Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2021.11.6 劇団四季「オペラ座の怪人」マチネ公演:推しがファントムになりました(祝)

※テンションが上がりすぎて、ものすごい長文駄文を繰り広げてます。ご了承くださいませ。

 

 

 


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2021年10月28日。

 

オペラ座の怪人は来年の1月までか~~結局まだ新しくなった秋劇場1回も行ってないしな~~そろそろ観に行かなきゃな~~」と思うこと、半年くらい経ってしまった私が腰を抜かす大事件が発生しました。

 

清水大星さん、「オペラ座の怪人」にて突如ファントム役デビュー。

 

キャスト変更で突然現れた「オペラ座の怪人清水大星」の文字に、在宅勤務だった私は冗談抜きで「ひぇ!!!!!!!!」と悲鳴を上げ、自分の妄想ではないことを10回くらい確認して(=キャス変ページをリロードしまくる)、その3分後には直近で行ける日のチケットを確保しておりました(爆速)

 

確かに「Bridge〜歌の架け橋〜」の配信を観た時に、♪Music of the Night♪をばっちり歌い上げてましたけども…!!!

 

「清水ファントムありじゃん~~!秋劇場隣だよ~~!!デビューしちゃいなよ~~!!」と言いましたけども…!!!

 

「もし清水ファントムデビューしたら何もかも捨てて駆け付けちゃうよ~~!!」とか言いましたけども(書きましたけども)!!!!!!!

 

まさかこんなにも早く(ていうか年内!?)にファントムデビューとは思わんやろ…!!!!!

 

年齢とか諸々考えたらあと5年は先かと思ってました(真顔)ファントム役やるにしても、先にラウル役を踏んでからと勝手に思ってました(佐野さんコース)一足飛びでファントム…だと…!?

 

というわけで、大混乱の中、4年ぶり2度目の四季オペラ座の怪人、観てまいりました。

 


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(あとから見返したらやたら暗いキャスボが撮れていた)(記憶がない)

 

一応四季の団員さんの中では私の「推し」な清水さんですが、あまりにも会えなさすぎて(誤解を招く表現)、数えてみたらなんと2018年の「ジーザス・クライスト=スーパースター」松戸公演以来、3年ぶりでした。

 

なので、キャス変を見て「ぎゃー!」ってなったはいいものの、いまいち実感がわかなかったので、チケットを取っても当日キャスボで名前を見ても、あんまりピンと来なくて…。「本当に清水さんがファントムやるの…?」と、開演前ずっと「?」ってなってました。

 

でも第一声を聴いた瞬間、「うおおおおおお清水さんの声だああああああ」ってなって、そこから終演までずっと心臓バクバクでした(危)

 

オペラ座自体があまりにも久々すぎて、「こんなシーンあったっけ」みたいになってたので、全体の感想と、清水ファントム中心に感想残しておきます。

 

☆全体の感想

4年前の横浜公演でも思ったんですが、どうにも物語がしっくりきませんでした。モーリー・イエストン版の「ファントム」はDVD買っちゃうくらい好きなのに……!!

 

今回観てみて一番好みに合わんな…と思ったのは、何人かが集まってそれぞれてんでバラバラの歌詞を歌うシーン。1幕と2幕でそれぞれ1回ずつあるんですが、さすがに四季役者さんたちでも4、5人でいっぺんに歌われると、一体何を歌ってるのか全くよくわからず、カオスだな…っていうのと、単純にあのシーン長くて退屈だなって感じました。(これは私が清水ファントム目当てで観てるから、というのもあるかもですが)(ファントムが出てくると突如気合いを入れるヲタク←)

 

ただ楽曲自体は好きな曲が多いですし、久々に聴いた生歌生オケの♪Point of No Return♪には死ぬほど興奮しました(やめなさい)

 

オープニングシーンの演出は本当に天才。あれは否が応でもテンションが爆上がりしてしまいます。オークショナー役になって「さぁ!」って合図したい。

 

今回は1階席最後列センターだったのですが、ファントム目当てで観るなら、おそらく2階席の方が良かったんだろうな…。♪All I Ask of You♪の後、ファントムがあんな宙ぶらりんのオブジェに乗ってた記憶が一切なく…(KAATでもあの演出でしたっけ?)

