Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

映画「オリエント急行殺人事件」:ギャラが心配になる豪華キャスト

 

最近観たわけじゃないけど、先日地上波初放送されたとのことなので。

 

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映画「オリエント急行殺人事件

監督:ケネス・ブラナー
出演:ケネス・ブラナージョニー・デップミシェル・ファイファージュディ・デンチペネロペ・クルスデイジー・リドリー、ルーシー・ボイントン、デレク・ジャコビ、他

 

(あらすじ)
名探偵エルキュール・ポアロケネス・ブラナー)は、休暇を取るためイスタンブールに向かおうとしたところ、急遽事件の解決を依頼され、オリエント急行に乗車することになる。

車内でポアロに話しかけてきたのは、アメリカ人で富豪のラチェット(ジョニー・デップ)。彼は自分が脅迫されていることをポアロに打ち明け、警護してほしいと頼むが、ポアロはその依頼を断った。

その日の深夜、オリエント急行は雪崩による脱線事故を起こしてしまう。そしてそんな車内で同時にラチェットが殺されているのが発見された。

容疑者は「乗客全員」。ポアロは犯人を見つけ出すことができるのか…。

 

 

(感想)

2017年上映作品で、個人的に期待していた映画の1つ。

事前に原作を読まなかったおかげで、予想以上に楽しめました。うがった見方をしないで素直に世界観に入り込めました。ひねくれた私にしては珍しいです。笑

 

ケネス・ブラナー監督は、「マイティ・ソー」や「シンデレラ」 もそうですが、とにかく画作りがとても綺麗です。 小説の挿絵になりそうなシーンがたくさんあって、 映像の質感や色味が個人的にものすごく好みでした。

 

面白い構図で撮ってるなぁと思えるシーンもいくつかあって、 例えばラチェットが殺された現場を映したシーンでは、 あえてその場にいる人たちの顔も、ラチェットの死体も映さずに頭上から俯瞰したショットにしてたり 、汽車を修理し終えた工員たちにポアロが何かを命じるときに、 ポアロの後頭部越しに工員たちの顔を映したり。 ぶつ切りになるシーンがちょこちょこあったのは気になりましたが、好きな場面の数のほうが上回っていました。

 

そして俳優としてのケネス・ブラナーも本当に素敵!!「ダンケルク」でも思いましたが、瞳の色が美しくてまるで宝石のよう。水色と青の中間みたいなとても神秘的な色で思わず見とれてしまいます。 柔和な顔立ちなんですが、 あの瞳の色のおかげで、ポアロが時折見せる冷たい厳しさが際立ってる気がしました。

 

ポアロ役としてのたたずまいも、 今作が初めてとは思えないほどのハマり具合で、さすがベテラン俳優だなと。

 

豪華すぎる出演者も、お互いの個性をぶつけて主張し合うというよりも、きちんとハーモニーが保たれている雰囲気を感じました。日本での宣伝キャッチコピーが「この列車には、名優たちが必要だった」という、ダブルミーニングが効いた文言でうまいなと感じました。

 

当初はさらに豪華にする予定だったようで、噂によるとアンジェリーナ・ジョリーも出演予定だったとか。どこまでてんこ盛りにするつもりだったんでしょうか…。笑