Der Lezte Tanz

観劇、映画鑑賞、読書のキロク。たまにひとりごと。

2023.1.9 海宝直人コンサート「ATTENTION PLEASE!」:一夜限りの豪華な♪One Day More♪

<セットリスト>

第一部

♪Live in Living Color(「Catch Me If You Can」より)

♪行こうよ どこまでも(「アラジン」より)

♪「RENT」メドレー

 ~Tune Up #1

 ~La Vie Boheme

 ~One Song Glory

♪僕こそ音楽(「モーツァルト!」より)

♪時が来た(「ジキルとハイド」より/ヤン・ジュンモソロ)

♪「ライオンキング」メドレー

~ハクナマタタ

~早く王様になりたい

♪想い儚き (「王家の紋章」より/新妻聖子ソロ)

♪カフェ・ソング(「レ・ミゼラブル」より)

♪You Will be Found(「Dear Evan Hansen」より)

 

第二部

♪Waving Through a Window(「Dear Evan Hansen」より)

【ゲスト:新妻聖子

♪世界が終わる夜のように(「ミス・サイゴン」より)

【ゲスト:ヤン・ジュンモ】

♪Lily’s Eyes(「シークレット・ガーデン」より)

♪ディズニーメドレー

 ~When you wish upon a star(「ピノキオ」より)

 ~困ったときには口笛を(「白雪姫」より)

♪石になろう(「ノートルダムの鐘」より)

♪明日への階段(「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」より)

【アンコール】

♪December '63(「ジャージー・ボーイズ」より)


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「ATTENTION PLEASE!」新妻さん&ヤン・ジュンモさんゲスト回。

 

実はこの日のマチネ、バンドメンバーのドラムの方が体調不良で急遽抜けてしまい、代わりに急遽参加された方との調整のためにマチネの開演時間が40分遅れという、なかなか不穏な空気が漂っておりました。が、ソワレは時間通りにスタートしたので一安心でした。

 

今回はB航路の"to Europe"。てっきり1幕の楽曲は半分以上変わるんだろうと思ってたんですが、離陸して最初の行き先が「New York」になったので若干混乱しました。どうやら必ずNew Yorkは経由する航路のようなので、「RENT」の曲は全航路共通でした。

 

1幕で楽曲が変わっていたのは3曲。

 

まずは行き先が"Salzburg"になり、聞き覚えのあるイントロが…!海宝ヴォルフガング再び…!!♪僕こそ音楽♪だぁぁぁぁぁぁぁー!!!!!

 

ということで、念願がまた1つ叶ったわけなんですが、なんかこれまでに聴いたことのないニュアンスの♪僕こそ音楽♪でした。予想外にネガティブというか、あんなに後ろ向きな印象の♪僕こそ音楽♪って聴いたことがなくて、結構衝撃でした。

 

確かにこの歌、パパ(レオポルト)に対してヴォルフが「どうしてわかってくれないんだ!」って不満を爆発させたあとに歌い始めるので、イライラや憤りを感じた後に歌うという繋がりを考えると、海宝ヴォルフの歌い方はわりと妥当なのかなと思いました。

 

海宝ヴォルフは「詩は書けないし、絵も描けないし、役者じゃないから芝居もできない。ないものづくしの僕に残されたのは音楽の才能だけなんだ」という、「自分の音楽の才能」に対してのよろこびを歌うというよりかは、「自分にはこれしかないんだ」という、妙に追い詰められてる雰囲気を感じました。

 

これまで比較的ハッピーな解釈(???)の♪僕こそ音楽♪を聴いてたので、こういう解釈で歌うのもありなんだなぁと。で、本役で観たいかと言われると…。私は古川ヴォルフがすごく好きなのと、次期候補であれば甲斐ヴォルフが非常に気になるので、海宝ヴォルフはないかなぁと改めて思いました。ただしコンサートであれば他の曲もぜひ聴いてみたいです。案外♪影を逃れて♪が1番似合うかもしれないなぁ。多分♪Gethsemane♪と同じテンションで歌ってくれるはずです(真顔)

 

曲替わり2個目は「レ・ミゼラブル」から♪カフェソング♪でした。海宝マリウスのこの歌、大好きなので嬉しすぎました!

 

3個目(=2部ラストソロ歌唱)はなんと「ノートルダムの鐘」から♪石になろう♪でした!びっくり!!2018年グレコン以来ですよね!?(いつぞやの配信ミュージカルコンサートでは歌ったらしいですがそれは見てないので)

 

ノートルダムの鐘」初演で観た頃は、最後の♪こーこーろーーー↑↑↑↑↑♪の高音部分が若干危うかった印象なんですが、もう今は楽々出してて『成長著しい海宝直人』になってました(突然の「鎌倉殿の十三人」ネタ)

 

ちなみに曲が始まった瞬間、隣に座ってたお姉さんが両手で顔を覆ってしまったので「気持ちめっちゃわかります…」と心の中で握手しておきました。

 

そしてこの日のスペシャル楽曲として、ヤン・バルジャン、新妻エポ、海宝マリウス、そしてクルーの皆さんによる♪One Day More♪が聴けました…!クオリティと迫力がすごすぎて鳥肌が止まらなかったです。もう一度観たいと願い続けてたヤン・ジュンモさんの、バルジャンとしての歌声を(ちょっとでしたが)聴けて、レジェンド新妻さんのエポニーヌも聴けて、海宝さんマリウスも聴けたので本当に幸せでした。歌声の圧がみっちりと空間に溢れていて、クリエじゃなくて帝劇にいるのかと錯覚するレベル。貴重なコラボ、ありがとうございました!

