*12069文字の観劇レポを、どうにかこうにか削りましたが、果てしなく長いので読むのはおすすめしません(きっぱり)
これまで1度も観たことのない、さらに言うなら2019年に再演される!と発表された時にも全く興味が湧かなかった「エリザベート」。本当にエリザベートの「エ」の字も知らなかったレベルでした。
それがある日、本当にたまたまYou Tubeでラミン・カリムルーさんと城田さんが歌う♪闇が広がる♪を聴き、その美しいメロディに衝撃を受け、作品について調べていくうちにどんどんのめり込んでしまい、一転して「これは絶対に観なくては」と思うように。
6月開幕なのにチケットを取り始めたのが3月からだったのですが、何とか開幕前に7公演は確保できておりました。実際観て気に入らなかったらどうするつもりだったんだろうか(見切り発車)
ちなみに開幕後には、運良く大千秋楽を含めて3公演追加することができ、最終的にぴったり10公演観劇することになります。
去年の「ジャージーボーイズ」も、観劇前はあまりにも楽しみすぎて職場で踊りだしそうになってましたが、今回は楽しみすぎて毎日胃が痛かったです(謎)
↑記念すべき私の初エリザベートは、この方々で拝見しました。
観劇後はとにかく感無量!!予習はDVDとCDで済ませていたため、「あの場面が目の前で繰り広げられている…!」ということにいちいち興奮してしまい、半ば頭がぼーっとなりながら観ておりました。
まず舞台セットや衣装など、あのダークな世界観がものすごくツボでした。
舞台の上手袖・下手袖それぞれに鷲の羽が飾ってあって、舞台中央には棺が3つ。棺は可動式で階段も付いてるし蓋が開くので、場面によって色んなものに変身してました。舞台にある柱や鏡は傾いたりアシンメトリーだったりで、見ている人を不安にさせるデザインになってました。ハプスブルク家の崩壊を暗示してるんだろうなぁ。
衣装はどれもとても素敵で目移りしましたが、特にシシィの衣装が全部可愛かった!!♪私だけに♪の真っ白キラキラドレスも良いですが、個人的にはバートイシュル訪問時のアイボリー&緑色のドレスと、ハンガリーの国旗ドレスと、♪私が踊るとき♪のドレスが大好きです。グッズのドレスポーチ買っちゃったもんね…!
そしてCDで耳にたこができるほど聴いた楽曲たちが目の前で歌われる感動…!!終始「ほんものだー!」と心の中で叫んでたら、あっという間に終演しておりました。ちょいちょい歌い方やメロディが変わってたので、やや違和感もありましたが。
座席は2階席サブセンターだったので、全体がとても見やすかったです。後ろに学生の団体さんがいたので、観劇前は不安だったのですが、皆さんそれなりにお行儀よく観劇されておりました。ちなみにこの学生さんたちは観劇後に感想文を書かなきゃいけないと話しておりましたが、きっと何書いたらいいかわからないですよね…もし私が中学生・高校生のときにこの作品を観ても、「???」ってなってた気がします。笑
残念だったのは、1幕最初の方でマイクの雑音が結構聴こえてたこと、あと全体的に音が小さく、やや迫力に欠ける気がしました。
以下キャスト別感想。
初めてだし全体を見よう〜!と思ってたけど、気づけば古川トートをオペグラで追っかけ回してました(想定内)なのでだいぶ偏ったレポになっております。
【エリザベート:愛希れいかさん】
・「元宝塚トップ娘役」ということ以外、私の中で全く情報が無かった愛希さん。制作発表や開幕直前の会見での写真を見て、個人的にお顔がとても好みだったので、舞台上で観るのを楽しみにしておりました。笑顔がとにかくかわいい!!
・そして観劇中も、特に1幕前半はかわいい!かわいい!!かわいいなぁ!!!!!を脳内で連呼しておりました(語彙力とは)
・少女時代のやんちゃっぽさと(おてんばじゃなくてやんちゃ!)、にこにこ可愛らしい笑顔がとても印象的でした。少女時代の愛希シシィをずっと見ていたいくらい、愛らしくてほっこり。意外と背が高くてびっくりしたのですが、後に宝塚では元々男役で、途中で娘役に転向して成功されたと聞いて納得しました。むしろ男役時代の愛希さんが気になる…!
