Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.12.11 劇団四季「オペラ座の怪人」ソワレ公演:ゴシックホラーの気配

前回の投稿からほぼ1か月くらい間が空いてしまいました。

なにせ9月から怒涛の観劇祭り開催中なので…。

この状況で、今のところ手持ちチケットがすべてもぎられております。本当に奇跡。

早くこれが「奇跡」でなくなる日がやってくるといいのですが…。

 

というわけで、観劇記録投稿、再開します!

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清水ファントムが再登板ということで、再び四季劇場【秋】へ。

 


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前回からガラッとキャストが変わっていたのと、この時期はアンサンブルキャストも新しい人がどんどん入ってるようでした。歴史ある作品はこうやって受け継がれていくんだろうなぁ(しみじみ)

 

ところでこの時期は、

四季劇場【春】で三井エルサ

四季劇場【秋】で清水ファントム

そして四季劇場【海】では厂原アラジン

と、私の四季推し役者さんたちがメインで大活躍しているという、めちゃくちゃ素晴らしい期間でした…!唯一どの作品にも出演されていなかった宮田愛さんは、おそらく「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の新キャストとしてお稽古中だったので、なかなか状況を把握しづらい四季役者さんですが、珍しく4人ともどこにいて何をしているのか、ライトファンな私でも把握できているという状態でした。

 

オペラ座の怪人」に話を戻すと、実はこの回、2幕でイレギュラーが発生しました。2幕開演前、場内アナウンスにて舞台の準備のため、開演が遅れている旨が伝えられました。ディズニーランドのショーのシステム調整でよく聞くやつに似てるな…?と思い、1幕の間でどなたか急に体調を崩されたのかなぁ、それとも舞台装置が壊れたのかなぁ…と、時期が時期なだけに客席で悶々としておりました。

 

待つこと10分、2幕が無事に始まりました。ただ♪マスカレード♪でクリスとラウルが踊るシーンが妙な感じだったのと、決定的に「あれ?」と思ったのは、♪ドン・ファンの勝利♪開演前に舞台上に明かりを灯す男性アンサンブルさんがいなかったこと。

 

というわけで、2幕はなんと男性アンサンブルさんが1人欠けたまま上演していたようです。幕間でどれだけ裏でドタバタしてたんだろうと思うと、何食わぬ様子で演じきった皆さん、さすがプロの集団…と感心してしまいました。ちなみに上演後の動き(翌週のキャスト変更)を見る限り、2幕から不在だったアンサンブルさんは、体調を崩したというよりケガをされたのでは?と。

 

全体の印象としては、この回はなぜかとても「ホラー」風味だなと感じました。清水ファントムの若干のキャラ変と、フィルマン&アンドレ、マダム・ジリーがその雰囲気を作り出していたと思います。

 

前回観た村フィルマンと北澤アンドレはほっこり支配人だったんだと思いましたし、戸田マダムはきりっとして冷たく感じるけどあたたかな母性も持ち合わせたマダムだったように思います。

 

簡単なキャスト別感想。清水ファントムの感想だけやたら長いです(通常運転)

 

オペラ座の怪人清水大星さん】

・さすがに3回目ともなると、やや落ち着いて観られました。デビューから稽古を経て、また進化されているなというのが全体的な印象です。

 

・やっぱり「あ」行で高音パートにいくと\隊長――!/(fromノートルダム大聖堂)ってなっちゃうんですが、デビュー直後よりも低音がより深いところから出てるように聴こえて、なんだか私が知らない清水さんの声だなぁと思うところもありました。

 

・清水さん、手がすごくおきれいですね!?指が細長いとか、逆に男らしいごつっとした感じもなく、わりと肉付きが良い(???)んだけど美しく見えて独特でした。あとすごい色白…!

 

・♪PotO♪で舞台奥からボートに乗って登場する際、コンマ1秒くらい死ぬほどかっこいい表情がありました。仮面をつけてない方の目がきりっとなった表情。清水さんはときどき瞬間的に超絶かっこよくなるので目が離せません(*褒めてます!!!!!!