 

ゲスト感想メモ。

新妻聖子さん

トークレポ>

(新妻さん登場)

新「いや〜〜今の(曲)良かったねぇすごい良かった」

海「ありがとうございます!」

新「海宝くんの地声で出す高音ってさ、ラミン・カリムルーさんの高音によく似てるんだよね」

海「めったに褒めない聖子様に褒めてもらえるなんて…」

新「そう!褒めない!」

 

新「昼夜公演の間に『海宝直人』ってウィキペディアで調べたの。

そういえば私、海宝くんのこと、よく知らないなーって思って。そしたらお姉様と弟さんがいらっしゃるのね!?だからなんか中間管理職っぽいんだなぁって!」

(海宝さん&場内大爆笑)

 

海「聖子様と僕は『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とかでも共演してますけど、最初は『ミス・サイゴン』で、僕がアンサンブルで聖子様がキムで」

新「GIやってたんだよね?」

海「そう!自分で生い立ちとか考えて名前もつけたりしてました」

新「当時はクリスとトゥイどっちやりたかったの?」

海「いや〜クリス演じて思ったんですけど、トゥイもいい役ですよね!キムと対峙するシーンが好き」

新「♪さーわーらーないでー♪でしょ。あそこは良すぎてどうかしてる」

海「(駒田)はじめさん、裏で毎回『トゥイ!』って泣いてましたもんw」

 

新「これ浦井くんにも言ったけど、『王家の紋章』は私はメンフィスを作画で見てる(???)から、海宝くんと共演した感じないんだよね。『え?海宝くん出てたっけ?』ってなる」

 

(堀川さん・菅谷さん登場)

堀「私、新妻さんが歌う『アンパンマンの歌』が大好きで…♪なんのために生まれて…何をして喜ぶ…♪」

新「カフェソングみたいになってるw」

海「そんな暗い歌でしたっけw」

 

堀「新妻さんのお好きなアニソンありますか?」

新「私は『タッチ』が好き!たっちゃんが死んじゃった後に流れる曲が好きで…」

(めっちゃ素敵な声で歌う聖子様)

堀「海宝さんは好きなアニソンあります?」

海「『めざせポケモンマスター』はね、イントロでテンション上がります」

海♪デンデケデケデケデーン♪

新「いい歯並びだね」(唐突)

堀「歯並びに目がいってしまいますね」

 

新「私の話はどうでもよくて」

海・堀・菅\どうでもよくない!/

 

(堀川さんと食事したことを覚えてなかった新妻さん)(その時にきつねうどんを食べてた話から)

海「えみみ(堀川さん)に『きつねうどん』って言われて(新妻さんが)『あぁ!』ってなってた」

新「胃袋は記憶してるのよ…。あとは抽象画みたいに覚えてる…」

 

・歌ってるときはあんなにド迫力なのに、喋ると陽気なお姉さますぎて終始爆笑だった新妻さん。林◎パー子みたいな「ヒャーーーー」って笑いがクセすごすぎて、こちらもつられて笑いましたwさらにいちいち名言を連発しすぎてて、「中間管理職オーラを醸し出す海宝直人」で私は笑い転げておりました。

 

・ソロ曲は♪想い儚き♪、新妻アイシスは1人になった途端にメンフィスへの愛を爆発させるタイプだったなと思い出しつつ、懐かしみつつ聴きました。

 

海宝さんとのデュエット曲は、時空を超えたキムとクリスで♪世界が終わる夜のように♪でしたが、これは本当にすごかったです。

 

お互い本役をやっていたからというのもありますが、さっきまで楽しそうに話してた2人が、一気に「戦乱の中で愛を貫くキムとクリス」になるのが…プロってすごい(小並感)

 

ラストの♪奏でるよサキソフォーン♪のときに、お互いの腕をガバァァァってつかみ合ってたの、もうそれは本編なんよってくらいの世界観を作り出していて、お互い一歩も引かない歌声の重なりで、クリエが新妻さんと海宝さんのハーモニーで満ちておりました。

 

★ヤン・ジュンモさん

※残念ながらトーク内容は記憶に残せませんでした!

 

2017年に初めて「レ・ミゼラブル」を観て、「何この人…すごい…この方のバルジャンをもう1回観たい…」って泣きながら帝劇を後にしてる私へ。6年後にジュンモさんの生歌また聴けてるから安心してください。私より。

 

今回のコンサートのために、前日舞台に出演してから来日。この日のマチソワに出演したら帰国して翌日また舞台に出るという、「マネージャーさん、スケジュール組むの間違えた?」な日程をこなして登場されたジュンモさん。そこまでして出たのは「海宝さんがコンサートをやるっていうから」っておっしゃってましたが、このスケジュールで「出よう!」ってなるってよっぽどだよな…すごい…。

 

日本語はほぼ話せない、ということでお隣に通訳さんを付けてのトークでしたが、ジュンモさんがとにかく積極的にお話してくれるので、言語の壁をあんまり感じませんでした&通訳さんもめちゃめちゃ上手に訳されていました。

 

ソロ曲は♪時が来た♪の韓国語バージョン!かっこよすぎる。圧巻すぎる。物理的な圧を感じる歌声でした。座席にぐっと押し付けられるような感じで、ずっとのけぞって聴いてました(不審者)ジュンモさん、帝劇ラストのレミゼ出ませんか…?今回はそのフラグだったりしませんか…??(そわそわ)

 

デュエット曲は「シークレット・ガーデン」から♪Lily's Eyes♪という楽曲。知らない演目&楽曲でしたが、日本だと石丸さん主演で過去に上演されていて、韓国では上演されたことがないそうです。こんな男性デュエット曲もあるんだな〜!めっちゃ素敵でした。

(でもレミゼの♪対決♪とかも聴いてみたかった〜!)

 

本当に観られて良かった回でした!

 

余談:開演前、自分の席について前方をぼんやり眺めてたら、とてつもなく背の高い男性がのそのそと入ってきて、「わ~~絶対一般の人じゃないよな~~業界の方かしら」と思ってよく見たら城田優さんでした。「フラッシュダンス」の時もおんなじ回観てたなそういえば。

2023.1.3 海宝直人コンサート「ATTENTION PLEASE!」ソワレ公演:海宝機長とのファースト・フライト

やっっっっと2023年の観劇記録まで追いつきました…!

 

今年の4月~6月はかなり観劇数をしぼっているので(すべては8月・9月に日比谷に通うため!!!!!)その期間でなんとか最新の観劇記録まで追いつきたいものです(切実)

 

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<セットリスト>

第一部

♪Live in Living Color(「Catch Me If You Can」より)

♪行こうよ どこまでも(「アラジン」より)

♪「RENT」メドレー

 ~Tune Up #1

 ~La Vie Boheme

 ~One Song Glory

♪人生を踊り明かせ(「Wicked」より)

♪Enough(「フラッシュダンス」より/廣瀬友祐ソロ)

♪「ライオンキング」メドレー

~ハクナマタタ

~早く王様になりたい

♪恋がいつも運命を変える(「ロカビリー☆ジャック」より/昆夏美ソロ)

♪Can't Take My Eyes off You(「ジャージー・ボーイズ」より)

♪You Will be Found(「Dear Evan Hansen」より)

 

第二部

♪Waving Through a Window(「Dear Evan Hansen」より)

【ゲスト:昆夏美

♪愛していればわかり合える(「モーツァルト!」より)

【ゲスト:廣瀬友祐】

♪Butter Outta Cream(「Catch Me If You Can」より)