 

あとカルロッタの声をカエルに変えちゃうシーンは、舞台の上の方でファントムが演技をしているのをすっかり忘れておりまして。今回は清水ファントムの声しか聞こえなかったです。楽しそうな声だったのでお顔も拝見したかったよ…(自業自得)

 

以下、キャスト別感想。

 

オペラ座の怪人清水大星さん】

・ファン歴浅いしご活躍を全然観られてない私が言うのもなんだか…ですが、感無量、という一言に尽きます。

 

・清水さんは、元々パイロットを目指してたけれど、視力がクリアできずに断念。数学の先生になろうとしてたところ、たまたま「オペラ座の怪人」を見てこの世界に飛び込んだそうなので…。自分の人生のターニングポイントになった作品でタイトルロールを演じるって、本当にかっこいいと思いますし、数学の先生にならないでくれてありがとうございます(五体投地)(窪田正孝さんが車の整備士にならず、役者の道を選んでくれて良かったのと同じレベルの最善の選択では)

 

・ちなみに自分用の観劇ノートにはこのあと「この勢いで『美女と野獣』でビーストもやらん?やろう??」って書いてあったのですが、それが現実になるのはまた数ヶ月後の話。

 

・前置きが長すぎました。そんな清水ファントムの印象ですが「めっちゃ若いなぁ」(当たり前)

 

・ラウルに対して「この若造め…!」みたいに歌うシーンがありましたが、調べてみたらラウル役の加藤さんと清水さんはほぼ同い年のようでした。自分も若造なんよ(CV:ノブ)

 

・4年前に観たのが佐野ファントムだったので、ファントムってなんとなーーく「40~50代くらいのおじ様」というイメージでしたが、清水ファントムはお肌つるっつるで身体もがしっとしてて、メイクでだいぶお肌が白くなってましたが、地下で育ったにしてはわりと健康的?あと眉毛が鋭角!!!!!!!って感じでした(謎)年齢を考えると、イメージとして一番近いのは、映画のジェラルド・バトラーのファントムでしょうか。もしくはラミン・カリムルーさんのファントムとか…?

 

・ラストシーンの印象が、4年前とは全っっ然違ったことに驚きました。佐野ファントムは、クリスを最後まで引き留めようとして『I love you』と言ってたように感じたのですが(そしてそのイメージがずっとあったんですが)、清水ファントムは全てを諦めた上で、せめて自分の想いをまっすぐに伝えようとして『I love you』と言ってる気がしました。

 

ベールを握って悲しそうに歌ってはいたものの、自分の気持ちにしっかり決着をつけられていたように見えたので、あの後もきっとどこかでクリスティーヌの幸せを願いつつ生きてるんじゃないかな…。「ノートルダムの鐘」のフィーバスの時も思いましたが、やっぱりなんとなく前向きな役作りに感じました。

 

・あの♪I love you〜♪というフレーズ、完璧に♪All I Ask of You♪のラウルのパクリなので、さんざんライバル視して殺そうとしてた男の愛の告白の言葉を借りてまで愛を伝えたかったのか…と思うと、ちょっとかわいそうにも思えました。

 

・1幕でクリスに仮面はがされた時のブチ切れ演技がめっちゃ怖かった…。1か所だけクリスに向かって吐く呪いの言葉が涙声になったり、かと思ったらクリスの方にずるずるはいつくばってるのホラーすぎたし、かと思ったら「ぴえん」みたいな感じでちっちゃく丸まってしくしく泣いてたり。感情が秒で変わるので見てるこっちは置いてけぼりでした(真顔)まぁこれファントム役共通でしょうけども…。

 

・♪Music of the Night♪とか♪Point of No Return♪でクリスを撫でまわす手がアカンやつでした(動揺)直視していいのかわからんくて無駄にオペグラぶんぶん振ってた記憶しかない(動揺)

 

ていうか!!!!!!!!!!!!!♪Phantom of the Opera♪と

Point of No Return♪を!!!!!!!!!

清水さんが!!!!!!!!!!!!!!!

歌っている!!!!!!!!!!!!!!!