 

・クリスティーヌの歌声を聴いてのガッツポーズがなくなってた……??好きだったんだけどなぁ…。

 

・♪MotN♪はちょっと力みすぎてたのか、ときどき若干キレてるような歌い方に聴こえました。笑

 

・気絶したクリスティーヌに自分のマントをかけてあげる場面、ミリ単位でマントの位置を直してそうな清水ファントム。かなり神経質そうに見えました。

 

・あとこれは中の人属性なのかもしれませんが、すんごく頭良さそう。全部理詰めでどうにかしそうなので、「感情?何それおいしいんですか?」という印象です。

 

・これまでは圧倒的に「怒」が強いファントムという印象でしたが、今回は少し和らいでた…かな?クリスティーヌに仮面をはがされるシーンも、前まではクリスのその行動自体に怒り狂ってる様子でしたが、今回は「こんな見た目に産まれてきた自分」に対して悔しい、という感情を強く持ってそうでした。

 

・カルロッタの声をカエルに変える(←ややこしい言い回し)シーン、今回も2階席だったので、舞台の上の方でマントばさばさしてる清水ファントムがよく見えました。めちゃくちゃ楽しそうで何よりです(温かい眼差し)

 

・♪AIAoY♪リプライズ(?)で、クリスとラウルの歌声を聴いた瞬間、周りの温度と一緒にすっと冷めて一気に氷点下になるの怖すぎません!?!?

 

・♪Why so Silent?♪でファントムがクリスの婚約指輪を奪ってることに初めて気づきました(遅)え、もしかしてあれを♪PONR♪でクリスティーヌに渡してたってことですか?(遅)奪った指輪じゃダメでしょ(真顔)

 

・墓場でクリスティーヌを誘惑するときの♪おいーーーーでエンジェルオブミュージーーーーッック♪が悪魔的すぎる歌い方で…(震)

 

・火の玉攻撃、今回はラウルを通り越してクリスティーヌに当たりそうになってたので気をつけてくださいね!?!?

 

・♪PONR♪が好きすぎてつらい(謎)♪未知の愛の~~喜び~~♪の歌声と仕草がやばすぎて天に召されました(語彙力も召されました)

 

手が!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(うるさい)

 

・クリスを地下に連れ去ってからのお芝居が全体的にやばすぎて天に召されました(語彙力も召されました・リプライズ)

 

・特にラウルがクリスティーヌを助けに来てからのお芝居、清水ファントムめちゃくちゃ性格悪くないです!?!?!?♪手を合わせて頼むのだ♪みたいな歌詞のところとか、表情が煽りすぎててちょっと引いた(*褒めてる)

 

・清水ファントム「許さない……えぇらぁべぇ……」

私(座席で震える)

いや、本当にめっっっっっっちゃ怖かったんですよ…。前回は「選べ!!!!!!!!!!!」って怒鳴ってたのに、今回は一気にトーンダウンして、それこそ化け物みたいな声を出してました。最後の最後で、嫉妬に狂うあまり本当に「怪人」になり果ててしまったんだなと…(で、クリスのキスによって人間に戻る、みたいな流れ)

 

・「クリスティーヌ、アイラヴユー」の語尾で涙声になるのは反則!!!!!!!!!!!!!!!あとクリスティーヌが戻ってきて一瞬ちょっと希望に満ちた顔して、彼女の手元(自分が渡した指輪)を見てがっかりするのも反則!!!!!!!!!!!!(訳:好きです)

 

・ファントムが椅子から消えるシーン、黒い布をかぶる→椅子から抜けるという導線だと思うんですが、黒い布をかぶって椅子に引っ掛けようとしたらぺろーんと布が外れてしまい、さすがに焦ったのか、布をひっかけなおして「ドタンバタン!!!!!!!!!!」みたいなすごい音を立てて退場していった清水ファントム。最後の最後でほっこりしてしまったではないか……(満面の笑み)(いつぞやの「ノートルダムの鐘」にて、手に持った松明の火が風前の灯火になってる清水フィーバスを思い出してしまいました)

