8年前の9月。
21歳の私は、太陽が照りつけるカリフォルニアのディズニーランドを訪れました。
1人で。
留学先の大学に入るのが9月の2週目から。
その前にカリフォルニアにいる知人の家に滞在していたので、その知人と一緒にディズニーランドに行こうかな〜と思っていました。
アメリカにあるディズニーランドに行くのが、幼い頃からの1つの夢だったので。
が、かつて年パスを持ち、自分の子供の公園代わりにディズニーランドを使っていた(!!!)というセレブな知人から一言。
「ディズニーランドは飽きた」
私 ( ゚д゚)
ということで、たった1人で行くことになりました。なんてこったい(当時の私の心の声)
ちなみにおひとりさまディズニーはこの時が人生初。
東京ディズニーランドすら1人で行ったことがなかったのに、突然海外ディズニーを1人で満喫することになりました。
送り迎えは知人が車でしてくれたのでそこは一安心。
朝早く、大量のサンドイッチを持たされて(めっちゃ過保護)、「ひととおり遊んで満足したら電話しなさい。迎えに来るから」と言って、知人は颯爽と仕事に向かいました。かっこよすぎてその後ろ姿を拝みました。
で、私はと言うと、不安よりもわくわくがはるかに上回っており(謎に肝が座っていたお年頃)、意気揚々と1日2パーク回れるお高めなチケットを購入しました。たしか日本円で13000円くらいだったはず。
早速1人で入園。
アジア人の小柄な女が、でかいリュックサック背負って(しかもすごい派手な柄のやつ)、1人で園内をうろうろ徘徊してるなんて、多分現地の方からしたらまぁまぁ怪しかったと思うんですが、みんなとにかくスーパー優しかった。
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ビッグサンダーマウンテンに乗ろうとしたときに出会った1人のおじいちゃん。スティーブさんという名前でした。なんかいかしたテンガロンハットかぶってた気がする。
家族を置いて1人で乗りに来たのか、本当に1人で遊びに来たのか分からないスティーブさん、並んでいる間に「君1人なのか?」と話しかけてきました。
これから留学が始まること、その前に来てみたかったディズニーランドに来たことを話すと、「君はなんて勇敢なんだ!!」としきりに褒められました。褒め上手なスティーブさん。
ビッグサンダーマウンテンに乗ったあと、「君なら留学した先でもきっとうまくやっていけるよ。幸運を祈っている」と力強く握手をしてくれて、そのまま別れました。今思うとなんだか不思議な出会いだったな…。
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お土産屋さんの前で何か買おうかな〜とうろうろしていたら、いきなり肩をトントンと叩かれ、振り返るとにっこり笑った同い年くらいの女の子が1人。
「それ!私も持ってるよ〜!」
と笑顔で見せてくれたのはこれでした。
そう、私も全く同じ、白雪姫のドレスを模したキーホルダーを、リュックからぶら下げていたのでした。
それを見て声をかけてくれたようです。
ちなみにこのキーホルダーは東京ディズニーランドで売っているものなので、きっと彼女は日本に行ったことがあるのでしょう。
「あるのでしょう」という言い方なのは、私がそのことを確認せず、ただただいきなり声かけられたことに驚いてぽかーんとしていたから( ゚д゚)
その女の子は、私のあまりのぽかーん( ゚д゚)ぶりに、気を悪くしたのか、「いきなり話しかけちゃってごめんね!」と、一緒にいた友達のもとに戻っていきました。
名前も知らない、笑顔が素敵なあの子。
アホみたいな顔して何も返事できなくてごめんね…。
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東京ディズニーランドでは買えない、カリフォルニアディズニーランド限定のポップコーンバケットを買った時。
ポップコーンを売っているお姉さんが一言。
「あなたどこから来たの?」
日本から来ました〜!と答えると、
「そんなに遠くから来てくれたならおまけしちゃう!!」
とバケットの蓋が閉まらないレベルで、ぎゅうぎゅうにポップコーンを詰め込んでくれました。
ありがとうお姉さん。
そのあと私はポップコーンをそこら中にまき散らしながら歩くことになったけど。
溢れ出るポップコーンがお姉さんからのやさしさに感じて嬉しかったです。
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他にもアトラクションに乗ろうとすると「楽しんでね!!!」と声をかけて笑顔で手を振ってくれるキャストさんとか、「この乗り物怖いかしら?あなた乗ったことある?」とフレンドリーに聞いてくるおばちゃんとか。
1つ1つは本当にちょっとしたことなんですが、8年経った今も鮮明に思い出せるくらい、私にとっては大きな出来事でした。
はじめて1人で異国の地に降り立った21歳の私は、「夢と魔法」だけじゃなくて「やさしさ」もたくさん受け取ったのでした。
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この状況だとしばらく海外行けそうにないな〜と思ったときに、1番に思い出した話を書いてみました。
アメリカ留学は7ヶ月の短期だったけど、結構面白いことがたくさんあったので(ルームメイト2人のWデートになぜか参入してしまった話とか)ちょいちょい書いていきたい。