・ヘレネのお見合いの時に、ヘレネが落としたお花を拾って笑顔でごまかしながらそーーーっと椅子に座り直すのが可愛すぎた…妹にしたい…。フランツがヘレネを誘うのかと勘違いして、にっこにこしながらぱちぱち〜って拍手してたのも可愛かったです。
・あえてのお芝居なのか、少女時代のシシィの時は、ふわっと裾が広がるドレスを着慣れていない感じを受けました。ドレスの裾を豪快に掴んでよいしょって動いてる印象。
・トートをめちゃくちゃ全力で拒絶してて、シシィもしかしたら勝つのかなってちょっと思いましたwトートが迫ってくると力づく(物理)ではねのけている印象。意外と人間味に溢れていた古川トートがいちいちショックを受けた顔をするため、途中からなんだかトートがかわいそうになったり…。笑
・歌声めっっっっっちゃ好き…!!こう言ってしまうととても失礼なのですが、元宝塚の方って歌い方や歌声にクセのある方がたまにいらっしゃるような…。そして個人的にそういう方がやや苦手なのですが、愛希さんは可憐なだけじゃない力強さがあって、癖も少なくて聴きやすかったです!
・ところで♪エーヤン♪のシシィソロ、なんであんな不可思議な音程に…?あえてあの部分だけ変える意味はなんかあるのでしょうか。それとも元はあのメロディーラインだったのかな…?
・♪私が踊るとき♪では、1番の歌詞と大サビの歌詞ごっちゃになってたっぽい…?歌詞もそうですが、この曲は歌うのが意外と難しそうです。
・愛希さん、まだお若いのに晩年の声がホントにお年を召したような落ち着いた声になってて、役者さんってすごいなぁ…と(小並感)
・ラストの♪愛のテーマ♪は、苦しい現世を抜け出して愛らしさを取り戻した愛希シシィがプリンセスのように見え、真っ白な衣装を身にまとった古川トートはさながら王子様のようで、あれ、これディ〇ニーミュージカルだったっけ??って思うくらいキラッキラしてました。
・今後どんどん進化しそうな素晴らしいシシィでした。個人的にウィーン版の「エリザベート」も(音源を聴いたのみですが)とても好きなのですが、愛希シシィはウィーン版に近い気がしています。
【トート:古川雄大さん】
・観劇前は正直期待半分、不安半分(ごめんなさい!)といったところ。開幕直前の記者会見の写真を見た時は、衣装とメイクを施した姿があまりにも人間離れして美しく、「ビジュアル128億点じゃん…」となったのですが、歌とお芝居が未知数でした。ロミオ役はすごく良かったけど、歌声はどちらかというとソフトだしなぁ…と、トートを演じる古川さんがあまり想像できず。♪最後のダンス♪とか歌えるんだろうか??と、失礼ながら思っていました。
あと歌で高いキーを出す時に手をぐっと握るクセが、「ロミジュリ」観劇時に気になってしまい、そのあたりもどうなんだろう~~と。
ところでこの2か月前まで♪死ぬのが〜怖い〜♪と歌っていた人が、一転して「死」を演じるってなかなか面白いですよね…。
・観劇後:あれ、めっちゃ良かったよ…??????(手のひら返し)
・まだトートとしてのお芝居は定まっていないようでしたが、ルドルフを演じていた時から、舞台袖から歴代のトート閣下たちを見てひそかに「自分ならこう演じる」と研究(?)されていたそうなので、その成果はあったのではないかと思いました。
・私が見たこの半年間の古川さん:農協のく〇野郎(下町ロケット)→ヴェローナの王子様(ロミジュリ)→黄泉の帝王(エリザ)(*MAは観てない)
役の振れ幅がすごすぎて、未だに私の中でこの3人が同一人物と認識できておりません。笑
・まずはとにかく\\\\\美/////
圧倒的美しさで魅了してくるトートでした。あのビジュアルとスタイルは大きな武器ですよね…素晴らしい…。