 

・カテコはやっぱり謙虚でかわいらしく、両隣にいるクリスティーヌとラウルのお顔をひょこひょこ見てから出てくるのも変わってませんでした(かわいい)

 

・大阪オペラ座に行かないでくれ~~~~~~~~~~~~(当時の私の切実な叫び)

 

・そういえば「美女と野獣」再演が決定しましたね…。ビースト役ってわりとファントム枠な気がするんですが、清水ビーストないですか…。来日したての頃、四季劇場【夏】で「美女と野獣」毎週観てたんですよね…?(2020年4月のアルプ参照)ご本人も思い入れありそうですしどうですか…?

*と、観劇記録に書いた3か月半後、「美女と野獣」新演出版の候補キャストとして見事に清水さんがビーストに抜擢され、私は在宅勤務中に泣きながら踊り狂ったのであった(めでたしめでたし)

 

【クリスティーヌ・ダーエ:海沼千明さん】

・非常に評判が高くて気になっていた海沼クリスティーヌ。評判通り、歌えるわ踊れるわの万能クリスでした。ファントムに歌習わなくても、多分プリマになれるっしょ!ってくらい才能に満ちあふれていました。

 

・ビジュアルは、どう見ても小柄な明日海りおさん。そっくりで驚きました。あとちょっと心配になるレベルで細身でした(というか筋肉質なダンサー体型でした)

 

・その細い身体から異様なほど豊かなソプラノボイスが鳴り響くので、人体の構造と機能に想いを馳せてしまいました(謎)♪TOM♪の最後のカデンツァがやばすぎて、「え???????」って固まったもん…。

 

・全体的に動きのキレが良く、体育会系クリスでした。特に♪イル・ムート♪のときの海沼セラフィーモ、今まで観た中で一番少年っぽかったですし、ベッドメイキングの動きが激しすぎて思わず笑っちゃいました。

 

・「ハンニバル」の冒頭のバレエシーンでも、トゥシューズを履いて踊るクリスは珍しい(?)と聞きました。確かに♪マスカレード♪でもめちゃくちゃ足上げしてましたし、リフトされる姿勢も非常に美しかったですし、あれだけ歌えてあれだけ動けるのは本当にすごい。

 

・ただ色気はあんまり……?というか、それっぽい表情があまり上手じゃないかなという印象でした(*個人感)その気になればファントムをグーパンしてラウルの腕つかんで逃げるだろうな、っていう元気の良さを地下室シーンで感じました。

 

・ファントムとの訣別シーンは、久保クリスみたいにぼろ泣きしてたので好きです(単純)

 

・清水ファントム&加藤ラウルとの組み合わせになったら、ドえらいアクティブな三角関係になりそうですし、歌声で殴り合うみたいになりそうです。

 

・清水ファントムとは、恋とか亡き父を慕うような想い、というよりは、似た孤独を感じている人間同士の魂の共鳴っぽかったです(だから色気を感じなかったというのもある)クリスもお父さんが亡くなってからは孤児として育ってますし、心許せる人がファントムだけだったんだろうなと(そこに颯爽と現れる子爵様)墓場でのファントムの歌声への陶酔感がえぐかったので、光田ラウル頑張れ~~~って応援してました。

 

・それにしても、この方をアンサンブルとして使うのは非常にもったいないのでは…?春劇場で♪ヒュッゲ♪してる場合じゃない(真顔)それこそ「美女と野獣」のベル、似合いそうです。海沼クリスはディズニープリンセスっぽく感じたので。

 

【ラウル・シャニュイ子爵:光田健一さん】

・4年前に横浜公演で観ていた光田ラウル。「ノートルダムの鐘」のフィーバス隊長役としても観てますが、やさしすぎる雰囲気を纏った方だからなのか、個人的にあんまり強烈に印象に残らないんですよね…。立ち姿はとてもかっこいいですし、全体的に柔らかなオーラは素敵だと思うんですが…。

 

【その他】

・初見だった高居カルロッタ、高音部分がちょっときつそうでした。カルロッタ役もかなり大変そうですよね(音域的に)

 

・木村マダム・ジリーはお化粧も相まってだと思いますが、マダムと呼ばれるにはやや若いかな?と。ただ放つオーラがきつめなのと、彼女自身があまり「実態のない人」みたいな印象でした。

 

・松尾メグは4年前と変わらずかわいかった~!目がぱちくりしててお人形さんみたい!!

