Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2017.04.05 劇団四季「アラジン」:人生初のバースデー観劇

 

「アラジン」5回目の観劇。そして人生初のバースデー観劇!

まさか前回から1か月空けずに観られるとは思ってませんでした…(Twitterのフォロワーさんからのご厚意でお譲りいただけました)

 

しかも座席が1階センターブロック3列目という、オペラグラスいらん席でした。これまでの4回はすべて2階席からの観劇だったので、突然の1階前方席に、観劇前は胃が痛かったです…(原因:極度の緊張)

 



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1年ぶりの島村アラジンと三井ジャスミン初めましての阿久津ジーニー回。 

 

あまりにも近すぎて、2時間半呼吸が止まってた…。間近で観るお芝居の迫力に完全に飲み込まれました。前から3列目は本当にヤバかった…。


観劇中は、心の中で「ぱねぇ」と「やべぇ」だけを延々つぶやいていました。

語彙力?何それ美味しいの??←

 

「前方席やばい」と思った場面。冒頭の♪アラビアンナイト♪を朗々と歌う阿久津ジーニーをじーーーっと見つめていたら、阿久津ジーニーがこちらをパッと見て私と視線が合い、そのまま

「アグラバーを訪れたのは初めて?」

(にっこり満面の笑み)

(言った後に小さくこくこくうなずく)




(声にならない悲鳴)
(脳内の緊急停止ボタン連打)
(「いえ、5回目です」とは答えられるはずもなく)

(口から魂がフェードアウト)


こういうのって、観ている側の気のせいだろ…って普段の私なら思うところなのですが、あれは完全に私を見て言ってくれていました(と信じさせてほしい今だけは)

 

本当にびっくりした。最高すぎる誕生日プレゼントになりました。阿久津さんありがとう…(五体投地)私だけに向けられた(と信じることにする)素敵すぎる笑顔は一生忘れません…。



以下、キャスト別感想。

 


【アラジン:島村幸大さん】

・1周年記念公演ぶり、2回目の島村アラジンでした!

 

・歌はやや調子悪そう?歌い方変えたのかな??と感じました(特に1幕)連投されていたので疲れているんだろうな~と思っていましたが、当時厂原さんは札幌でシンバ、海宝さんはレミゼ稽古、北村さんはキャッツ。変わるとしたら笠松さんしかいなかったけど、彼はアンサンブルとしてアラジンに出ていたので、アラジン役あと2人くらい増やせばいいのになあ…と思っておりました。

 

・それでも癒しのふにゃふにゃんとした笑顔は相変わらず健在。メイクが前よりも薄くなって、柔らかい印象になっていました。


・お芝居も、笑いどころの間のとり方がものすごく高度になっていて、笑わせポイントのセリフは全部滑ることなくきっちり決めてきてました。芸人さんか!?

 

・あと島村アラジンは怒るとめっちゃ怖い。普段が温厚なぶん、カシームとケンカするときも、ランプに引っ込んだジーニーに対しても、ブチ切れ度がすごすぎて「そ、そんなに怒らんでも…」となだめたくなります。

 

ジャスミンに嘘がバレるシーン、本当に好きなんですけど、

 

三井ジャスミン「市場で一緒に逃げた、あの日よりも楽しかった?」

島村アラジン「ああ!あの時もさいっこうに楽しかったよね!

……………あれ?(笑顔のまま)ふぇっ??」

三井ジャスミン「ん?」(にっこり)

島村アラジン「へ…( ゚д゚)????」

 

テンポ感がよすぎてもはや夫婦漫才でした。ありがとうございます!!!!!!