衣装が結構タイトな感じで余計華奢に見えて、ウエストをきゅっと絞っているように見える衣装もあったため、体つきもやや女性的に見えました。とある場面では女性にしか見えなくなり、ついに性別超越しちゃったかと思いました。あと冒頭でぴかぴか光るでかい羽背負って降臨してましたが、あんまり違和感なかったのはさすがにおかしい思います(真顔)
・ウィッグの色がめちゃくちゃ素敵で、基本はシルバー(グレー?)でところどころブルーのメッシュが入っており、シーンごとに低めのポニーテールだったり、低めのハーフアップ(蝶結びしたリボン付き)だったり、無造作におろしてたり、女子力高かったです(違)
・ビジュアルは人間離れしててまるでお人形さんのようなのに、表情はものすごく人間らしく、そのギャップが面白くて目が離せませんでした。きっと自分自身がどう見えるかしっかり把握されていると思うので、見た目はひややかに、中身は人間っぽくを意識したんじゃないかな…。
・歌声はロミジュリでも聴いていたはずなのですが、あのトート閣下限定の不思議なエコーもあいまって、「甘ーーーーい!!」と叫びたくなるくらいの甘さでした。黄泉の世界に誘い込まれてしまうのも納得です。さすがホイップクリーム直飲みしてるだけありますね…。笑
声量も特に問題なく、高めのキーもわりと歌えていましたが、低音が弱くて歌声にあまりパンチが効かないのは若干ネックかもしれません。CDで井上トート&城田トートを聴きすぎていたためか、物足りなさを感じてしまいました。ちなみに高音部分で手をグッとやるクセは抜けたのか、それともロミオ役限定だったのか(?)、とにかく私が見た限りではなくなってました。
・♪愛と死の輪舞曲♪では、初めての恋心に戸惑ったり嬉しさを噛み締めたり、オペラグラスを使わずに見たのに歌い方や身のこなしで心情が伝わってきました。ちょっぴりはしゃぎ気味で可愛かったです。笑
♪確かにそこにいるわ あなた♪とシシィに呼びかけられて、振り向いたあとになぜか自分の髪の毛の毛先をいじいじしてました。JKなのかな…w
・開幕直後から、古川トートの♪不幸の始まり♪後の高笑いがヤバい、ともっぱら話題になっていたのですが、確かにあれはヤバい。呆気にとられてしまったため、今回はつられて笑っちゃうことはなかったんですが、よくこれでOK出たな…というくらいのヤバさでした。高笑いしてるうちに何かツボっちゃったんでしょうかね…最後の方なんて\ひゃっはーーー/みたいになってて、なんかもう楽しそうで良かったね!?ってなりました。笑
・全然想像できなかった古川トートによる♪最後のダンス♪、個人的にめちゃくちゃ好みで動揺しました(謎)感動のあまりちょっと涙目になったくらい…w
この時点ではっきりとはわからなかったのですが、絶対に2012年ウィーン版トートのMark Seibertさんの歌い方に寄せてるでしょ!?!?と。個人的にMarkトートの♪最後のダンス♪が大大大好きなので、古川トートがほとんど同じ歌い方をしていて、驚きのあまりひっくり返りそうになりました。
特に♪このー俺さー♪の部分、少なくともCDで聴いた井上トートと城田トートは♪このー俺さー↓↓↓♪と下げて歌ってるんですが、古川トートは♪このー俺さ↑↑↑♪と上げて歌ってて、「Markトートと一緒じゃん!?!?!?!?!?」って1人で大興奮。
他にもウィーン版と同じと思われるリズムやメロディーラインで歌ってて、まさか日本版でそのアレンジ(?)を聴けると思ってなかったので新鮮でした。ラストも♪おーれぇぇさ→→→あ↑↑↑♪ってオクターブ上げてきて震えた…!めちゃくちゃかっこよかったです!!