♪ディズニーメドレー

 ~When you wish upon a star(「ピノキオ」より)

 ~困ったときには口笛を(「白雪姫」より)

♪I'm alive(「next to normal」より)

♪明日への階段(「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」より)

【アンコール】

♪December '63(「ジャージー・ボーイズ」より)


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2023年の観劇(?)初めは、海宝さんのコンセプトミュージカルコンサート「ATTENTION PLEASE!」からスタートしました。

 

毎公演2名ずつ豪華ゲストが登場し、海宝さんがパイロットに扮して歌ってくれるというのに、なぜか上演劇場がシアタークリエ(真顔)上演が発表されたときから「いや狭いだろ」と各所から大ツッコミを受けてましたが、実際観た後も「いや狭いだろ」(真顔)でした。せっかく発売されたグッズも、初日上演前に(海宝直人初の)アクスタが売り切れる事態に。東宝さん、上演してくれるのは大変ありがたいんですが、キャパとか諸々見誤りすぎです(真顔)

 

ともあれ、2022年の古川さん版ミュージカルコンサートを観てから「あ~~~~~~海宝さんもこれだけコンセプトがっちがちに固めたコンサートやってほしいな~~~~~~~」って思ってたので、個人的願望が叶っちゃって嬉しい限りです。しかも機長やで…パイロットやで…最高すぎる…(鼻血)ポスタービジュアルとパンフレットに掲載されているお写真たちが天才すぎて神棚に祀りたい(五体投地

 

初日公演だったので「一体どんなセットリストと演出なのか」は全く想像がつかなかったですし、初日ならではの緊張感とわくわくがありました。ちなみにただでさえ情報量が多いのに、前から2列目ド真ん中席だったので、脳内処理が追いつかず、第一部の途中から「うん…うん…なるほど……?????」ってなってました(IQ5)

 

全体の感想としては、細かいところで気になる部分もちょっとあったものの、とーっても楽しかったです!第一部は全日程通しての共通楽曲+航路によって異なる楽曲で構成されていて、それを飛行機での旅仕立ての演出で魅せる内容。

 

細かいところが気になった…というか「なんでゲスト2人も呼んだ!?」と。そのわりにデュエット1曲ずつだったし…(第一部でゲストのソロ歌唱+第二部でゲストと海宝さんのデュエット)

 

各回どのゲストも歌うまさんが集まっているのに、トークの尺が長いのはちょっともったいない気がしましたが、芳雄さんの4時間半コンサートとか、古川さんのミュコンも二部はおしゃべり多めだったので、そういうもんなのかな。

 

とはいえ、今回は第二部の曲数が圧倒的に少なかったのは確かなので、もう1・2曲あっても良さそうでした。でも航路ごとに曲変わるしな~海宝さんへの負担を考えたら妥当なのかな~~~(悩)


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以下、感想メモです。

 

・わりと知らない曲があったものの、わからない曲でも歌詞に出てくる言葉で「あ、あの作品の曲か」となったので、ミュージカルヲタクとして成長しているなという実感が(?)

 

・海宝さんってあんなに客席に目線配って歌う人だったかな…。思えば海宝さんのソロコンサートでは前方席に座ったことがなかったので、「前方席にもわりと目線来るのね!?」と終始ビビってました。劇場の中~後方列に目線を配る印象は元々あったんですけどね。

 

・離陸前の♪行こうよ どこまでも♪、シーンにも合ってるし「アラジン」本編で聴くのとはまたニュアンスが違っていて面白かったです。「アラジン」本編だと、もちろんアラジンとジャスミンの「自由」への渇望や2人の間の愛の芽生えを感じさせる楽曲ですが、このコンサートでの使われ方だと、人生の行き先や未来への希望、未知の世界へのあこがれを強く感じました。

 

・「RENT」はな~~~~実は楽曲にそんなに惹かれないんですよね。かっこいいなとは思うものの、結構独特なカラーを持っているので…。

 

・そういえばバチバチに踊る海宝さんを久々に観ましたね。「イヴ・サンローラン」の時も、わりとバチバチ踊ってた印象でしたが、意外と(というのはとても失礼ですが)踊りも上手なんですよね。リズムの取り方とか乗り方が好きです。

 

・「機内エンターテインメント」として登場した廣瀬さん。登場した瞬間のシルエットだけでもうすでに「かっこええ…!!」でした。「フラッシュダンス」は2回拝見しましたが、物語はいまいち心に残らなかったな…。でも廣瀬ニックはめちゃくちゃ良かったので、また曲聴けて良かったです。ものすごく緊張されていたのか、マイクを持つ手が小刻みに震えているのを肉眼で確認してしまい、思わず「頑張れ…!」と手に汗握りつつ見守りました。

 

・「お客様の中にお医者様はいらっしゃいますか?…機長がかっこよすぎて辛い…先ほどのファーストクラスのお客様(=廣瀬さん)もかっこよすぎて辛い…」(By堀川さん)

ヲタクの心境代弁してるw

 

・堀川さんが機内の行き先決める機械(?)を壊す→行先が「Africa」になる→飛行機がアフリカに不時着→\うわあああああ/とか叫びつつ、機長とクルーの皆さんが舞台上に倒れこむ→クルーの大音さん&田中さん「こんなときは『ハクナマタタ』って言いたくなるよね!」

私の心の声:なんかすごい茶番始まったぞ(真顔)

 

・クルーからしきりに「歌え歌え」と言われ、「いや無理だよもう声変わりしてるんだよ勘弁してよ」とぼやきながら、あらかじめ舞台上に用意されていた台に乗った瞬間、ヤングシンバそのままのキーで\心配ないさー!/って歌い出す海宝機長w

 

・♪早く王様になりたい♪も、原曲の子役が歌うキーそのままで歌ってるの、あまりにも強すぎでは!?♪おっかなーい声で 吠えるのさ ワ゛ウッ!♪の吠えるパートがかわいすぎて膝から崩れ落ちました。

 

・昆さんのソロ歌唱は「ロカビリー☆ジャック」より♪恋は運命を変える♪でした。懐かしすぎるやつ…!ハチャメチャだったけど結構楽しい作品だったよなぁ。もう上演しない気がするけど…(小声)

 

・行先が「Song To Remember」になって「なんだろ?」って思ってたらまさかの…!海宝フランキー!?まぶしすぎて記憶がありません(おい)

 

