Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

映画「スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」:アナキン育成問題

スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス

監督:ジョージ・ルーカス

出演:リーアム・ニーソンユアン・マクレガーナタリー・ポートマン、ジェイク・ロイド、イアン・マクダーミド、他

 

<あらすじ>

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。

ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)と、その弟子(パダワン)であるオビ=ワン・ケノービユアン・マクレガー)は、ある日不時着した惑星・タトゥーインで、アナキン・スカイウォーカー(ジェイク・ロイド)に出会う。

クワイ=ガンはアナキンが持つフォースの力を感じ取り、彼をジェダイとして育てるために弟子にしようとするが……。

 

<感想>

リーアム・ニーソンって「スターウォーズ」出てたんですね!?(今さら)

 

それはともかく、終始「私が見たいSWはこれじゃない」感がありましたな…映像的にもキャラクター的にも…。


旧3部作のエピソード4も、後半は面白かったけど前半はあまり…でしたし、今回もそんな感じでした。いやでもエピソード4よりもつまらなかったかな…。


固有名詞多すぎてわけわかんなくなります。タトゥイーンとか、パルパティーンとか、旧3部作で聞いたけど、えーっとそれ何だっけみたいなのが多かったです。笑


あとアナキンをジェダイとして育てるか否か問題で、散々揉めてたのが長かった…ていうか今回ほぼそれで終わった気がする…。


ナタリー・ポートマンがあまりにも美しすぎたんですけど、あまりキャラクターとして「立ってる」感じがなく、お飾りみたいでやや残念でした。


ところでSWファンからはひどく嫌われてる(らしい)ジャージャービンクス。私は別にそこまで嫌いじゃないですが、たしかに「おっちょこちょいの愛されドジキャラ」にしようとしたのに、「ただただ物語の足を引っ張るだけのキャラ」になってしまった感じは否めませんでした…。笑

2021.01.10 劇団四季「The Bridge ~歌の架け橋~」初日公演配信:Applause!!

1月31日に劇場で観劇予定でしたが、このご時世、その日になるまで本当に観劇できるかどうかもわからないため、ネタバレにはなりますが、配信があるなら…と、まずは自宅で楽しむことに。

 

劇団四季は、2020年に「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を配信していましたが、個人的に全く興味が湧かなかったため、今回が初めての「おうちで劇団四季」。今までは劇場に行かないとお目にかかれなかった四季の役者さんたちを、TVの画面越しに見るのはなかなか新鮮でした。

 

以前観たことがある「ソング&ダンス65」をイメージしていましたが、実際に見てみたら、ソンダンよりはもう少しお堅い感じ(?)でした。世相を反映してのことだと思いますが、よりメッセージ性の強いショーになっていました。

 

おそらく創設者の浅利さんの言葉なんだと思いますが、プロローグで飯野さんがおっしゃっていた言葉が、心に刺さりまくって泣きそうに…。

 

ショーの終盤でも、シンガー枠の方たちが発する言葉に胸を打たれました。「天保十二年~」の千秋楽公演で高橋一生さんがおっしゃっていた、「こういう状況で真っ先に切られてしまうのは芸術だけど、人の心を豊かにするには必要なものだ」というニュアンスの言葉は、核心を突いているよなと改めて思いました。

 

上演時間は90分間、ノンストップ。5つくらいのテーマに分けて、そのテーマに沿った楽曲がさまざまな作品から選ばれてパフォーマンスされてました。

 

正直ファミリーミュージカルには興味が向かないため、今回披露された楽曲の半分は全く知らない曲でしたが、テーマが明確な上に、各テーマに合致した楽曲ばかりだったので、知らない曲でも楽しめました(とはいえ、ディズニー楽曲になるとやはりテンションが段違いに上がりましたけど)

 

個人的には、やっぱり清水さんの歌声をものすご~~く久々に聴けたのが、本当に嬉しかったです。2018年の「ジーザス・クライスト=スーパースター」以来、ずっと観られていなくて、おそらく3年ぶりくらいでした。

 

序盤の♪ホール・ニュー・ワールド♪で、まさかのアラジンパート担当で出てきたので、びっくりしすぎて画面5度見(真顔)清水アラジンは想定外すぎる(真顔)アラジンに合っていたかはともかく、相変わらずの超美声でした。清水さんの声って、声なのに肌触り・手触りがわかる感じがとっても好きなのです。

 

さらに後半ではなんと、「オペラ座の怪人」から♪ミュージック・オブ・ザ・ナイト♪を歌っておりました~~~!!!!清水ファントム、めちゃくちゃ良いじゃないですか!!!秋劇場隣ですよ!?!?(大興奮)万が一この先ファントムデビューされたら、仕事放って観に行きます(ダメ社会人)

 

谷原さんは、もはや劇団四季のスター女優さんですね…!劇団四季はあくまでも「作品主義」のため、特定の役者さんを目立たせるような制度はありませんが、あれだけの歌唱力と華やかさがあると、彼女が劇団の中でもトップを走る役者さんであるのは一目で分かる気がします。色々な楽曲を担当されていましたが、やっぱり「エビータ」の♪ブエノス・アイレス♪が1番良かったです。次回再演時も谷原エバだったら「エビータ」もう一度観たい!