 

・フィルマン&アンドレペアも、増田さん&平良さんだとコミカルさはあまり感じられず、この2人ならオペラ座をなんとかしてくれるやろ…みたいな少々お堅い印象でした。平良さんの美声は相変わらず素晴らしかったです。

 

2021.12.9 「彼女を笑う人がいても」ソワレ公演:自分の正義を貫いて散った命


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木下晴香ちゃん初のストプレご出演!ということで気になった演目でした。

 

事前に読んだあらすじや、冒頭の共同宣言の文体の古さに「これ理解不能なやつかなぁ」とちょっと身構えたんですが、案外わかりやすい話だったので安心して観劇できました。非常に地味な作品でしたが(そして政治批判的な色も強めだなと思ったんですが)社会に生きる人間として、誰もが目を背けてはいけないテーマを取り扱ってたように思います。

 

社会というのは、必ずしも「多数決」で方針が決まるのではなく、一部の権力を持った人間が自分たちの意のままに動かし、力を持たない人たちはただただそれに翻弄されて飲み込まれるだけ。それは今に始まったことではなく、1960年に生きていた人たちにも当てはまることで、ひいて言えば私たちが住む「国」はそういう性質を持っているんだ、ということを突きつけられた気持ちになりました。

 

タイトルにある「彼女」というのは、1960年6月に起こった「安保闘争」で、実際に命を落とした女学生のこと。劇中「彼女」の姿は一切出てこないですし、名前すらも出てこないので「彼女」と呼ばれてるんですが、舞台上に出てこないのに、ものすごい存在感だったのが不思議でした。

 

自分の信念に従って、命を落とすかもしれない覚悟を持って、最期まで折れることのなかった「彼女」。警察の発表では「圧死」ということになっているそうなんですが、実は本当の死因はあやふやなままだそう。そもそも命を懸けてまで安保闘争に身をささげたのは、なんでだったんだろう…。

 

ちなみに1960年と現在(2021年)とを行き来しながら進む物語でしたが、2021年の話はなくても良かった…かも?「大多数は反対しているのに強行される東京オリンピック」というのを、安保闘争に重ねたかったみたいですが…。

 

 観ながら思うことはいろいろありましたが、一度見ただけではなかなかうまく語り切れないので、あとは役者陣の印象を少しだけ記録しておきます。

 

メインの若手3名(瀬戸さん、晴香ちゃん、渡邊さん)は、特に物語前半は、話しているセリフが舞台上だけで完結しているように感じました。ベテラン役者とおぼしき方が出てくると、声が劇場いっぱいに広がって聴こえて安心できたので、これは経験値の差なのかなと。物語的に盛り上がってくる後半部分は3人も悪くなかったと思います。

 

瀬戸さんは105分間出ずっぱりで、水分補給もできてなかったような…?あの膨大なセリフを一体どうやって頭に入れたのか、秘訣が知りたいです(切実)

 

終盤の、自分の社のトップである社長(?)とマンツーマンで持論を戦わせるシーンが素晴らしかったです。1960年の時代設定なのに、内ポケットから小道具の紙を出そうとしてスマホを落としちゃったのはご愛敬。笑

 

晴香ちゃんは、ミュージカルで施している華やかな舞台化粧ではなく、かぎりなく「素」に近い印象のビジュアル。武器である歌もダンスも捨てて、芝居一本で頑張ってるな…というのをその姿から感じ取りました。

 

1960年と2021年との2役の違いがはっきり分かる演じ方が好きでした。セリフ回しはもう少し抑揚が欲しいかなというのと、声量はもっとあっても良さそうです。

 