・シシィの娘が亡くなった後の♪闇が広がる♪でのシシィへの絡み方が色っぽかったです。♪破滅へと導くのだ♪という部分で、シシィの耳元に手を当てて内緒話するみたいな仕草をしてたんですが、手の動きがなんとも美しかったです。
・♪退屈しのぎ♪で人間に化けたトートがカフェに出現しますが、「トートのシルクハット大きすぎない?」と思った3秒後に「あ、古川さんの顔が小さいんだった」と気づきました(真顔)
・♪最終通告♪でフランツに最後通牒を突きつけたシシィを慰める(?)場面、なぜかやたら女性っぽく見えたのが不思議。シシィを優しく包み込むお姉ちゃんのような雰囲気になってました。そしてシシィに拒絶された時の「え…なんで??ねぇねぇなんで??」みたいな顔が可愛かった。動揺しすぎです。笑
ところで拒絶された時のあの動揺は、「シシィの願い=自由になること=死ぬこと」という共通認識をシシィも持っていると信じてたのに、彼女が「生きてさえいれば自由になれる」と言っていることへの困惑もあるのでしょうか。「俺こそが自由への扉を開く鍵なのに…」と(少なくとも古川トートは)思ってるのかな…。
・どの場面かは忘れましたが、それまでずっと真顔だったのに、徐々に暗転するにつれて「不思議の国のアリス」に出てくるチシャ猫みたいなニターーーーっとした笑顔を浮かべてて怖すぎました。
・1幕ラストも、古川トートが目かっぴらいてシシィに向かって手を伸ばしてて、あの表情がやたら脳裏に焼き付いてしまいました…めっちゃ怖かった…(おかげでシシィが扇ばーん!って開く瞬間を見るの忘れました←)
・ところで古川トートは、ルキーニに対しては特に何のアクションもないのがちょっと気になりました(DVDで見た城田トートはもう少し視線送ったりしてた気がして…)もう少し何かあればいいなぁと(ぼんやり)あまりにも繋がりが無さすぎて、♪悪夢♪でわざわざルキーニ呼んで凶器を渡す流れが、かなり唐突に感じたので…。
・♪ママ何処なの?♪で、古川トートが少年ルドルフを見る目が完全に親戚のおじちゃんのそれでしたw ちっちゃいルドルフかわいいよね…とか思いながら見てたら、ピストルに色っぽくキスする仕草にやられました…。
・ドクトルに扮装した古川トート「どうなさいました?」
私(あ、隠す気ない??????)
というわけで、おじいちゃんドクターになりきる城田トートとは違い、わりとそのままでバレバレな古川トートでした。笑
・「それがいい…エリザベート!待っていた!!」からベッドに飛び乗っちゃうわ、シシィの腕掴んでがんがん迫るわで、驚異のアグレッシブさを見せてきた古川トート。引いて駄目なら押してみろ作戦でしょうか(違う)そのわりに「まだあなたとは踊らない!」と言われて、結構素直に出ていくのが面白かったです。笑
・楽しみにしてた♪闇が広がる(リプライズ)♪は、正直あんまり闇が広がらなそうな闇広でした(どんなんだよ…)この公演の少し前に、日比谷公園の音楽フェスで井上トート&田代ルドルフによる圧倒的な♪闇が広がる♪を聴いてしまっていたので……………。
あと城田トートと古川ルドルフの闇広を、あの場面だけDVDでめちゃくちゃたくさん見てたので、振りつけが変わっちゃったことが1番ショックでした。トートとルドルフの絡み(誤解を招く表現)が少なくなってたような…。
ただ私が「これ好きだな~」と思ってた振りはちょこちょこ残っていて、トートがルドルフの頭を小突くところとか、ルドルフを這いつくばって追い詰めるトートの振りは変わってませんでした!
・肝心のマイヤーリンクですが、トートとルドルフどっちを観たらいいかわからず、オペラグラスを左右に振って迷ってたら終わってました!!!!!(完)
・ルドルフの棺桶からトートがすん…って出てくる場面、地味に面白くて笑いそうになるのを必死にこらえましたwトートは出現の仕方のバリエーションが多すぎる…w
・♪あげーるわー命をー♪までは死の接吻を与える気満々なのに、♪死なーせてー♪って言われるとムッとして拒んでたように見えました。逃げのための死は与えないのか…。
・シシィに死を与えた後の古川トート、心底嬉しそうにニヤッと微笑み、彼女を横たえてから「ほら!!!」と黄泉の世界を見せようとして、「…あれ?」みたいな不思議そうな顔をして幕を閉じてました。一連のシーンが、トートが「生きたお前に愛されたい」って頑張りすぎてうっかり殺しちゃった風に見えた私は読解力低めだな…(反省)
というわけで古川トートの長すぎるレポ完了です(疲弊)(これでも削ったんです)
【フランツ・ヨーゼフ:田代万里生さん】
・田代フランツは事前にCDでも聴いていて馴染みがあったのと、ご本人がエリザベート関連のことをものすごく熱心に研究されているので、謎の安心感がありました。ブログをちょこちょこ読んでるんですが、オーストリア訪問時のレポが興味深すぎるのと、視点が完全にヲタで面白いです。笑
・ところでキャストを把握していたはずが、なぜか1幕終わり頃までこの回のフランツは平方さんだと思って観てました(おバカ)「今回初めてフランツ演じるのにすごい慣れてるんだなぁ〜」とか感心してたら田代さんでした。
・美声すぎて劇中のフランツソロ聴き惚れました…。
・でも思ったより存在感薄く感じたのはなぜ…というかフランツという役柄自体が、存在感を出すのが難しそうでした。
・1幕と2幕で同じ人が演じてるとは思えないレベルで、老け込んだ演技がうますぎました。
・♪夜のボート♪でシシィに「無理よ」と言われて顔をぎゅっと歪めたり、♪悪夢♪で結末は決まっているのに必死にシシィを助けようとする田代フランツが、あまりにも可哀想で見てられませんでした。シシィがルキーニに刺される直前までシシィに向かって手伸ばしてたし……しんどい…。
【ルドルフ:木村達成さん】
・ロミジュリのときは全くそんなことなかったのに、なぜか終始K〇T-TUNの亀〇さんにしか見えず、最後まで脳内処理が追いつきませんでした…。メイクのせいなのかなぁ…あんなに似てたっけ??