(という事実にただただうろたえてた人←)(興奮のあまりほぼ記憶飛んだ←)

 

・清水ファントムのかっこいい高笑いをアラームにセットしたい。古川トートは見習ってください(唐突)

 

・クリスにキスされた時の顔、あんなメイクでも目がまん丸になっててなんかかわいかったです(そんなシーンではない←)

 

・「お前たち2人に宣戦布告だぁ!」って、そもそもセリフ自体が面白すぎて笑いそうになってしまった件。あんなセリフあったっけ…。笑

 

・♪PoNR♪でクリスティーヌの相手役に成り代わるためにファントムは黒装束を着てるんですが、清水さんの背が高いからなのか、首元と口元が最初からほんのり見えてて、「最初からクリスにバレるやん」って思ってました。笑

 

・このシーン、佐野ファントムはクリスにぐいぐい迫られると、理性を保とうとしてるのかひたすら膝の上でこぶしをぐーーっと握ってるのが印象的だったんですが、清水ファントムはずっと手を開いたまま宙に浮かせたままにしてて手が迷子になってました。かわいい。

 

・墓場でクリスを連れ去ろうとしてる時に、ラウルが傍らでクリスに呼びかけてるんだけど、ラウルのこと完全無視してましたよね??あと火の玉ぴょこぴょこ出すのが個人的にツボでした。

 

・歌うますぎん!?!?!?(唐突)本当に好きです。声も好き、歌の抑揚の付け方(強弱の付け方?)も好き。音圧でばーんと圧倒されて、油断してると急に色気MAXの歌声になるから気が抜けません(うっとり)

 

・今の清水さんの歌唱力で♪ゲッセマネ♪が聴きたい…!

 

・私自身「オペラ座の怪人」の観劇数があまりにも少ないので何とも言えないですが、歌の技術的なクオリティや安定感は抜群な一方、お芝居が荒削りなのかな?とは思いました。負の感情として「怒り」はすごく出てたし伝わってきたのですが、もうすこし寂しさとか切なさみたいなものがあるとより良くなるのかなぁ…(偉そうな感想)

 

・カーテンコールが5回くらいあった気がするんですが、幕が開くたびにいちいち左サイドにいる久保さんと、右サイドにいる加藤さんそれぞれにペコペコ会釈してから前に出てくるの、ご本人の素が出ているようでした(おそらくめちゃくちゃ真面目な方なんだろうなと勝手に思ってます)

 

・もうなんか一周回って「リトルマーメイド」のシェフ・ルイ役で観たくなりました(謎)この役は未見なのですが、あのぶっ飛びキャラを一体どんなテンションで清水さんが演じてたのか、めっちゃ気になります。

 

・終演後、真っ先に「清水ファントムが観られて良かった。同じ時代に生きてて良かった」って思えたので(壮大すぎる感想)、本当に今まで役者続けてくれてありがとうございます。そして大役でのデビュー、本当におめでとうございました!

 

【クリスティーヌ・ダーエ:久保佳那子さん】

・2017年の「ソング&ダンス65」にて、♪オペラ座の怪人♪を芝ファントム&瀧山ファントムと歌ってたのを聴いて「いいなー!久保クリスティーヌ観てみたいなー!」って思ってたので、今回4年越しに願いが叶って嬉しかったです…!

 

・山本クリスは「夢見るふわふわ乙女」な印象でしたが、久保クリスはもう少し成熟した大人な印象でした。だからラウルに対してしっかり恋愛感情を抱いている一方で、ファントムのことはあくまでの「恩師であり父のような存在」として見ているので、最初からファントムには絶対なびかなそうだなと思ったり。ファントムの仮面の下の素顔を知ったり、彼の人物背景を知ることで、ファントムに対しては「慈しみ」の気持ちが生まれてそうでした。

 

そういう意味では山本クリスの方が、2人の間で揺れている感じは出ていたのかな?と思います。ただ私はクリスのふらふらしたキャラクターがあんまり好きではないので(*完全なる個人感)この時点では久保クリスが好み。

 

・あの劇中オペラ…クリスが少年役で女装して愛人やってるやつ…久保クリスめっちゃかわいかった…。

 

・♪PoNR♪ではあまり色気は感じず、迫ってくるファントムに対しても戯れてる感が強かったです。ベンチに座ってる子供がやるような、足をぶらぶらさせる仕草もしていて、このシーンでは幼さを感じました。ここは私は色気でぐいぐい系の山本クリスが好きかなぁ…(山本クリスは特に、直前までぽやぽや乙女なのが色気たっぷりの小悪魔乙女になる、あのギャップがたまらんのです)