どうやら晴香ちゃんのお父さんがこの回を観に来ていたらしく、アフタートークの時、「平山温泉って熊本にあるんだっけ?ね、お父さん?」って客席に向かって問いかけてて、それがめちゃくちゃかわいかったです。大人びて見えるからたまに忘れるんですけど、まだ22歳なのよね……(遠い目)

 

渡邊さんはそもそも今回が舞台初挑戦。マチネとソワレの意味もこの前日に知ったそうです。

 

自分の出番がない稽古にも見学に来てたことを、アフタートークの時に司会を担当されてた共演者さんに褒められてましたが、「事務所が行けって言ったから」って言ってて、正直すぎて笑いましたwアフタートークでの盛り上げ方が上手で好感持てました。

 

久々のストプレ、頭使ったな~。でもあの「考える」ことにエネルギー使う感じ、個人的には結構好きです。

2021.12.5 劇団四季「アナと雪の女王」マチネ公演:リアル姉妹によるアナとエルサ

三井エルサと町島アナで観たいな~って思ってたら、本当に希望通りになったのでびっくりした回。しかも、気になってはいたけれど、狙って観ることがほぼ無理そうなリアル姉妹によるヤングエルサとヤングアナ回でもありました…!

 

全体の感想。

 

私が3回目の観劇だったこともあるからだと思いますが、開幕からおよそ半年が経ち、役者陣も良い意味でこなれてきたんだろうなという印象でした。楽曲も新曲が作品に馴染んできたので、♪愛の何がわかる♪や♪あなたを失いたくない♪、♪モンスター♪が、特に聴きごたえある歌になってたように思います。

 

…とはいえ、やはりどんどんリピートしたい感じの作品ではないので(※個人感)、今のところのポジションとしては、

 

「アラジン」

ノートルダムの鐘」

美女と野獣

〜〜〜越えられない壁〜〜〜

アナと雪の女王

「ライオンキング」

「リトルマーメイド」

 

……と、私の中のディズニーミュージカル作品の順位はこんな感じです。


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さくっとキャスト別感想。印象に残った人のみ書いてます。

 

【アナ:町島智子さん】

・やっと観られた町島アナ!どうしても比較の感想になってしまって申し訳ないのですが、三平アナが「三次元に出現した映画のアナ」なら、町島アナは「現実世界にいそうなアナ」でした。

 

三平アナは、現実ではありえないくらいの大げさな表情やお芝居をしますが(そしてそれがよく似合うのですが)、町島アナはそういったお芝居は抑えめ。リアルに存在する女の子という印象で、個人的には好きです。

 

ただし、確かに三平アナを2度観た後だと、少々キャラクターとして物足りないかな…とも感じました。アナというキャラクターにしてはおとなしめだったので、もう少しだけやんちゃだったり、おてんばさを出しても良いのかなとは思いました。

 

・「プリンセス」としての気品を持ったまま育ったのは、圧倒的に町島アナだと感じました。「温室育ちなの~(*´ω`*)」ってセリフが、町島アナにぴったり!

 

・歌に関しては、個人的には町島アナが好きです。どの音域でも聴きやすいし、声質も透明感があってかわいらしいのに、芯がまっすぐしてるので安定感もありました。

 

・映像や写真で見るより、生で見た方が100倍かわいかったのと、びっくりするくらい小柄でした。♪雪だるま作ろう♪のラストで、ヤングアナと入れ替わりで町島アナが登場しますが、遠目から見たらあまり子役さんと変わらない体格だったので、「あれ、またヤングアナ出てきた?」って一瞬思ったほど。お顔もめちゃくちゃ小さくて…!戴冠式のときのアップのヘアスタイルはぴったりだったんですが、登場時のおさげ髪と、中盤以降のハーフアップのヘアスタイルは、毛量が凄まじく多い人みたいに見えちゃいました。

 

・きゃぴきゃぴ感は少な目だけど、「妹」感はばっちり。守ってあげたくなるような可愛さのあるアナでした。

 

・橋の上のシーンで、クリストフに助け起こされてうっかりハグしちゃうとき、町島アナが全力でつま先立ちになってたのもかわいかった〜!エルサもクリストフもハンスも、この回はみんな背が高かったので、町島アナが余計ちっちゃく見えてました♡

 

【エルサ:三井莉穂さん】

・前回観たのがデビュー3日目だったので、今回の方が圧倒的に良くなってるだろうなと思ってましたが、お芝居に関しては前回の方が良かったような…。三平アナとの組み合わせが良かったのかな?