(やり取りがあまりにもかわいすぎて顔を覆う私)

 

・さてこの時点での4アラジン、私の印象と雑感です。

 

厂原アラジン:(私の中での)元祖四季アラジン。イケメン。身体はパッと見ちっちゃくてかわいらしいけど、乙女心をくすぐるフェロモンを常時放出している。そのフェロモンを駆使して市場の女性をほいほい落としてそう。動きははつらつとして身軽だけど、放つオーラにどこか陰がある。衛兵から逃げるのがすばしっこすぎるため、盗賊ライフを楽しんでる感じがあって、しばらくやめる気もなさそう。最後に魔法のじゅうたんで飛び去るとき、ジャスミンとおでこコツンってする仕草がただただKAWAII

 

島村アラジン:歌が上手い。素朴。真面目。誠実。いい王様になりそうだし、いい旦那さんになりそう。ちゃんとおむつ替えもしそう。爽やかなオーラと優しいオーラを放っているが、たまに怒るとド迫力。ほんわか笑顔で市場の女性陣をノックアウト。ジーニーやマブダチ3人組との男の友情を一番感じる。ジャファーへの不信感は120%。意外とぐいぐい攻めていく積極派。そして飛び散る汗。

 

海宝アラジン:第一印象は「かっこいい!」だったのに、思い出そうとすればするほど「ちょっと変わったアラジンだった」という印象。自分がかっこいいことを熟知しているので、アグラバーでは女性には大人気だけど、男性には嫌がられてそう。あの恰好なのに冒頭からロイヤル感出てるのはなぜ。何をしてもそれなりにキマっちゃうがために、かっこつけるセリフで笑いが起こらないというまさかの展開。表情で語る。激しすぎる喜怒哀楽。激しすぎるリアクション。「逃げ切れるさ!」とかドヤ顔しといてすぐ捕まっちゃいそうな隙もある。

 

笠松アラジン:うちわ持って応援したくなる。細かすぎる芝居とオフマイク。声に感情を乗せるのが上手い。愛され末っ子からアグラバーの若き王へ…の成長物語がぴったりハマる。下剋上アラジン。アグラバーでは男女問わず仲良さそう。「盗みなんてもうやめなきゃ!」感は一番ある。「着ているベストになりたい」の説得力はやや低め(失礼)

 

おんなじ役なのにこれだけ印象が変わるの、本当に面白いし演じている4人ともすごいな…と思います。

 

 

ジャスミン:三井莉穂さん】

・3度目の三井ジャスミン。前回観たときは初回からの進化っぷりに脱帽でしたが、今回も一番安定感があった気がします。

 

・1年前と変わらずスタイルが抜群に良い。あれだけ近くで観てもパーフェクトでした。お肌もとってもきれい…!ジャスミン役者さんの中では背も一番高い気がするので、すらっとしてて素敵です。

 

・「女性が国を治めてはいけないの?」ってセリフ、岡本ジャスミンだと「この人に任せても大丈夫そう」って思ったけど、三井ジャスミンは本当に世間知らずな温室育ち娘な印象なので、そのあとイアーゴに茶化されるのがしっくりきます。

 

・三井ジャスミンは声も個人的に好き。しゃべってる時は可愛いし、歌は強くもできるし、ロマンチックな歌い方もできるので。ただ♪壁の向こうへ♪はちょっと苦手なのかな?と思う部分がちらほらあったり、場合によってはややキンキンする声になるときも。

 

・初めて市場に出てきたときの感激のため息が、オフマイクなんですが、舞台に近いとすごくはっきり聞こえてきて感動しました。

 

・この時点での3ジャスミン、私の印象と雑感です。

 

岡本ジャスミン:結婚せずとも彼女1人で国を背負っていけるのでは…?というくらい、芯も責任感も強そうでした。甘やかされて育った感じはあまりしない。頭も良さそうなので、お金を払うことを知らないシーンは説得力があまりない(=市場に行ったことがなくても、そのくらいは知識として知ってそう)けど、そのあと機転をきかせて即興芝居をやるシーンは頭の回転の早さがうかがえる気がします。あまりツンツンした感じはなし。年上のお姉さん感はあるけど、笑うと幼い雰囲気も残ってて可愛い。アラジン役が誰かによって自分の芝居を変える(!!??)という神業を持っているそうなので、この先ぜひとも色んなアラジンと組んでるのを見てみたいです。

 