 

・久保クリスは、最後にファントムに指輪を返しに来るシーンで、びっくりするくらい泣いました。清水ファントム渾身の「I love you」を、涙をぽろぽろこぼしながら一生懸命受け止めようとするお芝居が良すぎて、私もちょっと泣きました。

 

【ラウル・シャニュイ子爵:加藤迪さん】

・朴訥としてて、いかにも良家のお坊ちゃまなオーラをめちゃめちゃ感じました。あと多分普段からめっちゃいい人(勝手な想像)

 

・ラウルもキャラクターとしてはあまり共感できないんだよなぁ…。

 

・加藤さんもそのうちファントムやりそう(?)な雰囲気を感じました。声質とか、何となく。

 

個人的に支配人2人がかわいくて好きです(村さん&北澤さん)あとマダム・ジリーがかっこええ…!

2021.10.29 海宝直人 CONCERT 2021 『Break a leg!』with オーケストラ・アンサンブル金沢:進化し続ける強さ

<セットリスト>

♪Overture

♪Something's Coming(ウエスト・サイド・ストーリー)

♪Colors of the Windポカホンタス

♪So Close(魔法にかけられて

♪いつか(ノートルダムの鐘)

♪アラジンメドレー(アラジン)

♪愛せぬならば(美女と野獣

♪Run Away with Me(The Unauthorized Autobiography of Samantha Brown)

♪Will the Sun Ever Shine Again(ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え!)

♪Gethsemane(ジーザス・クライスト=スーパースター

♪男は(アリージャンス)

♪幕切れ(イリュージョニスト

♪Defying Gravity(ウィキッド

 

【アンコール】

♪Sheridan Square

 

本来なら2021年5月8日に開催予定だった海宝さんのソロコン。当時厳しめの緊急事態宣言が出たため、この時期にやっていた舞台は全部中止か延期になっておりました。海宝さんのソロコンは延期となり、半年遅れで無事に開催されました。

 

コンサートタイトルが2020年10月に開催されたものと同じだったので、当初は「観なくても良いかな~」と思ってましたが、個人的にかなり好きなセットリストだったので行ってきました。

 

やはり一部楽曲のみ差し替えで、ほぼ同じセットリストでしたが満足度は120%!さらにこの1年で配信トーク番組(Smile Session)の司会や、他役者さんのコンサートへのゲスト出演を通してMCが鍛えられたのか、とにかく「あれもこれも話したい!」というテンションの海宝さんが新鮮でした。

 

いつものソロコンでは「この楽曲はこういう作品のこういう場面で出てきて…」みたいなMCなのですが、今回はなんかずっとテニミュとラーメンの話してましたねw海宝さんがテニミュのオーディション受けてた話は、本当に衝撃的でした…(Smile Sessionの時、その話を聞いたかずっきーこと加藤和樹さんが「!?!?!?!?!?」って顔してて爆笑しましたw)

 

今回は右隣に座ってたおばさまがとにかくずーーーーーーっと寝てました。頭を前後に揺らしながらエンドレス爆睡。そして終演した瞬間にパチっと目を覚ましてそそくさと出てゆきました。何しに来たんだろうか。

 

ちなみにこの年は、観劇するたび周りの席の人が一人は爆睡してたんですけど(8割の確率で)、私が催眠術でもかけてたのかな…

 

爆睡おばさまが頭をゆらゆらさせていたため、気が散って全く集中できず。実はほとんど感想がありません。

 

いくつか挙げるとしたら…

 

・♪Gethsemane♪はそろそろマイクなしで歌っても良いのでは??というのも、もはやホールの音響が耐えきれてなくて、途中めちゃくちゃハウリングしてたように聴こえたので。

 

ちなみにPV撮影したとき、1日中何度も通して楽曲を再生してて、それに合わせて口パクしてれば良かったらしいんですが、それだと声の迫力と表情に差異が出ちゃうから嫌だなと思ったそうで、ずっと歌ってたら喉が鍛えられたとのこと。確かにその成果はあったと思います。ていうかあなた本当にどこまで行っちゃうんです…??