 

・歌に関しては断然今回の方が良きでした。自信に満ちた♪ありのままで♪、最高すぎる(大の字)声が上ではなく前に飛んできてたので、♪モンスター♪も迫力が増してました。なんとなく、三井エルサには♪モンスター♪のほうが似合ってる気がします。

 

・三平アナとの組み合わせでは、「年子の姉妹」という印象でしたが、町島アナ相手だと圧倒的「3歳年上の姉」でした。

 

・カテコの時に町島アナをぎゅーーーーーって抱きしめてて「愛……………」ってなりました(謎)

 

・カーテンコールでは、エルサの隣にハンス(杉浦さん)が並ぶ場面があるんですが、真顔で杉浦さんのこと見つめてガン飛ばしててw女王様落ち着いてください!笑

 

【クリストフ:神永東吾さん】

・これはハンス役の杉浦さんにも感じたことだけど、神永クリストフの「ヤバいやつ」感が増し増しになってたの、なんでですかね。笑

 

・これまで2回観て、特になんとも思わなかったクリストフ登場シーン。今回はなぜか「え、トナカイと会話してるつもりになってるのやばいな…」って思ってしまいましたw

 

・♪愛の何がわかる♪の歌い方がかなりロック風になってたので、いつ♪ゲッセマネ♪を歌い始めるかひやひやしました(JCSが観たい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)

 

【その他】

・リアル姉妹のヤングエルサ&ヤングアナ。当たり前ですが声質がそっくりなのと、笑った時の顔つきがそっくりなので、姉妹オーラは120%でした。おうちでも自主練とかしてるんかな…と想像してほっこりしてみたり。

 

・ヤングアナの広佳ちゃん、冒頭の一家幸せなシーンの時に、横に並んでるエルサをちらっと横目で見て、前向いてにっこりするのを何度か繰り返してて、エルサの隣にいることにものすごく幸せを感じてるんだろうな…と思って泣けてきました。

 

・杉浦ハンスの♪扉あけて♪の謎アドリブ、今回は\にゃ~/って猫になってました。もはや人間じゃない(真顔)

 

・アグナル王はやっとこさ阿久津さんで観られました!でも正直ほぼ歌わないので、めちゃくちゃもったいない配役ではないだろうか…(小声)別人としての登場ですが、成長したアナと踊るシーンがあってグッときました…!

 

・阿部オーケン、♪ヒュッゲ♪の時に神永クリストフのほっぺたに熱烈なちゅーしてたんだけど何事…!?笑

 

余談:幕間にお手洗いに行ったら秋劇場の方に通され、運良く岩城ファントムと山本クリスによる♪PotO♪が聴けました(ガッツポーズ)岩城ファントム、めちゃくちゃ優しそうな声してるな…!

再び参らん、黄泉の世界へ

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本日、大好きなミュージカル「エリザベート」My初日を観劇してきました。

 

また改めて観劇ブログは書きますが(いつになることやら)、また黄泉の世界に入り浸りの日々が始まります…!

 

ドハマリした2019年は計10回観劇でしたが、今回は帝劇のみで12回予定(真顔)名古屋と福岡にも遠征する予定です。

 

どうかこのまま、来年1月末まで無事に上演されますように!

