観劇ノートは、2016年夏からWordに書いてクラウドに保管しているのですが、なぜかこの日の公演だけデータが半分しか残っておらず…。物理的なノートに貼ってあるレポを見返しながら、簡単に書いていきます~。
「アラジン」自体は前回観てから半年ぶり。
この時点で未見だった笠松アラジンと岡本ジャスミン、突如現れた桝川ジャファーを中心に観ました。
某クレカ会社の貸切公演だったため、おそらくほとんどのお客さんが初見なんだろうな~という雰囲気でした。特に私の隣に座っていたご夫婦の旦那様がものすごく面白かった…。笑
ジーニーとアラジンのお別れのシーンでめちゃくちゃ号泣し始めるわ、魔法のじゅうたんに乗って去っていくアラジンに向かってジーニーがグータッチのポーズをするラストシーンで、なぜか一緒になってグータッチポーズするわ、まるで少年のような反応をされる方でした。笑
以下、キャスト別感想。
【アラジン:笠松哲郎さん】
・初演アラジン3人よりも実年齢が下だからなのか、やたら末っ子気質な笠松アラジン。登場からずっとかわいかったです。事前に写真で拝見した時は、正直ルックス的にはあまり期待していなかったんですが、実際に観たら舞台メイクがとてもお似合いで、想像よりずっとかっこよく見えました。
・そして1幕から2幕にかけてのお芝居で、「ダイヤの原石」が「ダイヤモンド」になる…というアラジンの成長物語として見ると、笠松アラジンが一番しっくりきていたように感じます。その点だけで言うと、海宝アラジンは最初っからダイヤモンドだったので…。
・セリフを話す声は、決して悪い意味ではなくアニメっぽかったです。アラジンの時は、純真無垢な少年が発する、トーン高めなはつらつとした声。プリンスアリーの時は、かっこつけたようなわざとらしいやや低めな声。きっちり声を使い分けていて上手いなあと思いました。特にジャスミンから「市場から一緒に逃げたあのときより楽しかった?」とカマをかけられるシーン。「あー!あの時も最っ高だったよね!」は瞬時にアラジンの声になるのに、そのあと取り繕おうとするときは、プリンスアリーの時の声になるという芸の細かさ。
・でもだんだんラストになるにつれて、2つの使い分けの境目がなくなっていって、アラジンとして発する言葉にも、少年っぽさが抜けた芯の強い声になっていくんです。ちゃんとアグラバーの王になる器を備えたんだな~と、声の使い方でよく伝わってきました。
・あとはお芝居がとっても細かい!!オフマイクでたくさん話してました。かっこつける時もあからさまに声色を変えているおかげか、めちゃくちゃ客席ウケが良かったですし。♪ダイヤの原石♪ではジャファー&イアーゴからの頼みを、人が良すぎて断れないお人よし感が新鮮でしたし、♪フレンド・ライク・ミー♪はとにかく全力で楽しんでいる姿がこれまたかわいらしかったです。
・もともと笠松さんは「アラジン」ではアンサンブルだったことを思うと、舞台ど真ん中でアラジンとしてジーニーと一緒に踊っている姿を見るだけで、なんだか泣けてきたり…(涙腺ゆるゆる)
・グッときたシーンとしては、ジーニーに自分(ジーニー)の自由を願うのではなく、ジャスミンと一緒になることを考えるよう促されるところ。ジーニーとジャスミンの顔をゆっくり交互に見て、すごく迷っていて、ジーニーもジャスミンもどちらもすごく大事にしているんだなぁと伝わってきました。かつ今度こそお母さんに恥じないような生き方(選択)をしようという決意も伝わって、すごく泣けました。
・歌は、1幕はあまり印象に残りませんでしたが、2幕で調子が上がったのかな?と思うくらい声がはっきり聴こえるようになってました。
・それにしても初演につづく俳優さんは、キャラクターづくりが大変そうですよね…。キャラクターの軸は絶対にぶれないように、でも自分の個性が出るように…となると、演技の研究とかも難しそうです…。
【ジャスミン:岡本瑞恵さん】
・開幕1周年記念公演のとき、ほぼ初演キャストが集まっていたのに、唯一札幌で魔女を演じていた岡本さん。やっと拝見することができました!
・たたずまいにものすごくノーブルさと知的さを感じる岡本ジャスミン。甘やかされて育ったけれど、自分の芯をしっかり持って将来のことも見据えているプリンセスでした。三井ジャスミンや斎藤ジャスミンに比べると、柔和な顔立ちなので、笑うと幼い感じも出ていてかわいらしかったです。
・歌はさすがエルファバを演じているだけあって、力強さを感じましたが、♪ホール・ニュー・ワールド♪では、夜空の空中散歩を心から楽しむ乙女チックな歌い方で、個人的にはそちらのほうが印象的でした。
・あ、あとカーテンコールで全力120%で踊りまくっているのも印象的でした。笑
【ジーニー:瀧山久志さん】
神。
以上!
とだけ言いたいところですがもう少し書きます。笑
・今回で3回目の瀧山ジーニーでしたが、歌は最高にうまいし、どんなセリフを言うかわかっているのにめちゃくちゃ笑えるし、最初から出来上がっているのにどれだけ進化するんだろう…と。この先どれだけ「アラジン」という作品を見ても、瀧山ジーニーが私の中のスタンダードなジーニーなのは絶対です。
【ジャファー:桝川譲治さん】
・あまり詳しくは存じ上げませんが、四季に出戻りの俳優さんだったようです。素のお顔がかなり強面なのと、結構大柄な方なので、ビジュアルの迫力はかなりありました。
【イアーゴ:酒井良太さん】
・今回で4回目(というか「アラジン」見始めてからイアーゴ役はずっと酒井さん)。
こんなに役にハマる人いるんだ…というくらい、この時点でイアーゴ=酒井さん、という図式が私の脳内に出来上がりました。笑
この公演で「アラジン」は4回目の観劇でしたが、「あと50回は見たいなぁ…」と、ここからどんどんアグラバー沼に浸かってゆくのでした…。