Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

間引き座席に慣れてしまった

 

私の趣味である映画とミュージカルは、今年のコロナ禍でもろに打撃を食らった、おそらく最初の業界ではないでしょうか。

 

3月頃は、国のエラい人たちの一声で休演したり再開したり、客席に座る1人として本当に胃の痛い毎日でした。もちろん興行する側はその何十倍もしんどかったと思いますが…。

 

ここ2ヶ月くらいで映画館も劇場も続々再開し始め、ごくたまに演劇界は「コロナの影響で休演」というニュースを聞きますが、ほとんどの作品は順調に公演を行うことができているようです。

 

そして映画館でも劇場でも、今現在取られている大きな措置の1つとして、「前後左右を1席ずつ空けた座席配置」があります。

 

映画もミュージカルも、満席じゃないと興行として成り立たないのを120%承知で言いますが、これがもう信じられないくらい快適で。

 

いるんですよね、ちょっと嫌だなぁっていう隣の席の人(もしくは前の席の人)。

 

映画館だと、生乾き臭がすごいおっさんとか、逆に香水どんだけ振りまいた!?みたいなおねーさんとか、独り言やべぇお兄さんとか、ビニール袋ガサゴソおばちゃんとか、まーしょっちゅう出くわします。

 

でも間隔が1席でも空いていれば、そこまで気にはなりません。

 

劇場ではそれほど変なお隣さんには出くわしたことないんですが、まじでヤバいな…と思ったのは

 

劇団四季「アラジン」を観に行ったときに、前に座っていた母娘。ダンスナンバーすべての振り付けをなぜか完コピしており、2人揃って手だけで踊ってた。開幕して1年経ってなかったのにすごすぎないか…………?

 

・「エリザベート」を観に行ったときに、隣に座っていたおそらく20代の女性。全然意味わからんポイントで笑いだしたり、やっぱり一緒に踊り始めたり、1人で何やらブツブツ呟いてた。別に何されたわけでもないけど、不気味すぎてこの時は割と恐怖でした。トート閣下よりもこのお姉さんのほうが断然怖かった。

 

3月に「ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド」を観たときに、私の周りにほぼ誰も座ってなかったのはさすがに寂しかったけれど、観劇における1席空けは、映画館よりもさらに快適です。たとえチケット代が高くなったとしても、正直言うともうしばらくこのままでいさせてくれ…となってしまいます。

 

この先一体どうなることやら、誰にも分かりませんが、今回を機に起こる変化に、私たち観客も柔軟に対応しなくてはいけないのかな…と感じる今日この頃です。