 

 

2021.11.14 劇団四季「オペラ座の怪人」マチネ公演:同い年トリオ

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四季劇場【秋】にて、2度目の「オペラ座の怪人」観劇。

 

前回観劇時からキャストが変更となり、クリスティーヌが山本さんに。Twitterでは「ファントムとクリスとラウル(の中の人たち)が同い年…!」と盛り上がっていました。

 

私の勝手なイメージですが、なんとなくファントムが年上で、クリス&ラウルが同年代というのが「オペラ座の怪人」テンプレートなのかなと思ってたんですよね。だからこの3人を演じる役者さんたちが同い年というのは、なかなか面白いなと。それこそアーサー・コピット版の「ファントム」っぽくなる気がしました。

 

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以下、キャスト別感想。

 

オペラ座の怪人清水大星さん】

・「2度目だし、多少冷静に観れるのでは?」と思って挑みましたが、そんなことはなかった…。今回も登場シーンから最後まで脈拍200でした(狂)

 

・♪私の宝物に手を出すやつ~♪で、すでにブチ切れ度MAX。最初からそのテンションで大丈夫ですか…?

 

・ちなみに高めのキー、かつ「あ」行で歌うと、なんとなくフィーバス隊長が顔をのぞかせていた気がしました。そりゃ演じる人が同じなので当たり前なんですけど!

 

・オール持ってボート漕いでるのがまだあんまり慣れてなさそうなの、かわいいな…(やめなさい←)

 

・清水ファントムを見てる間、ずっと心の中でひっきりなしにつぶやいてたので(狂)、今こそ自動速記羽根ペンが欲しいなと思ったり(突然のハリポタ)

 

・他の役者さんのファントムは、脱いだマントを脱ぎっぱなしで、そのままソファにばさっと置く人もいるらしいのですが、清水ファントムは脱いだらまあまあきれいに畳んでそっと置いてたので、これは中の人のキャラが出るシーンなんだろうかと思いました。(几帳面でちょっと神経質な感じ?)

 

・前回はさらっとやってた撫で上げ(?)ポーズ、今回は佐野ファントムみたいにがっつりやっててちょっと笑いました(ごめん)(あれ私の中では謎ポーズなんよ)

 

・クリスのカデンツァがだんだん盛り上がってくると、右手で小さくガッツポーズしてて、そんな清水ファントムがかわいくて私がガッツポーズするところでした(危)教え子がめちゃくちゃ力発揮してたら、そりゃガッツポーズのひとつもしたくなるよね(?)

 

・クリスの耳元で歌うのやっっっっっっっっば(語彙力)ていうか密着度やっっっっっっっば(語彙力)クリスちょっとそこ代わってくれませんか(こら)ちなみに清水ファントムは、クリスが初恋じゃなさそうな雰囲気を感じるんですが、私だけかな…。

 

・♪心は空に高くーーーーーーーー♪のロングトーン、つやつやしてて好きです。

 

・クリスに仮面をはぎ取られてブチ切れるシーンと、そのあとクリスの元にずりずり這っていくシーンはトラウマ級に怖かったです。「呪われろーーーー!!!!!」だけ涙声なのがしんどい。清水ファントムは感情爆発までの導火線が短すぎて、喜怒哀楽がころころ変わるのが予測不能で、そこが不気味だなと。

 

・「クリスティーヌ」じゃなくて「Christine」って発音してるときない??????英語?????

 

・村フィルマンが手紙を読む声に清水ファントムの声重なるのエモい…(新旧ファントム)(村ファントム観たことないですけど)

 

・今回は2階席だったので、カルロッタの声をカエルに変える清水ファントムを見られました!!!!あんなところにファントム出てくるんか(KAAT3階席で観たのに記憶にない←)ひょこひょこ出てくるファントムかわいいですね。

 

・クリスとラウルが♪All I Ask of You♪歌ってる間って、ファントムはずっと天使像に乗っかってるんですかね…?え、なにそれ色んな意味でツラそう…。

 

・と思う一方、いつぞやのアルプで横浜デート(違)をしていた清水さん&佐久間さんを思い出し、パンダの乗り物ににこにこしながら乗る清水さんと、それをスマホのカメラでにこにこしながら撮ってる佐久間さんの図を思い出していました←

 

・だから天使像じゃなくてパンダ像にしない??←

 

