Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2016.09.11 劇団四季「アラジン」:3人目のアラジンに出会う

 

開幕1年ちょっとで、3回目を観に行くことになった劇団四季「アラジン」。


初演でアラジン役に選ばれていたのは3名。
1回目に観た厂原さん。
2回目の1周年記念公演で観た島村さん。

そしてあと1名、劇団四季の所属ではない海宝直人さんがアラジン役に名を連ねていました。

 


ところが海宝さん、この当時から各方面引っ張りだこな俳優さんと聞いていたため、(もしかしたらこの先ずっと見られないかもなぁ)と思っていたのですが。

 

 

事件発生。

 

 


当初私が観る週にキャスティングされていた厂原さんに、なんらかの緊急アクシデントが発生したらしく、その週の金曜・土曜・日曜の計4公演のみ、なんと急遽海宝さんが(別の舞台稽古中にも関わらず)アラジンを演じることに…!!

仕事の休憩中に知って、腰が抜けるほどびっくりしてしまいました。

2度見ならぬ5度見。

 



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先に見た方の感想だと
「見た人全員を落としにかかるキラキラアラジン」
とのことでしたが、これが見事なまでにザ・プリンスなアラジンでした…!!かっこよかった…!!


劇中、町の女性がアラジンに向かって言う「(アラジンが)着ているベストになりたいわぁ♡」とのセリフがありますが、まさしくその通り!!

海宝アラジンが着ているベストになりたい!!!!!(全力)

 
アラジンって最初は町でパン盗むくらいの貧乏人なのですが、海宝アラジンは元から持つノーブルさがにじみ出てしまい、完全に「一般人を装ってときどき市場に遊びに来てる王子様」でした。上裸にベスト1枚、下はだぼだぼのつぎはぎズボンにも関わらず。あの格好で高貴さ出せちゃうって逆にすごい。

ジーニーの魔法で王子様に変身したあとの、真っ白&キラキラな王子様衣装。着こなしすぎてて完全に海宝さんの私服でしたねあれ(違う)

 

劇中アラジンが、ジーニーに向かってセリフを言ったあとににっこり笑いかけるシーンがあるのですが、オペラグラスでうっかりその素敵すぎる笑顔を見てしまい、キュン死(古)しかけました。危険極まりないスマイル…!


何をやってもかっこいいため、例えばアラジンがちょっと格好つけるポーズをとって客席の笑いを誘うシーンでも、普通にかっこよすぎてギャグにならないという、まさかすぎる弊害はありました。かっこよすぎるのも大変だなぁ。

 


厂原アラジン、島村アラジンと決定的に違っていたのは、百面相か!?というレベルでコロコロ変化する豊かな表情。
喜怒哀楽がとても激しくて、表情筋どうなってるの!?というくらい、表情での大きなお芝居が印象的でした。

 


ジャスミン役は齋藤舞さん。
残念ながら現在は劇団四季を退団されたため、彼女のジャスミンを見たのはこれ一度きりとなってしまいました。もう一度見たかったなー!

とても小柄でぱっと見た感じは可愛らしいのですが、顔立ちのはっきりした方なので、エキゾチックなヘアメイクがぴったり!!

そして気の強さもすごくて、齋藤ジャスミンと結婚したらアラジンは尻に敷かれるんだろうなぁ〜という印象でした。

 


ジーニー役は道口瑞之さん。
劇団四季版「アラジン」の制作にも携わっている方です。

瀧山ジーニーがどっしり構えた兄貴分なジーニーとすると、道口ジーニーはまるでマスコットキャラクターのようなジーニー。

ちょこまかとアラジンの周りを動き回り、新しいご主人様を全力で楽しませようとするジーニーでした。

「アラジン」の中でも最大の見せ場である♪Friend Like Me♪でも、隙あらばアラジンに話しかけたりちょっかい出したり。ただでさえ歌うのが大変そうな楽曲なのに…凄まじい体力でした!

 

 

ちなみにこの時が海宝さんとの出会いだったのですが、実はここではファンになることはなく…「この人すごい!」となったのは、この半年後のおはなし。