Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

ミュージカル「イリュージョニスト」上演決定に思うこと

 

2020年のミュージカル作品は、特に上半期に予定されていたものはコロナの影響でほとんどが中止となり、現在上演中の作品でも、これから状況が変わればどうなるか分からないものがほとんどです。

 

そんな中、主演俳優の突然の逝去という前代未聞の事態により、さらに先行き不透明になっていたミュージカル「イリュージョニスト」が、来年1月下旬に日生劇場で上演されると、今日発表がありました。

 

illusionist-musical.jp

 

当初三浦春馬さんが演じる予定だった主役・アイゼンハイム役を、アイゼンハイムの恋敵・皇太子役にキャスティングされていた海宝直人さんが務めることに。

 

海宝さんが演じる予定だった皇太子役には、成河さんが新たにキャスティングされました。

 

「中止か」「いや代役を立てて上演するんじゃないか」「延期するのでは?」などなど、さまざまな噂や憶測が流れていましたが、とりあえず上演決定ということで、個人的にはほっとしました。

 

と同時に、海宝さんが主役を引き受けたと知った瞬間、正直「怖い」という気持ちも生まれました。

 

というのも、7月18日のあの日以降、この作品が今後どうなるのか、噂レベルでも良いので情報を知りたいと思い、一度Twitterで作品名を入力して検索してみたんです。

 

正直あまり目にしたくないつぶやきが、少なくない数で流れていました。

「演じているのを観たかった」というのは全く問題ないのですが、どう考えても行きすぎたつぶやきをされている方、もし代役で上演が決まったならその俳優さんに対してネット上で攻撃を加えそうな方が、思った以上に多くいらっしゃいました(ファンの皮をかぶった危険人物、という可能性もありますが)

 

仮に上演するのであれば、ずっと作品にかかわっていて、三浦さんに年齢も近く、実力も申し分のない海宝さんが演じるのが妥当なのでは…と思っていました。

 

でもいざそうなると決まると、少数かもしれないけれどこういった人たちに何か言われるんじゃないか、傷つけられてしまうのでは、という気持ちも少なからず生まれています。

 

引き受けたご本人も、きっとそういうことを考えなかったわけではないと思います。絶大な人気を誇り、みんなから愛された俳優さんの役を引き受けること。どれだけの勇気と覚悟が必要だっただろうと思います。並大抵の気持ちではできない大きな決断。まだファン歴3年ちょいの新参者ですが、応援している側を誇らしい気持ちにさせてくれる俳優さんだなと、改めて感じました。全力で応援します。

 

また上演に向けて尽力されてきたカンパニーの皆さん。何度も話し合い、どうすべきか、何が最善かを検討されてきたのだと思います。そういう方たちの想いが無駄にならないよう祈っています。

 

短い期間の公演になりそうですが(チケット取れるかが不安すぎる…)、どうか無事に幕があがり、日本ミュージカル界の歴史に新たな1ページを加えてほしいなと思います。海宝さんと愛希さん、私の大好きな俳優さんお2人が初めて共演されるので、そちらも楽しみです。

 

以上、とりとめのない私の想いを勝手に綴ってみました。