 

・嬉しかったのは、この年上演された作品から2曲歌われてたこと。「アリージャンス」から♪男は♪と、「イリュージョニスト」から♪幕切れ♪。

 

♪男は♪は確かYoutubeにフルでアップされてたんですが、♪幕切れ♪は一部分しかアップされてなかったので、フルで聴くのは1月以来でした。早くミュージカル版で観てみたい…。

 

しかしそろそろちょっと違った趣向の曲も聴きたくないですか…!?♪Gethsemane♪じゃなくて♪Heaven in their minds♪が聴きたいですし、リーヴァイ楽曲も聴きたいし、Jポップや洋楽ももっと聴きたい!

 

というわけで、リクエスト形式のコンサートやってくれたらなぁと勝手に思ってます…!

2021.10.26 ミュージカル「ニュージーズ」ソワレ公演:NEWSIES OF TOKYO!

「ニュージーズ」2回目の観劇。

 

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観劇前にチケットを発券したら、【1階B列】って書いてあったので「ありゃ、かなり前方じゃないですか」と思い、行ってみたら実質最前列でした。

 

日生劇場はA列の前にXA列とかXB列があるから、B列は5列目くらいかしら〜と思ってたんですが、そういえばこの作品は本来オケピがある部分が出演者の出入り口になってる&A列は(恐らく感染症対策で)潰れてたんでした。

 

あまりにも近すぎたため、舞台を見上げる感じで首がめちゃくちゃ痛かったけど、前の席に誰もいなくて、舞台上の熱気がダイレクトに伝わってくるのはやっぱり良かったです。

 

しかも初見は2階のほぼ最後列から全体を観て、今回は間近で細かい部分を観ることができたので、全体通して最高の観劇体験でした。

 

そして私の2021年の座席運はやはり異常だったな(真顔)

 

観劇2回目の感想としては、やっぱり最後の展開がいまいち弱いのが気になりました。もう少しドラマチックな展開にしても良いと思うんだけどなぁ…。

 

例えばジャックとピューリッツァーが、セリフで話し合って解決するんじゃなくて、デュエットで解決するとか(♪闇が広がる♪とか♪破滅への道♪が始まりそうですがw)

 

楽曲は聴き馴染みのある2曲(♪Santa Fe♪と♪Something to Believe in♪)以外だと、ニュージーズが歌い踊るダンスナンバーが耳に残りました。

 

キャサリンやメッダのソロ楽曲は、聴いた直後はインパクトがあるんですが、観劇後1週間経つと「どんな曲だったっけ?」ってなりました(記憶力ゼロ)

 

以下、簡単なキャスト別感想です。

 

【ジャック:京本大我さん】

・2回観て2回とも全く問題なさそうだったので、シングルキャストでこのクオリティを保てるのはすごいんじゃないかと思いました。きっとグループとしての活動も合間にあっただろうし、人一倍忙しかったのでは…(そしてこのご時世だから余計気も遣ったでしょうし)

 

・個人的には「エリザベート」のルドルフよりも、ジャックの方が似合ってると思います。完全な陽キャというわけでも、陰に寄ってるわけでもなく、エネルギッシュな若者らしさと前向きな姿勢はありつつ、権力を持った大人たちと堂々と渡り合える賢さと、孤児として生まれたことへの寂しさも同時に表現できていました。多分今の年齢だからこそできるんだろうし、似合う役柄なんだろうなと感じました。

 

・背丈はあまり大きくない印象でしたが、ルドルフの時と比べると背中が一回り大きくなったように見えました。それは身体が、ということもありますが、【BW作品の日本初演】という大きな看板を背負って、座長としてみんなを引っ張るたのもしさを身につけたがゆえの「大きさ」というのもあるかなと思いました。

 

・とにかく声がよく通るので非常に舞台向きなのと、滑舌が良くて聴きやすいのにそこまでわざとらしく仰々しい口調にもならないので、ストレートプレイでも観てみたい役者さんです。ちょっと惜しいなと思ったのは、ジャックの生意気さを出そうとしたのか、語尾が江戸っ子みたいになってたこと。あんなに「べらんめえ調」で話さなくても良かったのに…。

 

