Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2019.05.25 劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター」:エルサレムには見どころたくさん

 


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1週間ぶりに浜松町のエルサレムへ…!

前回に続き、今回も1階席後方。今回は上手ブロックだったため、佐久間ユダを存分に堪能できる席でした。

 

自由劇場は本当にこじんまりとしているので、特に帝国劇場に行った後だとなんか落ち着きます。1階席だと距離が近いため、オペラグラスもちょっと使いづらくて…周りにも使ってる人があまりいなかったです。

 

今回は印象的だった部分を、備忘録的にざっと記録しました。JCSって「あれはどういう意味なんだろう…」とじっくり考えたい場面が結構あるんですが、観終わったら全部すこーーーんと忘れてます。私の記憶力、どうなってんだい。

 

・♪序曲♪でユダが見えない鞭で打たれる仕草をするけど、あれは後にジーザスが受ける鞭打ちを暗示しているということ…?佐久間ユダ、なんであんなに苦悶の表情が似合うんでしょうかね。

 

ヘロデ王役の阿久津さんが、実はところどころ群衆に混じっているとの噂を聞いていたので、観劇前は探す気満々だったんですが、いざ始まったらそんなことすっかり忘れてしまい、終演後にまた思い出しましたとさ(だから記憶力…!)

 

・マリアに対して「私の気持ちを分かるのはお前だけ」と告げるジーザスに「「「はぁぁ?」」」みたいな顔の佐久間ユダ。「お前たちの中に私の気持ちを知る者はいない」の「お前たち」に自分も入っていて、悲しそうな顔をする佐久間ユダ。人智を越えてすべてを悟ったかのような神永ジーザスに対して、嫉妬や嘆きを露骨に表現する佐久間ユダには本当にどこまでも人間臭さを感じます。

 

・「キスさせるような女じゃない!」だの「こんな高い香油もったいない!!」だの言ってる佐久間ユダを観ていたら、息子の元に嫁いできた若いお嫁さん(マリア)をいじめる姑(ユダ)に見えてきて困りました。笑

 

・神永ジーザスと佐久間ユダが並んでると「顔面偏差値限界突破」という感想しか思い浮かばないおバカな客は私です(素直に挙手)あの2人のルックスだからこそ、この話を「一種のおとぎ話」として見られる気もします。描かれている人間模様はなかなかリアルですが。

 

・群衆に\わっしょい/される神永ジーザス、今回は群衆の熱狂ぶりに、「え、なんで…?」みたいな、あからさまに狼狽している様子に見えました。きっとごく近しい周りの人を助けるために手を差し伸べていたら、知らないうちにその数がどんどん膨れ上がって収集つかなくなっちゃったんだろうな…。この日の神永ジーザスは初日よりも人間っぽさを感じました。

 

・♪私はイエスが分からない♪で「あの人がかわいい」って訳した人、天才か?????ジーザスと接して「かわいい」という言葉が出てくる。それはマリアが「神から授かった力を持つジーザス」ではなく「1人の人間としてのジーザス」を心から愛していたからなんだろうな…(って同じようなこと前回レポにも書きましたが)少なくともジーザスを「男」として見てないと絶対に出てこない言葉ですよね。

 

・本城シモン、この回も絶好調でした!本城ジャファーも好きだけど本城シモンも好きです!!!!!!

 

・カヤパ様とアンナスさんに「取れよ ただの金」と言われて突き飛ばされた佐久間ユダ、お金の入った袋を掴むはずが、勢いで袋をふっ飛ばしてしまうの巻。

 

・お金を受け取ったユダを見つめる神永ジーザス、ユダを見つめる→遠くを見つめる→またユダを見つめるってやってたんですが、一度遠くを見つめたのは彼の行く末を見たのか、それとも一度目をそらして「ユダの裏切りが夢幻にならないか」を確かめたのか…いくらでも想像の余地がありそうです。

 

・ユダからジーザスへの裏切りのキス、佐久間ユダのキスの仕方が不器用すぎて、ユダの愛情の伝え方の下手さ加減が、あの不器用すぎるキスに集約されてた気がします…。

 

・佐久間ユダの自殺シーン、彼1人舞台上で別次元にいっちゃったみたいでやっぱり怖かったです。客席置いてけぼりな空気を感じました。ジーザスへの溢れんばかりの気持ちをどこにもぶつけられず、ましてや彼を救う方法も見つからず、悶々と苦しんで絶叫しながら消えゆく姿。「どうして愛してしまったのか」と空に向かって訴えるのが切なすぎました。

 

・阿久津さんヘロデはまだまだはっちゃけられるのでは??と(勝手に)思いつつ、歌が絶好調で圧がすごくてびっくりでした。\\へいっ!!!!!!!!!!!!//が怖い(ビビり人間より)

 

・♪スーパースター♪では、イントロで登場した佐久間ユダが、客席に背を向けて「いっちょかましたるか~~」って準備運動みたいな感じで肩をうねうねしててちょっと可愛かったのと、ジーザスが十字架を背負って登場するのを見て、一層ノリノリになっちゃう佐久間ユダはちょっと怖かったです。

 

・神永さんの肺は一体どうなってるのか問題(本当に全く息してないように見えるので…)

 

・JCSって内容重たいのにカーテンコールのあのテンションは何なんだろう…作者的には「せめてカテコくらいは明るくやりたい!」って感じなんだろうか…って思ってたら、公式の見解ではないけれど「キリストの復活」を表してるんじゃないかって解釈を、SNS上で教えていただきました。なるほど…!