・第二部開始時点で心の叫びが止まりませんでした!!!おそらく4年越し(?)に再び聴いた、海宝さんの♪Waving Through A Window♪…!しかし歌唱力抜群、英語歌詞も完璧な発音なのになぜか刺さらなかったのは、海宝さんver以上に古川さんverが好みだったからなのかもしれません。木村達成さんのソロコンでも聴いたかずっきーさんverもそうでしたが、歌唱力抜群すぎるがあまり、窓ガラスの向こうから手を振らないでガラスぶち破ってきそうな海宝エヴァン。

 

<昆さんトークレポ>

・海宝さんとの初対面はレミゼ2015。

海宝さん→昆さん…というかレミゼカンパニーに対する第一印象は「怖い」

昆さん→海宝さん「舞台袖で話しかけても返事が『うん』しか返ってこなかったから、この人とは1分も会話できないと思ってた。無口かと思ったらめっちゃ喋る人だった」

 

海「ちゃんこんは前からサイゴン出てたからすごく引っ張ってくれて…」

昆「いやいや私何もやってない〜!海宝くん前から出てたみたいな感じだったし」

海「出てないから!!!!!!」

(って流れを2、3回やってた気がしますw)

 

昆「ロカビリージャックの時はほぼ(海宝さんと)絡みがなくて、後半のシーンで海宝くんが脱いだジャケットを着せてたくらい」

海「ぼく床と仲良しだったからねぇ」

昆「わーーー!ってやってたよねぇ」

懐かしい…(遠い目)

 

昆「仲良くなったのはレミゼ2017から…?」

海「一緒にディズニーランド行ったよね!」

(そして最後にディズニーランド行ったのが小5らしい堀川さんw)

 

海「お正月にこれ食べないとダメ!な食べ物ありますか?」(唐突)

昆「え!?えっと〜父が毎年ローストビーフ作ってくれるんですけど、それを食べないとダメですね」

海「というわけでね、元気に歌いたいと思います!」

昆「ハイッ!」(めっちゃ元気)

 

トーク途中に登場したクルーの堀川さんが「正月からミッキーとミニーを観たのと同じくらいありがたいツーショ」って言ってて笑いすぎて泣きましたw堀川さんただのヲタクすぎて超絶愛せる…。

 

・「ミス・サイゴン」での想い出話をじっくりしていた2人と、それを身じろぎもせず真剣に聞く客席。昆さんがふと話をやめたかと思いきや、客席に向かって「………あのぉ…皆さん起きてますぅ?」って心配そうに問いかけてましたwあの、真剣に聞いてるだけなんで続けてもろて大丈夫です…。

 

・わちゃわちゃしたトークコーナーから流れるように曲目を紹介した海宝さんの口から「『モーツァルト!』より、♪愛していればわかり合える♪、お聞きください」って出た瞬間の私。

 

「はい??????????????????」

(ク〇デカボイスin心の中)

 

昆さんとのデュエット、他にいくらでも選択肢あるだろうになぜ…………。いやいいんですよ私海宝ヴォルフ願ってたしいいんですけどこちとら心の準備が必要なんすよ急に爆弾ぶっこまれた私の心臓止まりかけてるんですけど責任取ってAED持って来てください(早口)

 

ずっと「なんで…え、なんで……」ってつぶやいてました心の中で(大混乱)バックに東宝さんがついてるからですか(真剣に考察し始めるヲタク)

 

海宝ヴォルフ、しかも相手が昆スタンツェ(ぴったりすぎる呼び名!)なんて、世界中の海宝ファンが100回妄想したやつ…。新年早々ヲタクの夢をかなえてくれてありがとう…。2列目から拝んじゃったよありがとう…。

 

でもやっぱり海宝ヴォルフは超自立してそうで、昆スタンツェもパワフルだったので、きっと2人でコロレド様をぶん殴って駆け落ちするし、史上初のハッピーエンド「M!」になってしまうし、アマデはそもそも存在しなさそうでした(完)

 

<廣瀬さんトークレポ>

・初対面のお互いの印象。

海宝さん→廣瀬さん。

海「ひろくんってこう…こういう感じ(手のひらを廣瀬さんに向ける)じゃないですか。しかもサッカー部って聞いてたから…」

廣「サッカー部ってチャラく見られるんだよね」

海「そう!陽キャなのかと思ってた」

 

廣瀬さん→海宝さんの印象。

廣「当時から技術も素晴らしくて人間力もある役者さん。『メリリー〜』は稽古で役を割り振ったんだけど、そこで出来た『海宝直人の無駄遣い』」

 

海「ご飯とか結構よく行ってたんですよ、3人で」

私の心の声:待ってあと1人誰!?!?!?

 

廣「昨年はハッピーだったり楽しい作品に出ることが多くて、コメディっぽい役も演じてたから、なんか「ふざけたくなる気持ち」が出てきちゃうんだよね…」

(と、真剣な顔で海宝さんに伝える廣瀬さん)

 

海「時空を超えて同じ役やってたもんね!」

廣「え…………(固)」

海「シャンドンですよ〜」

廣「え…………(固)…あぁ〜!そういえば(海宝シャンドンを)見たよ!」

海「え!?恥ずかしいなぁ。かっこいい役って見られるの恥ずかしくない?」

(と照れつつ、なぜか廣瀬さんにずいっと近づく海宝さんw)

 

海「『太平洋序曲』の歌稽古、明日から始まるんですよね」

廣「なおちゃんこれ(アテプリ)13日までやるんでしょ?(歌稽古)しばらく来なくていいよ」

海「なんで!?」

廣「時間ちょーだい!」

 

堀「廣瀬さんは絵がお得意ということですが、どうして絵を描かれてるんですか?」

廣「歌や芝居とはまた違った方面の芸術で、自分を表現したくて絵を描いてますね」

堀「絵で食べていこうとは…」

廣「あ、それはないですね」(きっぱり)

堀「海宝さんは、歌や芝居以外の自分の表現法はお持ちですか?」

海「表現法?…うーん」

廣「…ラーメン…」(小声)

海「あ、でもラーメンは芸術ですからねぇ!麺が全面に出てもだめだし、メンマはなくてはいけない存在だし…」

堀「どんぶりが劇場?」

海「そう!どんぶりは劇場!ラーメンはミュージカルです!!!!!!!!!!!!!!!!!」(大声)

 

廣瀬さん、ちょっと間が空くたびに「あけましておめでとうございます!!!!!!!!!!!!!!」ってぶっこんでくるの謎すぎて笑いましたw伊達メガネがとっても似合っててかっこよかったのに、終始ふわふわしていて、「なおちゃん!」「ひろくん!」ってお互い呼び合ったり、「大好き♡」「かっこいい♡」って言い合ったり、話してる途中でいきなり物理的距離を縮めたり。ビジュアルは正反対な2人がずっときゃっきゃうふふしてて、正月からいいもん見た感がありました(やめなさい)

 

・デュエット曲は「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」から♪Butter Outta Cream♪という楽曲でした。歌詞の中にネズミやらゴ〇ブリやら出てくる謎の楽曲でしたが、ちょっとおしゃれでコミカルさもある曲で、まさに繰り広げられたトークの雰囲気そのままの2人を表した感じでした。

 

なにより2人の声のハーモニーが絶妙で最高だったので、今後絶対に何かの作品で共演してほしいです。あと廣瀬さん、次回はちゃんと海宝さんとラーメン食べに行ってあげてね~~~!

