴走するシーンで、最初はジャックと一緒にあわあわして、なぜか2人で恋人つなぎ(なんでやねん)

テッドの腕がぐにゃんってなるところで、ぼそっと「…きもちわるっ…」ってつぶやいてたのもツボですw)


⑥ \ぼくの出番だぁぁぁぁぁぁぁぁ/(殴)

(ちなみに今回見た時は上記セリフのシーンで、脱いだジャケットを昆さんに着せてもらうはずがあたふたしたまま着られず、片腕脱げたまんまお芝居してました。笑)

 

⑦ \やったぁぁぁぁぁぁぁぁついにこの日が!!!!!!!!!!!!/

(まさかの伏線回収に会場拍手喝采w)

 

⑧ サマンサに告白された後の「ええええええええええええ」の顔w

 

⑨ \無罪♪/(にっこり)

 

………以上、裁判シーンでの海宝ビルの見どころでした(多すぎ)

 

・平野サマンサが海宝ビルのほっぺたにチューした後、キスマークついちゃうんですが、それをしばらくサマンサがごしごし拭いてあげてるのがかわいかったです。

 

・歌は毎回100点満点中1億点でした!!!!!!!!!!!

 

・初見では、♪I’m proud of you~♪の方が好きだったんですが(未だにタイトル不明のあの歌)、2・3回目は圧倒的に♪永遠の憧れ♪の方が好きでした。

 

 

【ルーシー・ジョーンズ:昆夏美さん】

 

・昆さんはこれまで「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役でしか拝見したことがなかったため、どちらかというとシリアスな役柄担当のイメージでしたが、まさかこんなにコメディが上手な役者さんだったとは!!!!!初めて見た時、仰々しいくらいの肉襦袢背負ってる女の子いるな~と思ったら、お顔が昆さんだった時の衝撃たるや…。

 

・最初から面白かったけど、多分ご本人も笑いの取り方をどんどん習得(?)されていってて、3回目見た時は独自の笑わせ方を入れてきてました。可愛くて歌がうまくて、コメディセンスも抜群なんて最強すぎます。

 

・♪秘密のデート♪の時の典型的なアイドル歌唱が可愛かったですし、あれを昆さんにやらせよう!って言った人天才…!

 

・これを機にもっとコメディ作品に出てほしいです!お茶目でかわいい昆さんが見たい!!



【サマンサ・ロッシ:平野綾さん】

・実はちょっと苦手だった平野さん。というのも、いつぞやのFNS歌謡祭にて、♪ダンスはやめられない♪を歌われていた時、歌い方のクセが強いな~と感じていたのです(*個人感)

 

・でも今回実際に見て、サマンサの役柄が平野さんにぴったり合ってたのか、一気に好きになりました!金髪似合いすぎ&可愛すぎる…!!あのどぎついメイクが似合っちゃうのもすごいです。


・声優さんなだけあって、声で笑いを取りに行く感じでした。ドスのきいた声から急にかわいい萌えキャラっぽい声になったりとか。笑

 

・ビルに告った後、恥ずかしさのあまり両手で顔を覆ってでれでれしてるのがほんっとうに可愛い!!!!!!


・ところで毎回見るたびに、「ベティちゃんに似てるなぁ…」って思ってたんですが、ハロウィンで仮装とかしてみてほしい…(勝手な願望)

 

 

【悪魔:吉野圭吾】

 

もはや存在が反則(真顔)

ベテランなだけあって、どんな役でもこなせちゃうんでしょうね…。出来ればこんなクセの強い役ではなく、普通の役(???)で最初は見たかったんですが…w

 

・毎回契約書が空から降ってくるのを、しっかりキャッチできるかどうかが見どころの1つ。今回はキャッチできず、ジャックの方に契約書が飛んで行っちゃって、拾い上げたジャックが「…読めない」ってつぶやくと、なぜか「く そ 人 間 が」ってジャック…というか人間をdisってました。笑

 

・ジェームズ・コクランに戻った時のお芝居もすごく面白くて、とにかく舞台に出てくるだけで笑えてしまうという…w



ジャニーズ所属の屋良さん主演のため、映像化は難しそうですが、楽曲が良かったのでせめてCDは出してほしいです…。斉藤和義さんのデモ版とかも、機会があればぜひ聴いてみたいー!