Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2016.05.21 劇団四季「ライオンキング」:浜松町にサバンナ出現

 

劇団四季を語る上で恐らく外せないであろう「ライオンキング」。

 

…ですが個人的に「リトルマーメイド」や「アラジン」に比べると思い入れが浅く、物語も歌も素晴らしいけど、これをミュージカルで見ようとは思いませんでした。

その証拠(? )に、2012年〜2013年にかけてアメリカ留学をした際、ニューヨークのブロードウェイにも行きましたが、「ライオンキング」は見ずに帰国。(ちなみに「オペラ座の怪人」と「ウィキッド」を見ました)

 

でも「ライオンキング」も一度は見るべきだろうな〜ちょうど母の日だし、母にチケットプレゼントして私も一緒に見てみるか、と軽い気持ちで観た結果…

 

 

 

 


何これすごい( ゚д゚)

 


まさかの大感動。

 

 


なぜか母親もナメてかかっていた(?)ので、予想以上の素晴らしさに「こんな良いと思わなかったわごめん」となぜか謝ってきました。ええんやで(何様)

 

もちろん1番のお気に入り&おすすめは「アラジン」ですが、「アラジン」は人気公演のためなかなかチケットも取りづらい…。

でも「ライオンキング」ならもう少しチケットが入手しやすく、かつ「アラジン」と同じくらいの感動を味わうことができます。

 

この日のキャストボードはなぜか撮影しておらず、ごそごそ探してみたらキャスト表はありました。キャスト表に関してはなぜかしっかり管理している私。

 


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美女と野獣」を見たときのガストン役が野中万寿夫さんで、お顔とお名前の印象が強くて覚えていたため、「あ!ガストンがいる!」ってなりました。
ちなみに野中さん、スカー役もめちゃくちゃかっこよかったです。悪役が似合うおじさま俳優はいいぞ。


それでは突然ですが、ここで私が勝手に選ぶ「ライオンキング」の見どころを紹介します。

 

○小さな劇場に広大なサバンナ


当時は浜松町にある四季劇場【春】で上演されていた「ライオンキング」。
劇団四季の専用劇場は意外とこじんまりとしていて、全体的に奥行きはありますが横幅は思ったよりありません。舞台もそんなにめちゃくちゃ広くはない。

 

「この広さでどうやってサバンナを再現するんだろう…」と思ってましたが、幕が開くとありとあらゆる動物が(文字通り)色んなところから現れたので、度肝を抜かれました。客席めっちゃざわついてたし、我々母娘も思わずあたりをきょろきょろ見回してしまった…。

 

劇中の見せ場の1つである「ヌーの大群」のシーンも、一体どうやって演じるのかと思いきや、「そ、その手があったかーっ!」と思わず膝を打ってしまいそうなリアクションを取りそうになるところを懸命に我慢しました。上演中だったので。

 

とにかくものすんんんごく工夫されています。


劇団四季の辞書に不可能の文字はない!と言わんばかりの工夫のされ方でした。まぁオリジナルはブロードウェイ版なので、演出はそのまま持ってきただけかもしれませんが。

小さな劇場いっぱいに広がるサバンナの景色を見るだけでも、一見の価値ありです。

 

○パワフルさに圧倒される歌


「ライオンキング」は他のミュージカル作品とは違って、パーカッションを使ったり、アフリカに実際にある言語を歌詞に使っているため、野性味あふれる楽曲が多いです。

 

元から映画に入っていた曲はもちろん、ミュージカルのために足された楽曲もめちゃくちゃ素敵!
主人公シンバの父親であり、動物たちの王であるムファサが、息子に向けて歌う♪お前こそ王になる♪が個人的にお気に入り。

楽曲が追加されている=キャラクターの心情がより掘り下げられているため、悪役であるスカーの苦悩なんかもちょっと分かったり…理解はできないけど←

 

ちなみにかの有名な
♪しーんぱーいなーいさー♪
は、本当に本当に一瞬で過ぎていくので、気になる方は耳を大きくして聴いておきましょう。
ヒント:♪ハクナ・マタタ♪のシーンのどこか。


○子役がめちゃくちゃ可愛くて連れて帰りたくなる

 

「ライオンキング」における子役はものすごく重要です。なぜなら1幕で主人公のシンバとヒロインのナラは、ほぼ最後まで子役が演じるから。

 

ただでさえ1000人超のお客さんの前で、まだ小学生くらいの男の子と女の子がプロの役者として演じる姿は、赤の他人とはいえ完全に親戚のおばちゃん気分になってしまいます。しかも歌もダンスも信じられないくらい上手です。熾烈な戦い(オーディション)を勝ち抜いて来たんだろうな…。

私があの子たちくらいの年齢だった時は、「オレオをいかに綺麗にはがしてクリームの部分を味わうか」に命かけてたのに(低レベル)

 

あと子シンバも子ナラ(ヒロイン)もめちゃくちゃかわいい。とにかくかわいい。私がハイエナなら速攻食べちゃいます(やめなさい)

大人顔負けのパフォーマンスを見せてくれる子役の活躍も見どころの1つです。

 

ちなみに私の推し俳優である海宝直人さんも、幼い頃子シンバとして「ライオンキング」に出演されていました。さらに大人になってから成長したシンバも演じたのですが、子シンバ→大人シンバはなんと世界初の快挙らしいです。すごいな。

 

結論:はじめてのミュージカルを見るならぜひ「ライオンキング」へ!!!!!!!