・墓場での♪おいーーーーでエンジェルオブミュージーーーーーック♪の歌い方が悪魔的すぎる。怖い。

 

・ラウルに向かって火の玉攻撃するシーン、1発本当にラウルに当たりかけてたので観てる方がビビり倒しました。

 

・♪Point Of No Return♪は、色っぽいとかセクシー通り越してエr(自重)でした!!!!!!年齢制限設けないとアカンやつ…って思いながらオペグラでガン見してました(やめなさい)

 

・クリスがベンチ足ドンした瞬間、5cmくらい飛びのいてそうな清水ファントム。

 

・佐野ファントムはクリスの色気になんとか自制心を保とうとしてた印象があるのですが、清水ファントムは全く自制心働かせてないような…?

 

・地下でラウルを迎える時のわざとらしいお辞儀、ちょっとコミカルに見えて好きです。

 

・クリスに♪憎しみに変わる~♪って言われるとさ~~~自嘲気味にふっと笑うんですよ~~~~~(何)

 

・「許さない…選べ!」の言い方なんであんな怖いんです?

 

・あとクリスにキスされた時の、手をどこに置いたらいいかわかんなくて空を切る腕……せつない……(涙)

 

・「クリスティーヌ、アイラヴユー」の言い方が本当に優しすぎて…。「1人の純粋な青年の告白」に聞こえました。あの後、クリスの心が全方向ラウルには向かなかったんだろうな…とも感じました。

 

・♪わが愛は終わりぬ 夜の調べとともに♪の音程がかなり危うかったなぁ…。清水さんって「CD聴いてるんか??」ってくらい音程を正確に歌う人な印象があったので、ここまで感情が歌声のコントロールを上回るのって珍しい気がしました。やはりファントム役は特に難しいんだろうな…。

 

・カテコはやはりものすごく控え目でかわいかったです。クリスとラウルを1回ずつひょこひょこ見てから前に出てくるし(たまに腕に勢いつけてたりするのがまたかわいくて…)、マエストロへの拍手が誰よりも全力だったのも素敵でした。

 

【クリスティーヌ・ダーエ:山本紗衣さん】

・4年ぶりの山本クリス~~~~~!!!!!!ほわほわ夢見る乙女感(と「ドン・ファンの勝利」で突如放出される色気)は変わらずありつつ、ファントムへの陶酔っぷりとラストで見せる意志の強さが増してた気がしました。

 

・♪Think Of Me♪は、久保クリスよりもさらに自信なさげに歌い始めるので、大丈夫と分かっていても心配になっちゃいます。でもその方が、クリスの成長っぷりが明確に伝わるので私は好き…!

 

・山本クリスは明らかにファントムに対して「師・父のような存在」以外の想いを持ってるんだろうなって感じるくらいの陶酔感がありました。

 

・ファントムの仮面をはがした時の、山本クリスのお芝居すごくないですか?おそらくクリスティーヌ役を3ケタくらい(もしくはもっと?)回数を重ねていらっしゃると思いますが、ファントムの素顔を見た時の驚き・ショックの大きさがリアルで「役者さんってすごい…!」って思わず感激しました。悲鳴の上げ方がめっちゃリアルなんよ…。

 

・イル・ムートの山本クリス扮するセラフィーモはかわいすぎるので優勝です(?)演技をやり直すとき、かぶってた帽子をすでに脱いじゃってるため、一瞬自分の頭に手をやって「?」って顔するのがかわいいです!!!!!!!!!!!(細かい)

 

・クライマックスの地下室シーンで、首に縄をかけられたラウルの前に堂々と立ちふさがり、ファントムに向かっていこうとする表情が強くてかっこよかったです。このシーンのクリスって、もっとおろおろしてる印象が強かったんですが、演出変わったのかな?

 

【ラウル・シャニュイ子爵:加藤迪さん】

・観てる間、誰かに似てるな~~~って思ってたんですが、多分福士誠治さんです(悟り)

 

・ファントムもラウルも背が高いと見ごたえあるなぁ(小並感)