三井ジャスミン:ドS王女様。とにかく気が強い。きっと甘やかしすぎたパパのせいですね。笑顔も素敵だけど、きょとんとした顔とむすっとした顔と「ん?」って首かしげてる顔が絶品です。若くてきゃぴきゃぴしてるちょいギャル系ジャスミン。スタイル抜群すぎて毎回目のやりどころに困ります。 お腹ぺったんこで内臓が行方不明。オマールの「きれいなおへそ」発言に激しく同意。しゃべり声がキュート♡

 

斎藤ジャスミン:めちゃくちゃチャーミング。はっきりしたお顔立ちなのでエキゾチックメイクが似合う(うらやましい)アラジンとの身長差も素敵。とげとげしいレベルの気の強さなので、ちっちゃいからと言ってなめてかかると痛い目にあいそう。逆に侍女たちに対しては、末っ子甘えん坊な妹オーラを出しまくる。

 

 

ジーニー:阿久津陽一郎さん】

すっっごく良かった…!!!!!!!!阿久津ジーニー好きです!!!!!!!

 

・阿久津ジーニーが特に素晴らしかったのは、客席を巻き込もうとする姿勢が見えるところでしょうか。ただ面白いことを言ったりやったりするのではなく、観客に目と気を配ってるなっていうのがすごく伝わってきました。ザ・エンターテイナーなジーニー。そのせいか子供ウケがめちゃくちゃよくて、2階席のちびっこたちは、阿久津ジーニーがしゃべったり動いたりするたびにゲラゲラ笑ってました。

 

・あとアラジンとの掛け合いもすごく良くて…!!お顔が濃ゆくてキャラも濃ゆいのに、どこか爽やかさも感じたので、アラジンとは仲の良い兄弟って感じがしました。アラジンに「君を手放せない」って言われる時も、ぎりぎりまで彼のことを信じているのが伝わってきて、だからこそ「やっぱり君もそうなんだな…」の時がすごくかわいそうに感じました。

 

・♪一人じゃないさ♪のアラジンとのダンスシーン。いきなり「打点が高いね!」って言いだしたのは、唐突すぎて客席ポカーン状態。打点……あ、アラジンのジャンプの高さのことかな…?????

 

・と、こんな感じで阿久津ジーニーがあまりにも自由すぎるあまり、島村アラジンが素で笑ってる部分が何か所かありました。お芝居とか抜きで、普通に楽しそうだったなぁ。

 

・歌声はやや迫力に欠ける部分もありましたが、出せる声のバリエーションとしてはかなりの幅広さを感じました。やはりベテラン役者さんなだけありますね…。

 

  

【イアーゴ:酒井良太さん】

・座席の位置的にイアーゴ堪能席でした\(^o^)/ジャファーに這いつくばりながらぺこぺこしてるところで「ふぎぃ…」みたいな情けない声出してるの可愛すぎか~~~~。

 

・もうマスコットすぎて可愛いから持って帰りたい…(謎願望)町田さんと布施さんのイアーゴも気になるけど…。

 

 

【カシーム:西尾健治さん】

・西尾カシーム、前から思ってたんですけど裏社会のアニキ感がすごくて…笑

 

 

【オマール:山下啓太さん】

・この当時シンバにキャスティングされたとの一報を聞き、オマール役としての山下さんしか拝見していなかった私は、「ええ…なよっとしたシンバになってしまう…」などと失礼ながら思ってしまいました。笑

 

 

【バブカック:白瀬英典さん】

・白瀬さんの歌の調子が悪い日なんてあるのかしら…。

 

・前から思ってて、今回近くで見てやっぱり…と思ったんですが、演じているキャラのわりに少し表情が乏しい気がしてしまいます。でも歌うまいからいいか!!

 

 

【サルタン:石波義人さん】

・あふれ出る父性。パパというよりおじいちゃん寄りですが…。もしかしたら私この方「美女と野獣」のモーリス役(ベルのお父さん)でも見てるような気がしてきた…。

 

 

26歳スタートの日。人生最高レベルで幸せな日になりました。