Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2018.1.6 ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2018:マイケル・アーデンの生歌が聴きたくて

 

劇団四季の「ノートルダムの鐘」横浜公演のチケットを取ろうと準備していた私が、「マイケル・アーデンさん来日」のニュースでそれどころではなくなった…という事件が起こってから早1か月。久々に海外俳優さんが出演されるミュージカルコンサートを観てきました。

*マイケル・アーデンさんとは、北米版「ノートルダムの鐘」でカジモド役を演じていた俳優さんです。

 


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正直昨年の「ミュージカル・ミーツ・コンサート2017」のインパクトには到底かなわなかったですが、それでも一流の歌声を新年から浴びるように聴けたので、そこらの神社に初詣するよりよっぽどご利益ありそうでした(拝)

 


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正直生きてる間に、マイケル・アーデンさんの歌声を生で聞けるとは思ってませんでした。北米版「ノートルダムの鐘」に出演されてからは、演出家としてお仕事してるようだったし、たとえ表に出るようなことがあっても海外まで足を運ばないと見られないだろうなと。1年前、劇団四季で「ノートルダムの鐘」の公演が決まる前に、何度も北米版の音源を聴いていた私に、「1年後にマイケル・アーデンの♪Out There♪を生で聴けるよ~!」って言っても恐らく信じないだろうな…。そのくらい個人的には奇跡的なことでした。

 

コンサート内のMCで発覚したんですが、なんと「ノートルダム~」以降は一切人前で歌っていなかったそうで、この日4年ぶりに人前で歌ったとのこと。あの素晴らしい歌声を、4年も封印してたなんてもったいなさすぎる…。

 

♪Out There♪は、もちろん持ち歌なこともありますが、感情の入り方が尋常ではなく、多分ご本人も意識しないと、自然と体がカジモドモードになっていっちゃうんだろうなというのを感じました。最初はまっすぐ立ってるのにだんだん内股になっていったり、前かがみになっていったり。あと歌ってる時の仕草がすごく好きでした。♪Out there among the millers and the weavers and their wives~♪のところは、動き回りながら客席を指差したり、♪Taste a morning~♪のところで指を口元にもっていく仕草をしたり、歌詞に合わせた動きをしてくれることで世界観が伝わってきました。

 

持ち歌が短いからか、マイケルさんだけソロ歌唱が短かったので、欲を言えば♪Heaven’s Light♪も歌ってほしかったです。さらにわがままを言うと、♪Made of Stone♪も聴きたかった。絶対に無理かと思いますが、来日公演で「ノートルダムの鐘」やってほしいよーーーー!!!!!

 

ちなみに歌う前と後に、おどけながらカジモドのポーズを取ってくれたんですが、一瞬にしてあの緑色のガウンにわしゃわしゃの髪の毛、黒いペイントを顔に施した彼の姿が見えて、ちょっと鳥肌立ちました。

 

あとは♪Love Changes Everything♪が本当にすごすぎて、「はーーーーーなんで4年も歌ってなかったんじゃーーーーー」ってもったいないお化けになってしまいました(謎)

 

旦那様であるアンディ・ミエンタスさんとのコラボ曲、♪Left Behind♪も良かったです。ところどころの歌詞を聴いてるとかなり悲しい曲でしたが。「春のめざめ」は本当に観てみたい作品の1つ。四季で再演してくれないかなぁ…相当過激みたいだから観る方も覚悟が必要になりそうだけど。

 

MC中のマイケルさんを見てると、露骨にはしゃいだりノリノリになるわけではなく、常に穏やかなオーラを放ってて本当に優しそうな人だな~という印象。「ヒカリエで散財した!」って新しい靴を見せてくれたり、アンディさんと一緒に楽しそうに歌ってたり、可愛らしい一面も見られました。本当に来日してくれてありがとうございました(五体投地)また来てね!!

 


ローラ・ミシェル・ケリーさんは、ずいぶん華がある方だな~と思って調べてたら、なんと映画版「スウィーニー・トッド」でターピン判事に連れ去られてしまうトッドの奥さん役を演じられていたと…!!!!!!ジョニー・デップの嫁じゃん!!!!!(違)さらにウエストエンドで「メリー・ポピンズ」や「ファインディング・ネバーランド」に出演されてたとのこと。

 

曲紹介でなぜか♪Shall We Dance♪の曲名をド忘れしたり(400回も演じてるのに!!!!byローラさん)、2幕最初の♪Let It Go♪が、緊張していたのか、それとも歌詞とメロディーを全く覚えていなかったのか、正直椅子からずり落ちるかと思うレベルのひどさだったので、いくら歌が上手くてもその辺がちょっとなぁ…と思ってしまいました。♪Let It Go♪は個人的に楽しみにしてたので、がっかり度も大きかったです…。

 


ジュヌヴィエーヴ・レクラークさんも、♪Beauty and the Beast♪で盛大に歌詞を間違えてた気がしましたが、歌声自体はかなり好みでした。聴いてて安心する優しい歌声で、♪Don’t Cry For me Argentina♪と♪I Dreamed A Dream♪が特に素晴らしかったです。



ロベール・マリアンさんは、終始ド迫力の美声を響かせてくれて、多分この方がいるのといないのとでは、コンサート自体の質に格段の差が出ていたと思います。♪Man of La Mancha♪の口上からの歌がめちゃくちゃかっこよかったし、♪Music of the Night♪は前半英語、後半フランス語で歌ってくれたし、♪What Have I Done♪は全部をフランス語で歌ってくれて凄まじい迫力でした。「ノートルダム・ド・パリ」ではフロローを演じていて、日本でも来日公演をやったことがあるらしいので、ディズニー版ノートルダムのフロローでもぜひ見てみたい!せめて歌だけでも歌ってほしいです…!!

 

MCでのコメントやリアクションもコミカルで可愛らしくて、本当に素敵なおじさまでした。



マイケルさんの旦那様でもあるアンディ・ミエンタスさんは、おそらく今回一番若いメンバー。みんなの弟みたいな感じでした。♪Empty Chairs and Empty Tables♪が本当に素晴らしくて、ちょっと泣きそうになったくらい。もちろん英語での歌唱でしたが、マリウスの苦悩がこれでもかってくらい伝わってきて、感情を伝えるのが上手すぎでした。

昔から「ファイナルファンタジー」やら「ゼルダの伝説」やら「ポケモン」やら「セーラームーン」が大好きだそうで、「こんなに素晴らしいコンテンツを皆さんの国から僕の国に発信してくれてありがとうございます!!!!!!!!!!」という感謝のお言葉をいただきました。笑

 

 

良き2018年の幕開けでした!