・開幕前に出る扮装写真だけ見てたら、ルドルフ役3人の中では1番強そうなルドルフでしたが、実際は強そうなヴィジュアルに反してかなり弱々しい印象を受けました。トートいなくても死んじゃいそう…。
・♪ママは僕の鏡だから♪は、終始涙声で訴えかけてました。子供のときの寂しがり屋なルドルフが、そのまんま身体だけ大きくなった印象でした。ちなみに木村ルドルフは少年ルドルフの演技を参考にして青年ルドルフを演じてるそうなので(パンフレット参照)、意図してる演技がしっかりこちらに伝わってるのはすごいと思いました。おそらく少年ルドルフをどの子役が演じているかで、木村ルドルフの演技も少しずつ変わるんでしょうね。
・「ママも僕を見捨てるんだね」の「見捨てる」をかなり強調して発してました。逆に蟄居を命じられたときの「父上!」はほぼ泣きながら言ってたのが意外でした。
・マイヤーリンクでは、トートダンサーに抱えられて空中で前にくるんって回ってて「今何が起こったの!?!?」ってなりました。やたらアクロバティックな振り付けだったなぁ。
・カーテンコールでは、少年ルドルフと一緒に両手でばいばーい!ってやってて癒やしでした。
・楽曲だけ聴いてると「ゾフィーひどいなぁ…」としか思えなかったんですが、お芝居も併せて観ると、彼女も「宮廷でただ1人の男」としてハプスブルク家存続のために必死だったんだな…と感じることができました。
・今回いっぱいいっぱいでゾフィーにあまり注目できず…もったいない…。
【ルキーニ:成河さん】
・CDでは育三郎さん&尾上松也さんのルキーニだったので、成河ルキーニは本当にはじめましてでした。1回観た限りだと、ものすごく上手いと思いつつ、お芝居は少しやり過ぎな気もして、この時点ではあまり好きになれませんでした。
・お茶目だったり狂気的な面を見せたり、見ているこっちが翻弄されるような成河ルキーニ。彼のお芝居を理解するには少々回数と時間を重ねる必要がありそうだな…と感じました。
【その他】
・CDとDVDで慣れ親しんだ2015・2016年公演からの変更点で、個人的に「解せぬ」だったのは、♪不幸のはじまり♪と♪悪夢♪それぞれの冒頭がテンポダウン&あまり迫力を出さない歌い方になってたこと。
ちなみに♪HASS♪も同じような歌い方になっていましたが、そちらはかえって不気味さが出ていて良かったです。
・♪我ら息絶えし者ども♪は、青年ルドルフの出る位置が変わってたような…?少年ルドルフと一緒に出てきてましたが、前は2人ばらばらに出てきてましたよね。よくよく考えたら、なんであの2人は同じ人物なのに同時に墓から出てくるんだろう…(単純に最初に登場人物全員出しとけ!!ってことなんでしょうけど)
・「キャッツ」のジェリーロラム役で見ていた真瀬さんのヴィンデッシュ嬢がすごかった…めちゃくちゃ怖かったです…。
・♪マダム・ヴォルフのコレクション♪、かなり過激だったけど個人的にあのシーン好きです!スタイル抜群の美女がわらわらしてた!!!!!