Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

映画「女神の見えざる手」:敵に回したくないジェシカ・チャステイン

女神の見えざる手

監督:ジョン・マッデン

出演:ジェシカ・チャステイン、ググ・バサ=ロー、マーク・ストロング、アリソン・ピル、ジョン・リスゴー、他

 

(あらすじ)

大手ロビー会社で敏腕ロビイストとして名を挙げるエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)。全身ブランド服をまとい、強めのメイクを施した彼女は、「どんな依頼でも引き受けたら必ず勝つ」という信念を持っていた。

ひょんなことから小さなロビー会社に、部下を引き連れて移籍したエリザベスは、銃擁護派と戦うこととなるが、エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、追い詰められていく…。

 

 

(感想)

予告編を見て「面白そう〜!」と思ったものの、画的に地味そうだしレンタルでいいかなーと思ってました。が、Twitterでの絶賛評が圧倒的に多く、どうしても気になって公開当時映画館で観ました。

 

物語がやや小難しく、途中で若干睡魔に負けた部分もありましたが、それでもすっっっごく面白かったです。最後の最後まで目が離せない展開でした。

 

脚本は無名の新人らしいのですが、初めてでこんなによくできた話書けるなんて、将来有望すぎます。原作ありきでも、実話ベースでもない、でもアメリカの実社会で問題になっている「銃規制」をテーマに、完全オリジナルの面白い脚本を書き上げる。純粋にすごい。

 

この物語は、例えるならものすごくシリアスで笑いが一切ない「リーガル・ハイ」みたいな感じでした。

どう考えても勝てない戦いに、「何をしても勝ってやる」とあくまでも勝利にこだわる女性ロビイスト、エリザベスが主人公。あまりにも犯罪スレスレ(というかもはや犯罪)の行為により、周りからは反感を買うけど、彼女はどこ吹く風でひたすら勝つことだけにこだわり続けます。かっこいいけどあまり共感はできないかも…?

 

ひとつよくわからなかったのが、エリザベスがなぜあそこまで徹底して仕事に没頭する人間になったのかという理由(ひょっとして私がちょっとウトウトした間にやってたのかしら…)

途中エリザベスは「自分は嘘をつかないと生きていけない」みたいな発言をしていて、過去に何かあったんだろうと思ったけど、その後は特にそのことについて言及することもなかったので…。

 

エリザベス役を演じたジェシカ・チャステインは、どこまでも冷たくてかっこよくて、頭がキレまくる敏腕ロビイストを完璧に演じてました。あんなかっこいい上司がいたら仕事めちゃくちゃ頑張っちゃうだろうな〜!(でも振り回されそう~~)