Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2018.5.19 劇団四季「アラジン」:初の小林アラジンと1年ぶりの三井ジャスミン

 

2018年5回目、通算13回目のアグラバー訪問でした。そしてここから私の観劇人生初・怒涛の4週連続観劇が始まったのであった…(どうでもいい情報)

 

この時期なぜかチケットの戻りが多かった「アラジン」。残席をちょこちょこチェックしてたら、2階席最前が戻ってきたのでありがたく確保しました。土曜マチネなのに…。

 

そしてこの回は、今まで見た中では正直一番盛り上がりに欠けていたような…もちろん楽しめたのですが、熱量がなんとなく抑え目でした。

 


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以下、キャスト別感想です。

 

【アラジン:小林唯さん】

・念願叶ってやっとこさ観られた小林アラジン。見てる間ずっと(誰かに似てる…)って思ってたんですけど、綾野剛さんに似てません……??(特にあのすっきりした目元)

 

・小林アラジンの第一印象は、良くも悪くもとにかく「薄い」。お顔立ちがシュッとしてて薄め、体も薄め(筋肉はあるので細マッチョ)、表情もやや薄めでクールな印象、お芝居もリアクション含めちょっぴり薄め。低体温そうな、いかにも現代っ子っぽいアラジンでした。

 

・他のアラジンがシーザーサラダドレッシングとかソースとかケチャップだとすると、彼はソルト&ペッパーな感じ。特に島村アラジンや海宝アラジンと比較すると、同じ役?と思っちゃいそうなほど、テンションが違っていた気がします。

 

・いろいろ好みはあるかと思いますが、個人的にはもっと\主役は俺やで!!!!!!!/って主張をしてもいい気がしました。うっかりするとアンサンブルさんたちに溶け込みそうで…。笑うとすごくチャーミングだったので、もっとにこにこしてもいいのに~~!!

 

・歌は上手でした!が、小林さんならではの何かがあるともっと強くなりそうな予感がしました。

 

・そしてこちらも完全に個人的な好みなので申し訳ないのですが、声と喋り方があまり好きになれず…。やはり現代っ子な感じで、たとえば「ジーニー」じゃなくて「ジーニィ〜」と、語尾の母音を伸ばすような話し方をされていました。すこーしダラっとした印象を受けました。

 

・声のトーンも終始あまり定まっていないようで、笠松アラジンみたいに「アラジン」と「プリンスアリー」で変えているわけでもなさそうで、小林アラジン独自のカラーをつかみづらかったです。6人目ともなると、キャラクターの中に自分らしさを出すのは、なかなか難しそうではありますが…。

 

・小林アラジンの演技で好きだったのは、困ったり焦ったり取り繕うシーンがとても自然だったところ。プリンスアリーとして登場したらジャスミンに呆れられて、去っていくジャスミンに「あぁ!待って!」って思わず言う場面や、ジャファーに「アバブア国はどこにあるのか」と聞かれて一瞬迷った後、「あー…ここから一番遠いところです!」って言うシーン。すごくナチュラルだったし、もっとこの自然な演技を前面に出していけばいいのにな~と思いました。上から目線で申し訳ない(土下座)

 

・あと「いいな!!!」って思ったのは、ジーニーに「君はみんなに嘘をついてきたんだものなぁ。僕にだけ例外ってことないよね」って言われてる時の表情。最初はジーニーをじっと見つめているのに、逆にジーニーからの視線に耐えきれなくなったのか、スッと視線を外してました。

 

・いい意味でまだまだまっさらな小林アラジン。今後の成長(!?)に期待できる歌とお芝居でした。

 

 

ジャスミン:三井莉穂さん】

ジャスミン登場後、第一声の「お父様―っ!?」で

\\待ってました――――――――――――――//

って叫びたかったけど我慢しました(偉い)

長かった………1年ぶりにお会いできました…。三井さんずっと深海(リトルマーメイド)に滞在されていたので…。

 

・どのシーン見てても「え…好き…」ってなるんですけど(愛が重い)、特に喋り声がたまらん…可愛い…。ただ可愛いだけでなく、パワーがあってはつらつとしてるのも本当に好きです。

 

・演出変更後、全体的にお芝居のペースがすごく速く感じていたのですが、三井さん(とサルタン役の石波さん)は、以前とあまり変わらないペースでお芝居をしていた印象で、見ててすごく安心感がありました。

 

・三井ジャスミン&石波サルタンといえば、ジャスミン登場シーンで、あんまりにも三井ジャスミンが激しく怒っているので、それにつられたのか、めちゃくちゃヒートアップしちゃう石波サルタンが1周回って面白かったです。あんなに怒ってるサルタン久々に見たかも。

 

・「私……外の世界に出てみたいの!」の「……」の部分の開け方がとっても素晴らしかった~~(細かい)「こんなこと、口に出してもいいのかな?いいや、言っちゃえ!」みたいな、ジャスミンの決意があの「……」で伝わってきました。

 

・というわけで総括すると、三井ジャスミンがセリフをしゃべってる時の声と、よく響く歌声と、王女としてのプライドがエベレスト級なお芝居と、常にちょっぴりアヒル口で可愛らしいところが大好きです!!!!!!!!!!

 

 

【イアーゴ:吉賀陶馬ワイスさん】

・まさかの吉賀イアーゴ…!!登場した直後は(クロパンさん、何やってるんですか…)って印象でしたが、予想以上にイアーゴお似合いでした…!終演後には(あれ?初演からいらしたっけ…??)ってくらいのなじみっぷり。「爪がわれたー!」の場面が秀逸でした。笑

 


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三井ジャスミンに久々に会える…!とテンションが上がって思わずこんなネイルをしてしまいました。ジャスミンが市場に出ていくときの変装用ガウン。

実際に見てみたら、こんなお花柄じゃなかった………(凹む)