(「東京ラブストーリー」公演中に、海宝さんおすすめのラーメン店におひとりで行ったらしいので。笑)

 

・♪I‘m Alive♪はイントロでテンション爆上がりしてしまう…!ときどき顔が悪くなるのが最高すぎます!

 

・♪明日への階段♪、ちょうど1週間前くらいにあった木村達成さんソロコンでも聴いてたので良かったです(?)達成さんも異様にうまかったですが、海宝さんも「えっと、演じたことありましたっけ?」って思うくらいクオリティが高かったので、Wキャストで「ルドルフ・ザ・ラストキス」やりましょー!

 

・最後は♪December 1963♪で締め!「皆さん、立っちゃったりします????」という海宝さんの煽りを受けて、会場総立ちで盛り上がりました!クリエでまたこの曲が聴けて嬉しかったです(涙)

2022.12.29 木村達成 10周年コンサート -Alphabet Knee Attack-:これぞ、木村達成なコンサート


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<セットリスト>

♪バンザイ~好きでよかった~(ウルフルズ

サウダージポルノグラフィティ

君は天然色大瀧詠一

ギザギザハートの子守唄チェッカーズ

♪ラヴ・イズ・オーヴァー(欧陽菲菲加藤和樹ソロ)

♪カブトムシ(aiko

ドライフラワー(優里)

白い恋人達桑田佳祐

♪Waving Through A Window(「Dear Evan Hansen」より/加藤和樹ソロ)

♪映画みたいに(「四月は君の嘘」より)

♪最後のダンス(「エリザベート」より)

♪明日への階段(「ルドルフ・ザ・ラストキス」より)

♪Go the Distance(「ヘラクレス」より)

♪We Can Do It(「プロデューサーズ」より)

♪こんな夜が俺は好き(「ジャック・ザ・リッパー」より)

♪ありのままの私(「ラ・カージュ・オ・フォール」より)

【アンコール】

また逢う日まで尾崎紀世彦

 

2022年の観劇…ではなくて劇場納め?エンタメ納め??は、木村達成さん初のソロコンサートでした。

 

デビュー10周年を記念して開催されたこのコンサート。意外と(!?)芸歴長いんですね!?

 

2019年の「ロミオ&ジュリエット」で、「理由はよくわかんないけど、私この人の芝居が好き」とビビビっと来て以来、こっそり推し続けてる方です。

 

初のソロコンだけあって、どんなセットリストで来るんだろうとか、MCどんな感じなんだろうって思ってましたが、「ゴーイング・マイウェイな自由人、木村達成」が存分に感じられる楽しいコンサートでした。

 

今回初のソロコンだからなのか、それとも意外と口下手さんなのか、MCが思ったよりも少なかったような。ゲストのかずっきーさん(加藤和樹さん)の方がたくさんお話されていた気がしました。

 

曲間でもあまり話さず、一曲歌い終わったら「次の曲は~」と進めて歌っちゃう感じでした。MCはもう少し場慣れしてからかな?

 

登場~前半の衣装とヘアメイクが私の好みドストライクすぎて鼻血を出しかけました(真顔)白シャツを第2ボタンまで開けて腕まくりして、ボトムスは少しダボッとした黒いパンツ。髪の毛は前髪真ん中分けっぽくして、左サイドをちょっと目元にかかるくらいに下ろしてるんです…!スタイリングが天才すぎて拝んじゃう(五体投地

 

予想はしてましたが、セットリストは達成さんお得意の昭和歌謡曲が多め。以前やっていたファンクラブ向けの配信でも昭和歌謡ばっかり歌ってたような。正直ちょっと全体的にまだ「カラオケ」の域を出ないかしら…と思いつつ、「まぁ初のソロコンだからなぁ」とも思いつつ楽しみました。

 

ちなみに達成さん、歌いながら動くとなぜか下手側ばかりに寄っていってたのが気になったので、そのへんも今後に生かされると良きかなと。

 

個人的に印象的だった楽曲と感想メモです。

 

サウダージ♪(ポルノグラフィティ

イントロで叫びかけて叫ばなかった私、超偉い(ドヤ顔)大好きな曲なので達成さんバージョンを聴けて嬉しかったです!原キーからちょこっと低めになってたので、次回は原キーで頑張ってほしい(むちゃぶり)ところで失恋ソングなのに、満員御礼な客席を見渡して終始にこにこしてた達成さんがかわいかった話します?????

 

ギザギザハートの子守唄♪(チェッカーズ

達成さんは私の親世代と仲良くなれそうです。選曲が完全に昭和なので。平成5年生まれのはずなんだけどなぁ…。

 

達成さんはチェッカーズが好きらしく、ちっちゃな頃は悪ガキではなく良いガキで、15で不良と呼ばれたことはないそうです。

(曲終わりのMCより。笑)

 

勝手にしやがれ♪(沢田研二

この曲も大好き…!過去のファンクラブ配信イベントでも歌ってたので、達成さんもお気に入りなのかもしれないです。よく男性アーティストがカバーしてるイメージ。

 

スタンドマイクを出してくれたのはありがたかったんですが、そこまでするならハットも出してくれ~~~~~!あの衣装に似合うかわかんないけどかぶってくれ~~~~~!でもスタンドマイクだけでも十分セクシー達成さんでした。

 

♪ラヴ・イズ・オーヴァー♪(欧陽菲菲加藤和樹ソロ)

こういうコンサートで歌ってるかずっきーさん、もしや2020年の帝劇コン以来では…?しかも今回はJ-popだったので、「B’zか…?」ってなってしまいました。かずっきーさんの歌声、稲葉さんにちょいちょい似てるんだよな…。

 

曲の間奏で雰囲気にひたっているかずっきーさんと、間奏で舞台袖(下手側)から出てきてペンライトふりふりしてた達成さん。早く着替えてくださいw

 

♪Waving Through A Window♪(「Dear Evan Hansen」より/加藤和樹ソロ)

窓の向こうで手を振るどころか、窓ガラスぶち破ってきそうなかずっきーさんエヴァン。

 

♪映画みたいに♪(「四月は君の嘘」より)

曲の最後の方で突如むせ始めた達成さん。「だ、だいじょうぶ…?」と思っていたら曲終わりに「気管によだれが入った!!!!!!!」って…、笑

 

♪最後のダンス♪(「エリザベート」より)

コンサート中盤でサプライズ披露された(?)芳雄さんからのビデオレターの流れから、「今日は芳雄さんがやったキャラクターから一曲」ということで、なんと達成さんトートが爆誕…!しかも♪最後のダンス♪…!