・♪Santa Fe♪は海宝さんverで聴きなれてたので、正直あまり期待してなかったんですが、なかなか素晴らしかった…!声の太さや声量、声の圧という意味では完全に海宝さんに軍配が上がりますが(*個人感)、高いキーも難なく出るので、聴いてて危なっかしくない上に、歌声に感情をしっかり乗せられるので芝居歌としてもクオリティ高く感じました。

 

そういえば「エリザベート」の時も、♪闇が広がる♪の曲中で変わっていくルドルフの気持ちを、表情と歌声でしっかり表現してたなぁと思い出しました。

 

・個人的にはウィーンミュージカル(エリザやM!)よりも、BWやWEの作品で観てみたいですし、レミゼのアンジョルラスとか似合いそうじゃん?と勝手に思ってます。バリケードから落ちる姿がさぞ美しいアンジョルラスになりそう…(そこ?←)

 

【キャサリン:咲妃みゆさん】

・咲妃さんはどんな役でも本当に上手だな…!ビジュアル、歌、お芝居3拍子揃ってて素晴らしすぎます。宝塚時代もさぞかし素晴らしかったんだろうと思いますし、メインを引き立たせつつ自分のカラーもしっかり打ち出せる技術は、やはり宝塚にいたからこそなのかなと。一歩引いてるんだけど、縁の下の力持ちに徹してるわけではないのが好きです。

 

クラッチー:松岡広大さん】

・「スリル・ミー」でも、全身からほとばしるようなエネルギーを使ったお芝居が印象的だった松岡さん。若いのにその若さを感じさせない、いい意味での図太さがとても良い持ち味だなと今回も思いました。

 

クラッチーは右脚が生まれつき不自由な設定で、ずっと松葉杖を使って歩いてるんですが、松岡さんの右足がずーっとあらぬ方向を向いたまんまで…あれは一体どうなってたんだろうか…。その足のまま歩いたり踊ったりしてたのに、最後のカーテンコールでは普通に歩いてたので、ますます不思議でした。

 

クラッチーは基本的にお調子者ですが、1幕ラストで1人だけ取り残されて警察に捕まるシーンや、2幕の最初で感化院に入れられてジャックへの手紙を書くシーンなど、悲壮感を漂わせるお芝居がすごくうまかったです。初見では、1幕ラストの松岡クラッチーの悲鳴に思わず涙目になりました…。

 

クラッチーは2幕はほとんど感化院にいるため、最初と最後にしか出てこないのがもったいない…。

 

【デイビィ:加藤清史郎さん】

・ドラマ「ドラゴン桜」でも思いましたが、「あの子供店長がこんな立派な青年に…」ってなってしまう年代です(挙手)

 

・舞台で観るにはやや線が細すぎる気もしますが、歌えるしばきばき踊れるし、子役でとどまる気はさらさらない覚悟を見た気がします。

 

・声質が少し聴きづらいかなと思うのと、滑舌がちょこっと気になりましたが、きっとこれからどんどん成長されることでしょう!

 

【メッダ:霧矢大夢さん】

・出番はそれほど多くないんですが、ニュージーズの強い味方枠のお姉さま、というなかなか美味しいポジションの役柄でした。霧矢さんは「グレコメ」以来でしたが、あの時もかっこええお姉さまキャラだったよな~!憧れちゃいます(羨望の眼差し)

 

【ピューリッツァー:松平健さん】

・金と権力の亡者、みたいなピューリッツァーだけど、松平さんが演じてるとどこか可愛げもあるおじいさまという印象でした。

 

・歌は一番危なっかしい感じでしたが、それは♪マツケンサンバ♪で知ってたのでさほど気にならず。とにかく威厳たっぷりだったので、ぴったりの役柄だと思います。

 

・何が面白いって、観劇後にパンフを読んでたら、個別の一言コメント(あなたの「今年の大ニュースは?」みたいな質問に対する答え)で、「東京オリンピックの開会式・閉会式に♪マツケンサンバ♪が望まれていることを知って、嬉しかったけどそれよりもびっくりした」って書いてあって爆笑しましたwマツケンサンバやってほしかったよ~~~!!!!!!

 

というわけで、存分に楽しめました!そしてこれは確実に再演を繰り返していく作品になるだろうなとも感じました。

 

再演を重ねていくのが楽しみです!