 

飯田さん、笠松さんも、四季を背負う代表的な役者さん。熱狂的なファンがいらっしゃるのもよくわかります。このお2人による♪自由を求めて♪が非常に良かったんですが、すでに海宝さんがソロアルバムで歌っていらっしゃったため、「この曲を男性が歌う」という新鮮味は正直ありませんでした。歌詞は男性口調になっていて、面白いな~と思う反面、「男性が歌うから男性口調にする」というのが、いまいち解せなかったり。

 

楽曲として聴けて良かったのは、「美女と野獣」の♪人間に戻りたい♪。初めて「美女と野獣」を観た時に、映画にはないこの楽曲にものすごく心を掴まれたので、今回また聴くことができて嬉しかったです。軽やかなワルツテンポで明るめの曲なんですが、「モノ」に姿を変えられた召使いたちの、切実な想いが詰まった歌詞とメロディーで、聴いてると自然と涙が出てきてしまいます。

 

「おうちで劇団四季」は、ものすごく充実した時間を過ごすことができましたが、やっぱり生で観る歌声や踊りに勝るものはないな…と感じた時間でもありました。

小説「白ゆき姫殺人事件」:毒の主成分は人の悪意

 「白ゆき姫殺人事件」:湊かなえ

 

(あらすじ)

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者・赤星は、独自に調査を進める。

人々への聞き込み調査の結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方。

匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先はいったい誰に刃を向けるのか。

 

(感想)

「人間が持つ悪意を書かせたらNo.1」な湊かなえさんの作品。今作も終始どろっどろでした。

 

以前湊さんご自身がテレビ番組に出演されているのを見たことがありますが、ものすごーーーく人当たりの良さそうな、ほんわかしたオーラの女性だったので、「一体この人のどこからあんな毒々しい物語が…?」と、かなりびっくりした記憶があります。

 

湊作品特有(?)の、ある一つの事件をさまざまな人が一人称で語っていき、真実を追求していくスタイルでした。1人の人物の話を読んだ直後に、別の誰かがその人の言うことを真っ向から否定したりするので、途中は何が何やらでした…。

 

最終的には、それなりに納得いく終わり方にはなっていましたが、犯行自体は正直「あまり現実的ではないかな…」と思ってしまいました。フィクションなのでツッコむ方が野暮、というものですが。

 

小説の後半は、事件の取材をしている記者の赤星が、SNS上で匿名でつぶやいたり、他人とやりとりしている様子が紙面上で見られる構成になっていました。これがなかなか面白かったです。

小説「死神の精度」:雨の季節にぴったりな小説

 「死神の精度」:伊坂幸太郎

 

(あらすじ)

CDショップに入り浸り、名字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない。そんな人が身近に現れたら、死神かもしれません。

一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断を下し、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

 

(感想)

関東もやっとこさ梅雨入りしたそうですが、この小説は梅雨にぴったりな小説でした。というのも、主人公の死神が、人間界に降臨するときはいつも雨なのです。

 

死神が、終止符を打つ対象となる人間と交流する話が短編として入っているんですが、どれもとても良かったです。短編って、たいてい1つか2つくらい、「あんまり好きじゃないな」とか「これそんなに面白くないな」という内容だったりしますが、これはどれも面白かったです。

 

特に1番最後の「死神 対 老女」が非常に素晴らしかった!他の短編に登場した人物が、別の短編のメインキャラクターとして登場する仕掛けがすごく好きでした。

 

伊坂さんの作品は独特だなぁ。読めば読むほど好きになります。

 

案の定キャパオーバー

der-letzte-tanz.hatenablog.com

 

昨日ロミジュリ東京公演千秋楽まで終わったので、一旦落ち着いたのですが

 

「クルエラ」はまだ見られてない

(上映館少ないのでもう諦めました)

 

るろうに剣心 The Beginning」もまだ見られてない

(これは早急に見に行きます)

 

海宝さんの配信コンサートは完全に諦めて

(ただセットリスト見る限り、今回は(少なくとも私的には)見なくても…という感じでした)

 

観劇はしっかり

レ・ミゼラブル

→「モーツァルト!」配信(育三郎さん回)

→「モーツァルト!」大千穐楽

→「モーツァルト!」アーカイブ配信(古川さん回)

→「ロミオ&ジュリエット」東京公演前楽

→「ロミオ&ジュリエット」東京公演千秋楽

と堪能いたしました。

 

今週末、本当は「マタ・ハリ」をWキャストマチソワする予定でしたが、さすがにちょっとインプットし過ぎで疲弊してしまったので、申し訳なくも払い戻しさせていただきました…。千秋楽にちゃぴさん回だけ観に行きます…。

 

それにしても、昨年の今頃はエンタメ不足で嘆いていたのに、1年でここまで復活するとは。すごいなぁ…。