 

達成さんとトートは、正直あんまり結びつかなくて、これまで想像もしてなかったので(どちらかというとルキーニの方が合ってそうだし面白そう)、20秒くらい「達成さんが……トート…?????」って思考停止してました(固)

 

初披露だったこともあり、自分の色を出すというよりはしっかり歌うことに集中してそうでしたが、達成さんトートが率いる黄泉の世界では、ミラーボールが回りシャンパンを飲みながら、昭和歌謡曲をトート閣下がひたすら歌いまくってるんだろうな、という印象でした(謎)陽キャなイメージの役者さんが演じるトート閣下も良いですよね(芳雄さんがそんな感じですけど)

 

♪明日への階段♪(「ルドルフ・ザ・ラストキス」より)

作品自体出演したことがないはずなのに、歌唱のクオリティが異様に高かったです。再演したらルドルフやってください!!!!!!

 

♪We Can Do It♪(「プロデューサーズ」より)

おふざけ陽キャ達成さんが、このあたりでやっとエンジン作動しておりました。できない~できない~と言いながら床に寝っ転がって足バタバタさせてる達成さん。そんな達成さんを見て「白い衣装なのに寝っ転がるなんて…!」って引いてる司会 兼 デュエット相手の川久保さんwあと私は地味に「プロデューサーズ」再演を希望しています。達成さんレオ観たいよ!

 

♪こんな夜が俺は好き♪(「ジャック・ザ・リッパー」より)

達成さん&かずっきーさんのデュエット~~~~!!!!!しかもJtR~~~~~!!!!!♪俺はジャックだ♪を歌うかなと思ってましたが、ジャックのソロ曲をデュエットって最高では!?めちゃくちゃかっこよかったです(そもそも曲がバチバチにかっこいいので)

 

お互いに遠吠えパートやってたのかわいすぎたのと、最後にかずっきーさんがハイトーン決めてたのも最高すぎました。

 

「再演時はジャックやったら?ダニエルと兼任で」ってむちゃぶりするかずっきーさんに、「えええ~~~~ジャックとダニエルか~~~~(演出の)白井さんに怒られそう~~~」って楽しそうに困ってた達成さん。個人的には達成さんダニエルもう1回観たいのと、松下さんにジャックやってほしい~~~!!!(突然の松下さん)

 

♪ありのままの私♪(「ラ・カージュ・オ・フォール」より)

「ラ・カージュ・オ・フォール」未見なんですが、「達成さんのためにある楽曲では…?」と思うような歌詞でした。

 

最後のあいさつでもおっしゃってましたが、「僕は『ミュージカル俳優』と呼ばれることに対して嫌な気持ちになることはないんだけど、今日のコンサートは『役者』として皆さんに言葉を届けているので、その言葉がきちんと届いていたら嬉しいです」といったニュアンスのことを伝えられてて、おそらくカテゴライズというか、型にはめられるのが苦手なんだろうなと感じました。

 

私も最初に達成さんを「ロミジュリ」で見たときは、確かに歌は上手でしたが、それ以上に芝居やセリフ回しにとても惹かれて、そこにビビッときたからこそここまでこっそり応援し続けているので、ミュージカルだけでなく今後もあらゆる作品に出続けてほしいなと思いました。

 

そしてそんな「ゴーイング・マイウェイ」な達成さんのことなので、ある日突然「役者飽きた!明日から一般人になる!」ってこの世界を辞めていっても、あんまり驚かないかもしれません。笑

 

2022年の良き劇場納めになりました!


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おまけ:ニーアタックポーズをキメる達成さん。公演の一部が撮影可でした。

2022.12.12 ミュージカル「エリザベート」ソワレ公演:びっくりハプニング発生回

エリザベート御園座2回目。


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トート以外、マチネとはプリンシパルキャストが全員違ってたソワレでした。座席はマチネとは反対の位置で、舞台下手側の5列目。マチネよりは多少舞台から離れましたが、それでも十分すぎるほど近かったです。

 

以下、感想メモ。

 

・今期やっと3回目の花總シシィ。マチネの感想にも書きましたが、花總シシィにちゃぴシシィの要素が若干入ってたように感じた回でした。

 

♪私が踊るとき♪が、とにかくつよっつよで超かっこよかった…!優雅さを全面に感じる花總シシィですが、この回はそこにパワフルさも備わって最強モードに。♪最後のダンス♪でトートにさんざんコケにされたのを、「あのときの仕返しよ」って逆にトートを翻弄してる印象でした。好き…!!!!!(告白)

 

・ルキーニに鹿さん目撃アピールしてるのにスルーされてしまった花總シシィが、オフマイクで「もーーーう!」って言いながらぷんすこしてるの超かわいい…。

 

・♪私だけに♪を含め、1幕は歌があまり本調子じゃなさそうな印象でしたが、2幕が…ハチャメチャに良くて…(涙)

 

特にルドルフ葬儀シーンの歌い始め、この回の花總シシィは自分も幼い頃に戻ってしまったかのような歌い方と声になってて、それがさらに「壊れてしまった」雰囲気を醸し出してて、悲しくてちょっと怖かったです。トートに見放された後も、このときは泣きもせず笑いもせず、「無」のままでした。

 

♪夜のボート♪の歌い出しも、これまでは重ねてきた年月を思わせるような声の印象でしたが、あえて少女時代のシシィを彷彿とさせるような声を出していて、おのずと♪あなたがそばにいれば♪を思い出させる仕様(?)になってました。悲しさ倍増だったな…。

 

・♪最後のダンス♪、花總シシィはトートの胸や腕をばしばし叩いて抵抗してましたが、その叩かれた部分を見ながらにやぁって笑ってた古川トートの表情が気持ち悪すぎて、脳裏に焼き付いてしまいました(*超褒めてます)

 

対・花總シシィだと古川トートのドS感が増すのはなんでだろう?この回の古川トートは全体的に「加虐的」でした。トートがハプスブルク家をおもちゃにして弄んでいる感じは、このソワレの組み合わせが一番強いのでは?