2022年秋の観劇祭り

8月ももうすぐ終わりますね。一時期やたら暑かったのは一体何だったんだろう…(遠い目)

 

さて、観劇ヲタの皆さまにおかれましては、楽しみなような恐怖なような秋がやってきますね!シンプルに目玉作品が多すぎる2022年秋!!!!!!!もっとバラけて上演してくれません!?!?!?

 

以下、私の観劇予定です。

 

【9月】

Q 〜A Night at The Kabuki〜

血の婚礼

ヘアスプレー

ハリーポッターと呪いの子

 

【10月】

アルキメデスの大戦

エリザベート

ジャージー・ボーイズ

キンキーブーツ

美女と野獣

 

【11月】

エリザベート

ルードヴィヒ

管理人

 

エリザベート」「ジャージー・ボーイズ」「キンキーブーツ」「美女と野獣」以外はすべて初見作品。

(というか「美女と野獣」も今回から新演出なので、初見扱いになりますかね…?)

 

どれもこれも楽しみな作品ばかりですが、やっぱり1番は「エリザベート」が楽しみすぎます…!\エリザベート!待っていた!!/(CV:トート閣下)

 

前回は3ヶ月の上演期間で10回、今回は約2ヶ月の上演期間で最大12回観劇予定です。うん、なんかおかしいな(???)

 

とにかく全作品、無事に初日から千穐楽まで完走できることを、心から祈っております。

 

私も仕事と趣味の両立頑張るぞーっ!!!

2021.10.24 ミュージカル「ニュージーズ」ソワレ公演:立ち上がろう 今日こそ

2020年に上演予定だったものの、全公演中止になってしまった「ニュージーズ」。


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主演の京本大我さんは、その後SixTONESとしてメジャーデビューされ、グループ活動がかなりお忙しそうだったので、リベンジ公演は気長に待つしかないな…と思ってました。まさかこれほど早々に上演できるとは。

 

アンサンブルさんたちは何人か入れ替わってしまったようですが、プリンシパルキャストはまるっとそのままだったので、よくこれだけのメンバーのスケジュールが抑えられたなとびっくりでした。

 

【ディズニー楽曲の神】である作曲家、アラン・メンケンが楽曲提供しており、いつぞやの海宝直人さんソロコンサートでは、海宝さんが「『ニュージーズ』はなんで日本でやらないんだろう?やってほしいのにな~」とおっしゃっていたので、、今回の上演が決まった時は「絶対に観よう!」と思ってました。

 

京本くん主演ということで、かなりチケット取るのが大変だったみたい(&転売が大変なことになっていたみたい)ですが、運良く2公演確保できました(万歳)

 

まずは全体的な感想を。

 

ストーリーと演出はあと一歩かな?という印象でしたが、キャスト1人1人の力と、ダンスが素晴らしい作品でした。

 

物語は比較的シビアで、新聞売りの少年グループ『ニュージーズ』が、新聞社の卸値値上げに反対してストライキを起こす、というのがおおまかなストーリーでした。

 

正直起承転結が激しくあるストーリーではないですし、結末もわりと地味なので、すっごく面白い!というところまではいかなかったかな…。説明台詞が多いので、耳から入ってくる情報量が意外と多かったです。

 

ただ「小さき者たちが力を合わせて、大きな権力に立ち向かう」という構図は、個人的に大・大・大好物なので、特に1幕でニュージーズが団結するシーンだったり、警察に取り押さえられてしまうシーンはグッと来ました。全体的に1幕の方が好きかも。

 

キャスト陣は、一部アンサンブルを除けば2020年に一通りお稽古されていたのと、「何としても上演したい」という強い気持ちを持ったカンパニーだったようなので(京本くんが代表して小池先生に上演を掛け合ってたとか)、そのパッションみたいなものが、2階席後方からでも感じ取れました。

 

歌もダンスもド素人な私が言うのも気が引けますが、1人1人の歌とダンスのクオリティが高くて、「歌はちょっといまいちだな」とか「踊りはいまいちだな」という役者さんがいませんでした。ほぼ10代〜20代の男子の集まりなので、(言い方は悪いかもしれないけど)学校の部活っぽい雰囲気で和気あいあいと、でもお互いに切磋琢磨しながら稽古できたんだろうなと、良いカンパニーであることがしっかり伝わってきました。

 

また素敵な作品が1つ、日本ミュージカル界に増えたなと思える、良作ミュージカルでした!