 

・ラストシーン、古川トートがずっと雨に濡れた捨て犬の顔してて、シシィの魂が自由になった後、なんかぷるぷる震えてる!?何今の!?!?ってなって終わりました(完)

 

・立石ルドルフ、この回の数日前の公演でも♪闇が広がる♪で(よりによって)ピンクのヘアピンを着けたまま登場し、古川トートが歌いながらさりげなく回収していったというハプニングがあったそうですが、この回もかなりのアクシデントに見舞われていました。

 

♪マイヤーリンク♪の中盤、ルドルフが舞台下手で踊る直前になんとヘッドマイクが取れてしまい、マイクが背中からぶら下がった状態に。今期ルドルフ2人のピンチを救ってきた古川トートもさすがになすすべなく、そのまま続行してました。マイヤーリンクはかなり激しい動きをするので、コードが立石さんの首や身体に巻き付かないか、観ている方はかなりひやひやしました。とりあえず無事に(???)シーンが終わりましたが、セリフがないシーンで取れたのは不幸中の幸いだったのかも…。

 

・立石ルドルフ、手の甲をケガされたのか、思いきりバンドエイド貼ってたんですが、時代モノなのにバンドエイド貼ってていいんだ…って思っちゃいました。19世紀オーストリアにはバンドエイドなさそうだけどな…。

 

立石ルドルフは博多座で観られないため、この回見納めだったんですが、まさかのハプニング発生で、その印象のみになってしまいました…残念…。

 

・田代フランツは、帝劇のときよりも粘着質な感じが薄まったような?個人的にはこちらの方が好みです。

 

田代フランツは、青年時代はずっとゾフィーの言いなりで、そのことにあんまり深く疑問を持ってなさそうなので、ゾフィーの最期が近づいてる中で決別を宣言するのが「遅れてきた反抗期」っぽく感じます。

 

・剣ゾフィーは、正直帝劇の時は歌が「あれれ…?」な回が多かったですが、御園座ではかなり復調されてて良かったです。

 

・上山ルキーニ、セット転換のときにパントマイムみたいな動きをしたり、指パッチンして劇中人物の気をひいたり、ルキーニが動かしてる感がより強まります。トートでさえ、上山ルキ回だとルキーニの意志で動いてるかのように感じました。

 

♪悪夢♪では客席ぎりぎりまで寄って待機しつつ、古川トートの「早く取りに来い!!!!!!!!!!!!!!!」で四つん這いのままばーーって駆け出した姿が怖かったです。

 

マチソワはとにかく情報量が多くてへろへろになりましたが、大好きな演目を大好きな古川さんトートで昼夜観られて幸せすぎる1日でした!

2022.12.12 ミュージカル「エリザベート」マチネ公演:はじめまして、御園座の黄泉の世界

エリザベート」観劇のため、初の御園座に行ってきました!


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帝劇以外で「エリザベート」を観るのは初めてで、御園座での観劇も初だったのでものすんんんごく楽しかったです。そして帝劇でやるはずだった、念願の古川トートマチソワも無事に出来て幸せすぎました〜!

 

御園座は、思ったよりもずっとこじんまりとした劇場でした。そもそもミュージカル向けに作られた劇場じゃないからかな…?(歌舞伎向けですよね?)外観から内装までとにかく赤一色で、なんだかおめでたい雰囲気でした。お手洗いまで真っ赤なのはさすがにビビったけど…。

 

上演前や休憩時間は客席での飲食OKのため、ロビーには軽食からがっつり系のお弁当まで売ってたのにはびっくり。せっかくだからと、御園座名物らしいアイス最中を開演前に予約購入して幕間に引き取って食べたんですが、これがとってもおいしかったです!


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キャパシティも、帝劇1,897席で御園座は1,299席。しかも御園座は元々ないオケピを作るため、客席を4列目までつぶしていたので5列目が最前列。ということで、実質入ってた人数としては1,100くらいなのでしょうか?

 

4列目までつぶれているとはいえ、舞台と客席の距離感も帝劇より近く感じました。マチネは6列目で実質2列目から観られたので、私黄泉の世界にいるわ…プロローグでとろろ昆布(違)かぶるべきだわ…ってなりました。

 

そんな近距離から観る「エリザベート」、ただでさえオペラグラス不要な上に、役者さんの表情がよく見えるがゆえに印象に残り、正直それぞれの歌がどうだったかほとんど覚えていないという始末です。ミュージカルなのにw

 

以下、感想メモです。

 

・この日のマチソワを両方観て私が勝手に感じたこと。この日はちゃぴシシィに花總さんの要素がちょっと入ってて、花總シシィにちゃぴさんの要素がちょっと入ってたように見えました。2人のシシィの特徴的なところが、お互いに取り入れられてる印象でした。

 

マチネのちゃぴシシィは、もちろんいつも通りパワフルでしたが、♪私が踊るとき♪の歌い方が、帝劇ではわりと全部「強!」だったのが、ところどころ花總シシィのような「柔」が混じった歌い方になっていて、それが逆にトートを挑発してるように聴こえたのが面白かったです。

 

・♪私だけに♪はシシィがひとりきりで決意するシーンですが、この日は客席に座ってる私たちにも自らの決意を共有してるような不思議な雰囲気でした。客席と舞台が近いからそう感じただけかもしれません(が、ソワレの花總シシィはあんまりそう感じなかったんですよね)

 

・今さら言うまでもないですが、ちゃぴさんの身体能力すごすぎません?♪愛と死の輪舞♪でトートに操られるちゃぴシシィをわりと間近で拝見しましたが、♪心に芽生えたこの想い〜♪の部分でゆーーーっくりくずおれるちゃぴさん、みんなトートばっか見てないでちゃぴさんも見て!?ってなりました(盛大なブーメラン発言)

 

・♪最後のダンス♪はちゃぴシシィと古川トート、両者の表情があまりにも迫真すぎて、一周回ってなんか面白かったです(?)ちゃぴシシィはトートに物理的ダメージを与えずに(?)トートを引き剥がそうとしたり、♪最後のダンスは俺のもの〜♪と言われると、首を必死に横に振って拒む意志を示すんですよね。抵抗の芝居が芝居に見えない必死さが好きです。

 

・♪最後のダンス♪冒頭、私の席の角度から観る「呆然とたたずむシシィと、その後ろに登場するトート」の構図がとっても素敵で、あの瞬間の舞台写真が欲しいです。

 

・古川トートの表情と芝居が面白い回でした(※個人感)特に相手の芝居を受けるリアクションが秀逸。受けの芝居が上手い人大好きマンなので、この回を観られて良かったです。

 

・♪最後のダンス♪、♪じっと待ち焦がれる〜〜〜うううううう♪の低音が伸びるようになったぶん、不気味さが増してるのと、伸ばしながら声をだんだん大きくするのが怖すぎました…。

 

・♪私が踊るとき♪は、いつも以上に緩急をつけて挑発してくるちゃぴシシィに対し、シシィの一言一句細かいところまで反応していた古川トート。

 

♪人形のように踊らされた私が♪でニヤァって笑ってるのに、♪自分の道を見つけた〜♪で笑顔がすっと引いて怒りの表情でシシィの方を振り向いていました。2番サビの♪一人舞うあなたの前で♪の後は、マントを右手でぎゅーっと握って悔しそうにもしてたり。

 

曲終わりにシシィが退場して客席からの拍手が止むのを待つ間、取り残されたトートが舞台下手側でたたずんでるんですが、一瞬ものすんごい表情してて。心底悔しそうで憤りのあまり今にも\キーーーーーッ/て叫びだしそうなお顔に見えました。

 

・体操室のシーン。ベッドに座るシシィの背後にトートが見える角度の席だったんですが

 

ちゃぴシシィ♪〜本当なら許せない♪

古川トート(背後からシシィを食べちゃいそうな表情( ゚д゚ )クワッ!!)

ちゃぴシシィ♪王宮から出てゆくわ〜♪

古川トート(「…(・д・)チッ…その程度のダメージか」な顔で客席に背を向ける)

私(今舌打ちしました???????)

ちゃぴシシィ「いいえ…命を絶ちます!」

古川トート\ヒャッハー/

私(背中で語ってるw)

 

・あと体操室の\待っていた!/で、古川トートのシャツの前がほぼ全開だったのはなんらかのサービスでしょうか(真顔)(ソワレは一応みぞおちまでは隠れてたので)

 

・♪闇が広がる(リプライズ)♪、甲斐ルドルフの顎をがばぁってつかんでて「え、怖っ!?」ってなりましたが、よく考えたらちゃぴシシィの扱い方と似てるんですよね。

 

ちなみにこの日のマチソワのハプスブルク親子の組み合わせが、個人的に1番しっくりきます。陽な両親(ちゃぴシシィ&しゅがーフランツ)の血を引く甲斐ルドルフと、繊細かつ神経質そうな両親(花總シシィと田代フランツ)の血を引く立石ルドルフ。

 

・カテコでしゅがーさんが古川さんの腰にスッ…っと手を添えると、古川さんもしゅがーさんの腰にスッ…って手を添えてて、シシィそっちのけでいちゃこらしてました。なんでやねん(真顔)2人しておんなじようなにこにこ笑顔で並んでてかわいすぎました。

 

・黒羽ルキーニは変わらず好調でしたが、珍しく♪退屈しのぎ♪で少しセリフが詰まってました。

 

なんとなく、彼の中で求める「ルキーニ」像を完璧に成立させようとするあまり、お芝居がややせわしないというか、慌ただしい印象を受けた回でもありました。いろいろ挑戦しようとすると逆につかみづらくなりそうな役ですよね…。

 

・かなり上手に寄った席だったからたまたま見えたのかもしれませんが、♪夜のボート♪終了後、シシィ退場と同時にルキーニがさもやる気なさそうに拍手しながら出るシーンで、黒羽ルキーニは舞台登場ぎりぎりまで客席と同じくらいの熱量で拍手していました。めっちゃくちゃいい人やん…。

 

・舞台に近い席だったため、いつもは目を向けられないラストのルキーニの自◯シーンも久々にちゃんと観られたんですが、黒羽ルキーニ、台から落っこちそうな勢いで首つってて思わずそっち見ちゃいました…(ソワレの上山ルキもなかなかの勢いでびっくり)

 

・甲斐ルドルフは、帝劇実質楽ほどの衝撃はなかったものの、同じくらいの熱量は感じました。相変わらず新陳代謝が抜群すぎて汗の蛇口全開にしとる!?ってくらいの汗。♪皇帝ルドルフは立ち上がる~~♪で拳振り上げそうになっていて、やっぱつよつよルドルフ&ちゃぴシシィの息子だよなぁ…。

 

・しゅがーさんフランツ、対・甲斐ルドルフだと余計浮き彫りになるなって思ったこと。フランツは表面的にはずっとゾフィーの言うことには従ってきて、ルドルフが親に向かって反抗してくる上に政治にまで口出ししてくるのが許せなくて、一方でそうできる彼に対する嫉妬心みたいなものも持ち合わせてるんじゃないかと感じました。

 

あと誰に対しても物事をはっきり言うのは、間違いなくシシィの性質ですし。自分にはない、愛する妻の資質を持ち合わせた息子………。

 

・香寿ゾフィー博多座では観られないのでこれが最後でした(涙)帝劇のときは深紅のネイルだったのが、御園座ではシルバーラメっぽくなってておしゃれー!

 

香寿ゾフィーはマダム・ヴォルフの娼館とか、そういう下世話なものに対する嫌悪感みたいなものを一番感じたかもしれません。ちなみに剣ゾフィーは嫌悪感こそないけれど、あんまり踏み込みたくない感じ。涼風ゾフィーは完全に面白がってる。笑

 

・井伊少年ルドルフの♪ママ、何処なの?♪、マイクに雑音入りまくっててめちゃくちゃ歌いづらそうでした…。

 

ガブローシュ役でも観てたから余計そう思うのかもしれませんが、レミゼであれだけたくましいキャラだったのに、ルドルフはちゃんと寂しそうな少年に見えるの、あの年齢ですでにきちんと演じ分けできてることに感動してしまいました。まだ幼いのに素敵な役者さんだなぁ。

 

・間近で見たらトートダンサーズがとっても魅力的なことに気づいてしまった件。今まで全然目を向けられてなかったんですが、あの近さで観たらさすがに目に入ってきたので…

 

踊りがうまいのは当たり前として、皆さん指先や表情の表現がめちゃくちゃ細かい…!♪最後のダンス♪のトートの歌い出しからサビ前まで、指先だけうねうね動いてるの初めて気づきました。カテコでは乾さんと岡崎さんが必ずハイタッチしてるのがかわいかったです!